剣はバナナ1本です
“武器屋災害”
いかにもつぶれそうな名前だな。でもなぜか、この店とあってる気がする。
あんな武器を購入した、勇者はまさにクライシス状態になるからな。
「いらっしゃいませ、ご主人様!」
どんな武器屋だよ。どうして入店してすぐメイドがいるんだよ。なんだここは、宮廷か何かなのか。
「ご注文は絶対に壊れない盾にしますか。それとも最恐の矛にしますか。」
「えーとじゃあ壊れない盾にしようかなって、新婚妻か。」
何をしているんだ。こいつは俺と遊びたいだけなのか。
「はいこれです。絶対に壊れない盾で…あー」
ケリーはその場に倒れた。
何もない所で突然こけた。どんなだけおっちょこちょいなんだ。
「いうか、盾真っ二つになってるんですけど」
やっぱこの店相当やばい、店に多くの武器が飾ってあるが全部こんなのばっかなのか…。
考えれば、ぞっとしてきた。あまり考えないようにしよう。
「嫌壊れてないですよ。ほら盾を落としても、床に傷がついてないですよ。」
にっこりそんな事を言われても、俺の目が白目になるだけだ。
「いらないんだよ、そんな頓智。」
「すいませーん」
”プルルルル”
店中に電話がなり響いた、ケリーはそれを手に取り耳に当てた。
「お電話ありがとうございます。すべての武器に災害をでおなじみの武器屋クライシスでございます。」
誰が行くんだよそんなキャッチコピーの店に…。
「ハイ最強の剣を一つですか。ハイ喜んで!剣一本いただきやした。ありがとうございます。」
そこだけなぜか、一流の武器職人っぽい。
俺はこみ上げてくる笑いを何とか口を抑えることで耐えようとした。
「金貨5枚でお願いします。あっ手持ちがない。分かりましたではバナナ一本で十分です。
ぶっ、なんでバナナだよ。
俺は自分の腹を思い切りぶん殴った。
正気を取り戻すために行った。
ケリーから電話を奪い取った。
ケリーはふくれっ面で、起こっているようだったが、このまま彼女に任せていればまずいことになる。
だから俺はこのような強硬策をとったのだ。
「はい、では金貨1枚になります。ありがとうございます。お待ちしております。」
「なんで、電話とったの?」
「あほか、バナナ一本で店が成り立つわけがないだろ!」
「でも私の剣って、バナナ一本に負けますから。」
どや顔で、自分の剣を自慢するような態度で語ってきたが、これに感じる事は、どういう事という一言だけだ。
「どうすれば、そんななまくらができるんだよ。逆に知りたいよ、ったく。まあ時間もないし早速剣を作っていくぞ。俺がお手本を見せるから、それをよく見てお前も真似をしてくれ。」
「はい、サエナギさんありがとうございます。」
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