1月25日 宿題
今日は、数学の宿題を出し忘れており、昼休みに課題をやり始めた。問題集1pだったので、そんなに時間はかからなかった。
屋久保「優衣、まだ、問題集終わらんの?」
私 「終わらない、助けて」
屋久保「私の見る?」
私 「見せてー」
屋久保「ちょっと待ってよ」
そう言って、屋久保は、ノートを取りに行った。
私のクラスは、私立クラス。しかし、既に半分ほど進学先で決まっている人がいる。一方、まだ、進学先が決まっていない中には、矢田、中川、南など賢い人もたくさんいた。私も、まだ決まっていない。
私は、霧ヶ丘女子大学と東南海大学の2つを志望していた。どちらも、合格圏内ではあるが、試験当日に大きなミスをしてしまうと落ちてしまう。
屋久保「はーい、これ」
A4ノートを渡してくれた。
私 「ありがとう、助かる」
ノートを開き、写し始めた。屋久保は、私が写してる最中も話かけてきた。
屋久保「いっつも私に見せてくれてるからね、たまには」
私 「いやいや、そんなことない」
答えを写していると、この問題の答えが本当に合っているのか?という疑問が浮かんだ。ただ、見してくれた屋久保にそんなことは言えなかった。
屋久保「でも、優衣が宿題し忘れるなんて珍しいね」
私 「今日、学校来る前にやろうと思ったんだけど寝過ごしてね」
屋久保「そうなんだ。昨日、なんかしてたの?」
私は、昨日のことを思い出した。そういえば、昨日も、矢田に言われたことを思い出して、どうするか悩んでいた。
私 「いや、特に何かしてるわけじゃないんだけど寝れなくて」
屋久保「そっかぁ。でも、もうすぐ受験でしょ?」
2月の初旬に、試験がある。この時期は、風邪も流行っているし気をつけないといけなかった。
私 「うん」
屋久保「体調気をつけないと」
私 「そうなんだよ」
屋久保「あっ、先生きた」
数学の橋本先生が扉を開けて、入ってきた。
私 「えー、やば」
屋久保「書けた?」
私 「うん、大体書けたから大丈夫、ありがとう」
そう言って、屋久保にノートを返した。先生は、教壇に立ち、日直に挨拶を求めた。私は、その最中も記入し続けていた。挨拶が終わった後には、今日する微分の問題を書き始めようとした時、宿題を出していたことに気がついて、回収を呼びかけた。




