15. 焼津
11時22分、焼津駅に到着。静岡市を離れ、焼津市だ。
昼食にしたいところであり、ホームから見た感じは南の方がすぐに見つかりそう。私の中の北口が栄えてる説、偽物でしたね。
改札は1つで、出た後で南口の方へ。するとインフォメーションセンターがあり、入ると、おじちゃんが「最新はこれですね」と、おでんグルメリストを見せてくれた。居酒屋が多いが、この時間にやってる所もある。ここで目に付いた、「エキチカ温泉・くろしお」の文字。温泉には入らないけど、ランチとさせていただこう。
という訳で右側の階段を下りる。すると足湯があった。どうやら、黒潮温泉と呼ばれる温泉地のようだ。そして進んで行くと、何やら黒くて四角い建物が。
エキチカ温泉・くろしおに到着。マンガ喫茶のように、時間ごとに入場料というシステムになっており、食事だけでも必要なようだ。最短は2時間で700円。これが食事代にプラスされてしまうが、東京で稼いだお金は、こういうところで使わないとね。
2階のレストランへ。メニューを見て、まぐろたたき丼を注文。日曜日の昼間だが空席は多く、1人でも肩身の狭さを感じない。お、カウンター席にコンセントが・・・! 非常にありがたい。無料WiFiもあるようだ。
あまり待つことなくブザーが鳴り、まぐろたたき丼を受け取りに。んん~~っ、美味しい。そう言えば、これまで2階も漁港に行ったのに魚食べてなかったね・・・。
まぐろたたき丼を食べ終えて・・・あ、そう言えば、おでんのグルメリスト見てここに来たのにおでん食べてない。
立ち上がり、壁のメニューを確認するも、ない。すぐそばの、ちょっとした区画になっているデリコーナーを見ると、あった。グラム量り売りの鶏肉チリソースなどに惹かれつつも、おでんのもとへ。玉子と、焼津揚げなるものと、「焼津と言ったら黒はんぺん」だそうなのでそれも。レジを済ませ、焼津のおでんをいただきました。個人的には、黒はんぺんより焼津揚げが好みかな。
食事を終え、どこを散策するか調べようと思ったところで・・・、疲れが、どっと押し寄せてきた。これ、まじ、やばい。体が、完全に休憩を欲している・・・!
電車の時点で見えていたのだが、焼津は、駿河湾の海が近い。それでも往復1キロは超える。申し訳ないが、ここは、このまま休憩させていただこう。空席も多いから、急かされることはない。
座椅子の席では、若者たちがゲームをしているのか盛り上がっている。他のテーブルの人たちも、まったりモードだ。きっと、この空間が、休憩する気分にさせたんだろうな。
子供がトテトテと壁に向かって走ったと思ったら、クライミング的なのがあった。あくまで子供用で、高さはそんなにない。
コンセントも無料WiFiもあるここで、宿屋を探すか。昨日おとといの感じから、どの辺になるかは大体分かる。この2つのうちのどっちかだな・・・。調べると、そのうちの片方にやたらホテルが密集してたので、最悪そこで適当にとればいいやという結論になった。
よし、このエキチカ温泉・くろしお、色々あるようなので探索してみよう。
レストランの奥にあったのは、リラクゼーションルーム。実質的な仮眠室で、リクライニングチェア(1つ1つにテレビモニター付き!)と、ブランケット貸し出しもあった。そういえば料金システムにフリータイムとかナイトタイムとかあったな。このためか。静かな部屋で、何人かがお休み中だったのでそっと後にした。
2階は他に、女性専用のリクライニングルームがあったのと(さっきのは男女共用)、黒を基調としたシックな雰囲気の「くろしおラウンジ」、そこそこの数と最近の人気作もあるマンガコーナーがあった。
くろしおラウンジでひと休み。ここ、リクライニングチェアの他、マッサージチェアにソファーもある。なにこれ凄い。空港でラウンジ使ったことがあるけど、それよりもずっと落ち着ける。休憩には申し分ないな。壁を向いてるデスクにコンセントがあれば完璧だった。
全然混み合ってないのも素晴らしい。商売的には大丈夫か、なんて言いません。むしろ、このくらい余裕があった方が心から安らぎます。レストランや休憩所において、混み合わないというのは1つのステータスです。特に、1人の人間にとっては大きい。
2時間で700円、全然高くなかった。会計時にメニュー表で分かったことだが、営業時間は10時から33時。日をまたぐなら、多分2,600円。それも、私が入らなかっただけで温泉代も込みのはず。1階にはマッサージ屋さんもあったから(さすがにこれは別料金)、本当に良い休憩スポットだと思う。
東海道線の長旅に、焼津での休憩はいかがですか?




