表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/56

3. 平塚

 17時38分、平塚駅に到着。暗ぁ~い。


 平塚と言えば、箱根駅伝の中継所、というのが私の中での印象である。だが、とある出会いにより、平塚の印象が少し変わった。平塚出身の人と知り合ったためである。1年限りの縁だったが、今でも「平塚」の単語を聞くだけでその人のことを思い出す。あれからもう5年以上経つが、元気にしているだろうか。


 見事クジ引きで当選し、私は今、平塚を訪れている。もし外れていれば上記の文章が書かれることもなかったのだから、運命とは数奇なものである。



 適当に進んだ先にあった東改札は、例によって南北に出口が分かれていた。北は総合公園、南は平塚海岸。迷う・・・とりあえず地図! ・・・が、ない。うーん、どうしようか。これまで公園が続いたし、せっかく湘南に来たのだから、海にするか。遠かったら諦めよう。


 階段を下りたところに、地図はあった。ただし、駅でよく見るやつではなく、「住宅表示街区案内図」という、番地の番号(?)が打ってあるものだった。

 海、近そうだけど、縮尺が分からないな・・・。とりあえず進んでみて、交差点の間隔で判断しよう。いざ正面突破!


 まずお出迎え頂いたのが、ライトアップされている人魚の像。淡い赤紫が麗しい。


 さあ、海が呼んでいるので目指そう。え、呼んでないって? でも行きますよ? 人間だから。



 少し進んだところで、電気も点いてない建物の前に行列。ざっと30人は居る。バス停もなさそうだけど・・・と思ったら大きなバスが止まった。あったんかいバス停。わーお5差路。そして中々変わってくれない信号・・・。


 駅前の大きな通りだが、ちょっと駅から離れると人も車も交通量はそうでもない。所々にある公園は真っ暗だし・・・。

 そんな中、青と白のイルミネーションがきれいな建物が出現。なんだろ・・・一般企業のオフィスでした。こういう職場も、あっていいと思います。


「高浜公園前」交差点の赤信号で足止め。まだ先があるな・・・。どうやら、横に車が走る大通りがあるようだ。地図で見た、国道134号だろう。もう6時になるし、あそこまでにするか。



 結構遠かったが、到着。歩道橋を上がれば海が見えるんじゃないか・・・? その歩道橋には、橋の上での箱根駅伝の応援禁止の標識。きっと通れなくなるんだろうな。さて今は、自分しかいない。堂々と上がろうではないか。道路の先に林があるから、その先は海かも。


 で、上がってみたが、



 暗くて全然見えねえええぇぇぇ。



 ここまで時間をかけ過ぎた自分が悪い。湘南の海は、またの機会に持ち越しか。


 とりあえず歩道橋を下りてみると、湘南ベルマーレ・ひらつかビーチパークと書かれた看板。(おそらく海に向かって)道は続いているが、街灯はないので闇にまっしぐらだ。

 ここを進む勇気はないので、この場で写真をパシャリ。あ、意外と明るく撮れた。最近のカメラは凄いですねえ。フラッシュをたいたら・・・? 撮れなかった。カメラ様の判断だ、仕方ない。



 さて、駅に引き返しますかね。来た道を戻るのはつまらないのだが、もはや土地勘のない人間がまともに歩いて行けそうな道はないので、大通りの反対側に渡るにとどめる。ここの交差点、「平塚駅南口入口」なんだ・・・。駅、遠いよ?


 歩道橋を下り終え、駅を目指す。右に、なんか広い土地があるけどなんだろ。暗くてよく分からない。


 再び足止めを食らった「高浜公園前」交差点。そばの公園に謎のオブジェがある。なんか表示あるし美術品のようだけど・・・謎だ。信号待ちの間に写真を撮ったら、鬼のようにブレた。信号変わったし、諦めるか。


 今度は、さっきの一般企業ほどじゃないがまたイルミネーションの目立つ建物。お、教会だ。クリスマスを終え、あとは新年を待つのみですね。



 駅が近づいて来た。結局6時半になっちゃった。

 さっきのバス停にはまたしても行列。・・・やっぱバス停なくない? 目が節穴になってしまったようだ。どうやって埋めようか。


 そして、駅前のロータリーに到着。1時間経ってしまった・・・。今日の分はもうまとめて宿屋で執筆、も頭をよぎるが、もう少し頑張ろう。ジュースの1杯も入りそうにないので、赤紫にライトアップされてる人魚の前のベンチにしよう。色、変わってることも期待したけど、ずっと赤紫のようだ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ