53. 石山
9時52分、石山駅に到着。栄えある最後の下車駅は、ここ石山駅となった。
ここも南草津と同じく、想像以上に栄えていた。マンションが多いのと、居酒屋がいくつか入ったビルの姿もある。正直、河瀬や稲枝のような所を想像していたのだが、来てみないと分からないものだな。
もうないと思っていた改札1つ・出口南北が訪れたことに喜び、改札を出てすぐの地図を見る。線路沿いに東に進むと瀬田川という川があるので、まずそこへ行こう。この地図の範囲内に琵琶湖が入っていなかったため、南口にある観光案内所の方へ。
南口を出るとすぐに広域地図があった。やはり電車から見えていたのは琵琶湖で間違いないようだ。
先ほどまず瀬田川に行くと決めたばかりだが、琵琶湖方面に旧東海道が走っていることが分かったので、やはりここは旧東海道を通って琵琶湖を目指そうと思う。
開いていた観光案内所で地図を入手し、ネットの地図検索で距離も問題ないことを確認し、まずは旧東海道のある東の方へ。
バスロータリーの金属ポールの腰掛けに貼ってあったシールで分かったのだが、ここは既に大津市のようだ。
そのロータリーを過ぎ、駅前の通りを東へ。すぐに「松原町西」の交差点に行き着き、ここで旧東海道と交わるので左折。線路をくぐって更に北へ。
旧東海道を歩いて琵琶湖を目指す。今は北に向かっているが、地図によると東からやってきたようなので京都方面に向かっているはずだ。
昔の人は、東京からここまでを歩いて来たのだな。一方の自分は基本的に電車移動で、50回そこらの寄り道で1時間ちょっとずつ歩き回っただけでこの有り様。今の時代でなければ生きていくことはできなかっただろう。
その後、「晴嵐」交差点で右折。
今は、雲は多いが青空も見え、風もほとんどない穏やかな状態だ。1週間以上の旅だったが、雨に見舞われたのは1日だけ、それも苦になるほど強くはなく夕方には止んだ。かなり運が良かった方だと思う。もし神様がいるのなら、「ありがとう」と言わせていただきたい。
その後の信号機に着いた所で、琵琶湖の姿が見えた。川辺に下りるスロープの手すりに乗って綱渡りの練習をしている人がいるのと、琵琶湖上に架かった橋が見える。地図によると、近江大橋というらしい。
道路を横断し、綱渡りの練習をしている人を気にかけながらもスロープを下り川辺へ。鴨かどうかは分からないが黒い水鳥がたくさんいて、鳴き声も聞こえる。
50メートルほどの沖には人工物のようなものが浮いており、カメラで拡大すると「危険」「立入禁止」とパネルがあったが何なのかは分からない。化学製品を扱う企業の名前が書いてあるから何かの実験か水質調査かも知れない。
近江大橋の西側にはマンションがいくつかと1つだけ高いビルが目立ち、その奥には山がある。比叡山かも知れない。橋の奥の湖岸には、その山の麓に沿ってずっと街が続いている
橋の東側は、ショッピングモールがあるのとマンションが建ち並んでいる。奥の湖岸沿いの様子は、橋に隠れてよく見えない。
いつの間にか綱渡り練習の人はいなくなっていた。こちらもそろそろ駅に戻るとしよう。少し早めの昼食の後、最後の東海道線での移動だ。
残すは終点、京都三条大橋を目指すのみ。




