1月28日 新事実
私は、昨日のことが頭から離れなかった。中川の言っていることは本当なのだろうか?白い雲と青い空を見ながら考えていた。
ー1月27日ー
中川にふりまわされ、私の感情は、ぐちゃぐちゃになっていた。
私 「どういうこと?」
中川「だから、アンタの友だち教えてくれたらいいの」
私 「高校の友だち?」
中川は、何をしようとしているのか?
中川「違う。聖徳に来てない友だち」
私 「何人言えばいいの?」
誰を言うべきか迷っていた。
中川「とりあえず、5人くらいかな」
私 「男子も入れるの?」
中川「いや、男子はいらない」
中川の中で聞き出したいことは、ある程度、明確であることがわかった。
私 「んー。じゃあ、名前言っていい?」
中川「うん」
私 「瀬戸、五十嵐、土屋、最上、尾藤かな」
素直に、中学校まで仲の良かった5人の苗字を言った。
中川「ふーん」
中川は、何かを考えている様だった。
私 「これで、納得した?」
中川「わかった」
あまり納得した様子ではない。
私 「こっちも謝るから、ちゃんと教えてよ」
中川「アンタは、あの日のことをほとんど知らないでしょ?」
私 「どういうこと?あの日、私が知らないことが起きていたってこと?」
中川「簡単に言えば、そうなるね」
私の知らないこと?あの日は、思い返してみても思い当たる節がない。
私 「じゃあ、なんで中川さんは、知ってるの?」
中川「そんなの教えられるわけないじゃない」
私 「じゃあ、何だったら教えられるの?」
中川「そうね、、、、」
少しの間をあけて、中川は答えた。"七海が怪我をしたのは、あなただけのせいじゃないってこと"かな。
私 「どういうこと?」
中川「七海の怪我には、あなた以外にも関わってる人がいるの」
私 「えっ、誰?」
あまりにもビックリして、口を塞いだ。
中川「それは、教えられない」
私 「どうして?」
中川「私がアンタに言ったら、どうすんの?そいつを恨みでもするの?問いただしたりでもするの?」
私は、何も言えず黙ってしまった。確かに、今さらあの日の真実を聞かされてたところで、何も変わらない。ただ、誰が関与しているのかは気になっていた。その本人が、こんなに身近にいたなんて、、、、。今では、とても考えられなかった。




