20. 袋井
9時48分、袋井駅に到着。
改札は1つで、出口は南北の2つ。この南北連絡通路には「どまん中通り」という名前が付けられている。何のどまん中なんだろうか。
出口にもそれぞれ名前が付けられていて、北は秋葉 (あきは)、南は駿遠 (すんえん)。
地図は改札の出るとすぐあった。赤丸で示された観光スポットが6つ。うち1つが、袋井宿東本陣公園というものだった。袋井宿は、言うまでもなく東海道五十三次の53の宿場の1つ。よし、ここに行こう。秋葉口を出て真っ直ぐで、橋を渡った先の信号を右だ。その通りは旧東街道とのこと。東海道線の旅をしていると、国道1号のみならず旧東海道にもちょくちょく出会える。
袋井の街を歩く。言ってしまえば、どこにでもあるような風景だ。だが、静岡銀行袋井支店を見ながらブレイブボードに乗る少年とすれ違えるのは、ここだけだろう。
橋に差し掛かった。その橋の名前は静橋 (しずかばし)。ちょうどここで車の流れが途絶えて静かになったのは、粋なものである。
橋を渡った先の公園(袋井宿場公園)に、「東海道五十三次どまん中」と書かれた看板があった。・・・なるほど、ようやく分かった。袋井が、東海道五十三次のどまん中、27番目なんだ。
今回の旅では当選駅の偏りから20番目になってしまったが、距離的には半分ほど進んで来たことだろう。
この交差点を右へ曲がり、旧東海道を歩く。するとすぐに、立派な木の門が見えた。近付いてみると、ここが本陣跡地のようで、民家に囲まれるなか門が異彩を放っている。あまりにきれいなので、おそらくは復元したもの。
さて駅で撮っておいた地図を見ると、「袋井宿東本陣公園」は、もう少し進んだ先だ。こことは別に公園があるのだろうか。だが駅の案内板を過信すると痛い目を見ることもあるので、この広場にあったベンチに座って調べてみた。
するとここは「袋井宿東本陣跡」と表示されており、駅の地図で「袋井宿東本陣公園」となっていた場所には民家しかなさそうだった。ここがその公園を指していると考えていいだろう。路地2本分ずれてるけど・・・これくらいは誤差だ。東田子の浦を思い出せ、「沼」がなかったんだぞ。
このまま道を進むと「東海道どまん中茶屋」なるものがあるのだが、行ってみるとやはり年末休みだった。静岡でまだお茶屋さんに行ってないだけに、残念。
大きな通りと合流したので右へ行き、「袋井市役所南」交差点でも右に曲がって、駅へと向かった。




