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サプライズ

「暇だね。」


「そうだな、全くお客さん来ないな。宣伝効果も全くなしだな。」


今日はなんていい日で清々しいんだ。

こんな日はソファーでくつろぐのが一番だ。

眠たいし今日は寝るかー。


「何寝ようとしてるんですか。まだ営業中ですよ。」


ケリーは俺頬をつねり強引に起こそうとする。

だがここ1週間、この店を訪ねてくる人は全くいない。


「どうせ誰も来ねえよ。」


「いや来ます。後5秒したらくるんで起きてください。」


「起きれたら起きるわ。」


「何ですか。どっかの西の方で流行ってる断る前提の言葉みたいなやつじゃないですか。」


いつもお調子者のケリーは、働きたくない今日に限って仕事熱心だ。

まあ、睡魔には勝てないから寝るけど、理由を知りたくないわけではない。


「なんかあんのか?」


閉じてた目を少し開いて彼女の方に視線を移した。

何か少し恥じらいを見せている。

まさか、告白か何かなのか。

まだ俺は心の準備ができていない。

すまん、もう少し考えさせてくれ。


「今日って特別な日ですよね。」


うわっこれ絶対今日付き合った記念日にされる絶対100パー完全にそうだ。


「私用意してきましたよ。」


何をまさか告る用意?

プロポーズ、でもジ女性が?

普通逆なんじゃ。


「パーンしようと思ってるんですけど、どうですか。」


断ったらパーンされるってこれは、うん、謝ろう。パーンされる前に誠意を持って謝れば大丈夫な筈だ。


「ごめんなさい、起きます。後俺はまだ心の準備ができてなくてだな。頼むパーンだけは。」


「ええ、面白いのに、チェつまんないなあ。」


お面白がってんの、sなのこの子sなの。


「がちゃん」

急にカーテンが閉まり、電気も消えた。

辺りは何も見えない。

まさか忍殺する気か。

なんてあくどい女なんだ。


「待ってくれケリー話せばわかる。」


「トゥーユー」

何灯油まさか店ごと燃やす気か?


「早まるな」


「ハッピーバースデートゥーユー、サエナギさん。おめでとうございます。」


明かりがともり、前を見るといかにもいびつな手作りのケーキが俺の前にあった。


「サエナギさん今日誕生日ですよね。だからお祝いしようって。」


「…」


「どうしたんですか。感無量ってやつですか?」


「あっそっち?いや、しかも、俺の誕生日来月なんだけど。」


「へっ!?まあ毎日誰かがハッピーバースデーだから、おめでとう。」


「なんやそれ!」

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