49. 河瀬
14時41分、河瀬駅に到着。
彦根の時に書くつもりでひこにゃんに意識が奪られ忘れていたのだが、米原まではお馴染みだった東海道線のオレンジラインが、ここ琵琶湖線ではなくなり別のデザインとなっている。少々寂しいが、これはこれで琵琶湖線らしくて良い。
改札を出ると目に付くのが、「河瀬駅に新快速の停車を!」というものだ。
琵琶湖線には普通、快速、新快速とあり、快速は京都より西の停車駅にしか影響しないので琵琶湖線内は実質各駅停車だ。
新快速は、敦賀から彦根までは各駅だがその後はポツポツと空き、京都より西ではスッカスカになって姫路までぶっ飛ばして行けるものだ。その新快速の停車を、ここ河瀬駅は目指しているらしい。では、その実力を見せて頂きましょうか。
地図を見ると、近くには大手企業の工場が2つ、高校が2つ、それから農協だ。新快速の停車は大手2つのパワー次第と思われる。電車が30分に1本のなか私と一緒に降りたのが10人ちょっとだったので厳しいと思うが・・・大手があるので平日次第か。
とりあえず東口そばの生協へ。銀行、スーパー、旅行代理店、農業センターがある。しかし全部お休み。そんなんじゃ新快速停めらんないよ!
駅へと引き返して西口へ行き、地図の端にギリギリ載っていたスーパーに行くことにした。このスーパー、私はあまり見かけない名前で、実は米原駅前にもあったのだが、どこかでみたようなハトのマークがあったので米原では公園に行くことにした。
しかし今回、農協の休業を受けて行ってみようと思う。河瀬への新快速の停車は、ハトさんの肩に懸かっている。
西口に出ると案内板があった。が、見るからに商工関係者向けである。一応お寺や神社も載っており、「荒神山神社」なるものが記載。読み方、「あら」と「じん」じゃないよね・・・?
確かに後ろを見ると山のようなものがあったが、ひこにゃんに会うために体力を消耗した今の私では麓に行くのが限度だろう。やはりここはスーパーにしよう。
この案内板で判明したのだが、ここ河瀬駅は彦根市のようだ。新快速を停めたいならひこにゃんの力を借りるのはどうだろう。ひこにゃんラブリードリームランドがあれば私は来ますよ?
さてスーパーを目指し、駅前の通りを右へ。右には駐輪場。東口にもあったもので、倉庫のような見た目をしているのだが清潔感はあり、管理もしっかりされていそうだ。もちろん雨風は凌げるので、合格ラインと言っていいだろう。無料にすれば新快速の停車がグッと近づく。
コンビニのある交差点で左。進んで行くと、東京でも見かけるドラッグストアチェーンの奥に、そのスーパーが姿を現した。何やら工事中のようだが、大きく「営業中」と出ておりひと安心。あなたは農協より偉い!
その向かいには、私の地元でも見かける、ニワトリがトレードマークのホームセンターが見えた。あの一帯に色々と集まっているようだ。
この通り沿いに高校があり、卓球部と写真部が近畿大会に、科学部、書道部、生徒会が全国大会に進出したそうだ。応援したいところだが、日本生徒会大賞ってなんぞ・・・?
スーパーの近くに到着。しかしホームセンターの方は閉まってた。ちょっと! ニワトリさん! ハトさんに負けてますよ! 新快速停車の足を引っ張るんじゃない!
スーパーに入店。広く、しっかりした品揃えで、首都圏の駅前にあるスーパーとも互角以上に渡り合える。確かに、新快速の停車を目指すだけのことはある。
カップ麺の品揃えをチェックし、普段は見ない商品のパンを食糧難対策に購入し、「ファッションと暮らしのフロア」たる2階へ。
実はここで買わなければならないものがある。メモ帳だ。今回の旅においてA5サイズのリングノートを持ち歩き、ルーズリーフも継ぎ足したのだが、残り枚数が枯渇してきた。数えてみると46枚あったのに・・・。東海道線、おそるべし。
残念ながらA5サイズはなかったので、適当に小柄なメモ帳を購入。これで、残りの旅の分もしっかりと記録できる。ありがとう、河瀬。
スーパーを出る。嬉しいことに、そばに珈琲店があった。そこそこの規模だが、チェーンかどうかは分からず、少なくとも私は見たことがない。ここで執筆作業をさせていただこう。
アイスココアとピザトーストにしたが、喫茶メニューの他にもカレーやヒレカツ定食があり、ご飯にも良さそうだ。
それにしてもこの辺り一帯、洋服や文具も買えるスーパーにホームセンター、ドラッグストア、喫茶店、更に近くにハンバーガー屋ともう1つドラッグストアがあり、色々とそろっている。
駅から徒歩10分は掛かるので、すぐ近くにするのと本屋も導入すれば新快速の停車も夢ではないかも知れない。
荒神山には行かなかったため河瀬の全てを見た訳ではないが、ここ河瀬は私に「日本生徒会大賞」の存在を教えてくれた。
頑張れ! 河瀬駅北西にある高校の生徒会! 河瀬の名を上げて新快速を停めるんだ!!




