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41. 金山

 9時15分、金山駅に到着。

 今朝は、年越しでお世話になったスポーツプラザを見ながら笠寺駅に向かい、そのままこちらへ来た。もう41番目となった下車駅。このまま最後まで駆け抜けよう。


 昨日やってみて思ったのが、散策と執筆を交互にするの、思ったより楽だった。定期的に足休めもできるので、今後はこうさせていただく。初日はきっと、沼津まで行かなければならなかったからキツかったんだ・・・。早川や根府川で宿が取れる気もしないので不可避だったと思う。



 駅の所在地は名古屋市中区。南大高や笠寺と比べるとかなり栄えており、名古屋の中心地に近づいて来た感じがひしひしと伝わってくる。

 また、この駅で、東京から西へ行くもう1つの路線、中央線と合流した。彼は東海道線よりも北、山梨や長野を通って名古屋まで来る。東京駅以来だね、中央線。


 勝利の方程式、改札1つ・出口は南北。北には陶業の市民会館、南には名古屋都市センターがある。どっちも開いてないだろうけど、まずは「名古屋市案内所」がある北へ。


 大都市圏名古屋においても、元旦は案内所も閉まっていた。とりあえず北口の外に出ると、左に黄緑色の商業施設。こちらも開いていない。10時になったら開くだろうか。

 一緒に見える駅舎は工事中で、よく見るグレーの網が掛かっている。「営業中」の白い看板もあり、安心。駅が営業してなかったら大変だ。


 商業施設というものを見ていると、どことなく地域の生活を感じる。東京に住んでからは、駅前の情景からもそれを感じてくるようになった。元旦朝の金山駅前の人通りは、周囲に神社がなさそうなことに対しては多い。自分は元旦を田舎でしか過ごさないから普段の都会の元旦を知らないが。いずれにしても、初詣という訳でもなく元旦の9時過ぎからこの人通り。みなさんお忙しいのですね。私は暇ですよ? 53回も途中下車して京都を目指すほど。


 地図も発見し、陶業市民会館も都市センターも近いことを知る。会館のそばには音楽プラザなるものもあるらしい。地図の横に陶業市民会館の方向を示す矢印が乗った柱があり、その方向を見るともう見えた。行ってみよう。



 駅から見えていたのは会館の側面だったようで(駅に向けて会館の名前を表示する親切設計)、右の正面の方に回り込む。駅から側面だけを見た印象と比べると大きなものだった。会館前の広場には、電飾が付いた5メートルほどの噴水付きオブジェもある。

 もちろん閉まっていたが、ホールの他に会議室やレストランもあるらしい。そしてここで気付く、陶業要素がないことに。実はここにも会館の正式名称を書くつもりだったのだが、調べるとやはり企業名だったので敬遠。笠寺の碍子メーカーといい、名古屋は陶業に縁があるのだろうか。


 喫煙所でタバコを吸う人が2人。明けましておめでとうございます! 東京から来ました!

 ここに来て思ったのが、駅から5分もかからない場所だが人が随分と減った。みなさん今日はどんな予定があるのだろうか。



 すぐそばに、音楽プラザもあった。会館ほど大きくないが、「音楽サロン」なる部屋や、交響楽団の拠点(?)があるらしい。

 5階の「合奏場」がメインホールだと思うが、英語表記が「REHEARSAL HALL」。2階にも大と中の「リハーサル室」があって、それぞれLARGEとMEDIUMのREHEARSAL HALL。

 合奏場(REHEARSAL HALL)、大リハーサル室(LARGE REHEARSAL HALL)、中リハーサル室(MEDIUM REHEARSAL HALL)、どれがメインなのか分からないが、6階に「見学室」があるから5階のやつだとは思う。「見学室」の名前と建物の大きさから、ここは楽団の練習場所なのかも知れない。そして隣の会館で本番ですね。


 建物の外観からは音楽要素が感じられなかったが、大通り沿いの面には妖精(?)たちが楽器を持つささやかなオブジェがあった。



 その通りを右へ進み、駅の東側を通って南口方面へ移動。途中、「観光」と名前の付いた大きなビルがあったが、パチンコ屋だった。バスターミナルでもおかしくない佇まいなのに、パチンコ屋でございますか・・・。

 しかも入って行く人がいて9時開店の表示もあり、会館やプラザが開いてない中こちらは営業中・・・都会にも暇人は居るようである。自分だけじゃなくて安心した。


 信号を渡り、線路を越えて南口を目指す。途中、ちょうど10時を迎えたところで通り掛かったゲームセンターがオープン。・・・やっぱ暇人多いんじゃん。市民会館開けてコンサートやろうよ!


 私鉄の線路を越えながら右を見ると、駅直結のホテルに「名古屋ボストン美術館」の文字。開いてないんだろうなぁ・・・。暇人多いんだから、美術館も開けよ? ね?



 南口に到着。こちらは工事されていない。JRと私鉄の分を併せて「金山総合駅」とされているようで、駅舎もその表記。


 ボストン美術館の建物に「名古屋都市センター」もあるようだ。建物自体には入れたが、基本は店じまい状態で市民の通り道と化している。今までも何度かあったけど、駅の近くのこういう施設は休業中でも通り道として使われるらしい。


 直結のホテルは営業中のようで、警備員さんもいるので余計なことはできず、退散。



 10時を過ぎたことで北口の商業施設が開いていた。ここで執筆させていただこう。私のような暇人のために、商業施設は開いている。


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