14. 静岡
9時49分、静岡駅に到着。言わずも知れた、県庁所在地だ。ちなみにここは、静岡市葵区。
由比駅からは20分で、市街地から電車でサクッと観光地に行けるのも、静岡の魅力なのかも知れない。
意外にも、改札は1つだった。出口は南北に分かれている。どっちにしようか・・・距離の差はないし、観光案内所は両方ともある。私の個人的なことだが、勝手ながら駅は北口が栄えてるというイメージがある。なのであえて、南にした。
出口から外に出る前に左で、観光案内所があった。入ってみたが、普通に電車移動があるものばかり・・・。新幹線で来る人もいるのだから、当然か。
では地図に頼るしかない。すぐそばから外に出ると、正面にあった。でも結構広域だな・・・。行けそうなのは、ホビースクエアと科学館「る・く・る」。パッと左前方を見ると、歩道橋に青い看板で、左矢印:3階 HOBBY SQUARE、右矢印:8~10階 科学館「る・く・る」と書いてあった。と言うことは、目の前のビルか。改めて地図を見ると北口は近くに静岡市美術館があったが、ここは、ホビーと科学にしよう。
歩道橋に上がり、まずは科学ということで右へ。エレベーター内から有料だと書いてあるが、受付のようなものはないので、絶対に払うことを心の中で約束して上矢印のボタンを押した。入口は10階で、出口が8階らしい。
10階に着くと、普通に受付があった。520円を支払い、中へ。出迎えてくれたのは、竜巻。小部屋で白い水蒸気(?)で竜巻が作られており、その小部屋にも入れるらしい。実際に子供が入って、入ると竜巻崩れたけど。
この他、レーザートンネル、まっくら迷路など、アトラクションのような感じのものが並んでいた。まっくら迷路は、入口を見る限り確かに暗闇のようだ。対象年齢6歳以上で、1人ずつ順番での利用となっている。親子でも、一緒には入れない。その代わり、外には暗視カメラのモニターが並んでいる。
大人1人で来てしまったが、どうやらファミリーが楽しむための施設のようだ。結構にぎわっており、子供たちも楽しそうにしている。
奥に進むと、ハムスターが走るアレの巨大バージョン発電機(人間が走って回して発電する)、エナジーすべり台(すべるだけで発電でき、発生熱量もジュールで表示)など、バラエティに富んだアトラクションがあった。
マジで大人だけで来るところじゃなかった・・・。しかし! 静岡駅の近くにこういった施設があることは、1時間前は知らなかったのだから、これこそが旅の醍醐味と言えよう。
9階は、見て楽しむ系のようだ。プラネタリウムや、「ふしぎな映像の部屋」など。1人で入る勇気がなかったので、どんなものが見られるのかは、ご自身で確かめていただきたい。
一応はゲーム的なものもあった。大画面の前で連続ジャンプする子供の姿があったのと、「ダンス・ダンス」と書かれた謎の箱も見かけた。ただ、賑わっていた10階と比べると、人は少ないようだ。
8階は、「ふれあいゾーン」の名の通り、交流場所のようだ。正面は休憩所で、テーブルと椅子が並ぶ広い部屋。お菓子食べながら読書する人と、カードゲームにいそしむ子供の姿があった。
この他は、積み木が置いてある広めのキッズスペース、科学に関する本、観光案内のチラシなどがあった。あまり派手なアトラクションはないので、人は9階より少なかった。
そして、売店。パズルや模型、動物の人形などが売ってあった。骨格標本も売ってあるのかと思ったら、こちらは「るっくん」というスタッフらしい。こんにちは、るっくん。
売店の横にエレベーターがあり、そのまま科学館を後にして2階へ。
続いて、隣のビルの3階、ホビースクエアだ。エスカレーターで行くとロボの模型とバイクが展示されていたが、ここは出口のようで、入口は左だ。エレベーターで来れば、出口を見ずに済んだかも知れない。
常設展はタダだった。企画展は、この日はミニ四駆大会で(タイミングが外れ開催されておらず)、参加は300円で見学はタダ。
常設展に進むと、戦車やあのロボットアニメのプラモデルの完成品が展示されていた。パーツの金型などもある。写真撮影OKのようなので、パシャリ。模型か実物か分からないが、プロペラ機のエンジンとプロペラもあった。
先に進むと、なぜか木製の救急箱が出現。しかも売ってある。素材がいいのか技術料なのか、そこそこ値が張る。その横には、カンナかと思ったらカツオ削り箱(ネーミングが「箱」だった)。あとはオルガン型オルゴールや、富士山が描かれた漆器の箱なども売られていた。
あ、東京駅の模型。これがある所から、来たんだよなあ。
そこから先はほぼ売店で、非売品もあるようだが、城に帆船、プロペラ機の模型や”あのロボット”のプラモデルなどが並んでいた。
普通の売店もあり、箱に入った工作前のプラモデルに塗料、モーターやギアなどのパーツも売ってあった。その先に工作室もあり、買ったその場で作ることも可能だ。
こうしてホビースクエア終了。なお、展示されているバイクのシートには座ることができるらしい。
平日にはスーツ姿の人々が行き交うであろう県庁所在地の駅で、少しだけ童心に帰った気分になれた。




