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13. 由比

 18時46分、由比駅に到着。蒲原駅で宿を探した時に見つかった「隣駅と言える領域」は、ここだ。

 観光地のようで、正面に定食屋さん、左にはタクシーの営業所、暗くて見えないが右もお土産屋さんや民宿が並んでそうな雰囲気になっている。ついさっき予約した宿はすぐに見つかった。


 チェックインを済ませ、まずは風呂。今日の疲れを癒す。

 風呂から上がり、明日どうするかは明日考えることにして、今日の分を執筆だ。


 結局、1駅分にほぼ1時間かかってる・・・。その結果深夜1時を過ぎたが、朝食はチェックイン時に7時と伝えてしまったので、6時半に目覚ましをセットし就寝。6時間に及ぶ執筆作業で目が冴えて、なかなか寝付けなかった・・・。これ、毎日続くのか・・・?


 --------------------------------


 12月28日。目覚ましで起床。

 そこそこ回復するも、足裏の痛みは残る。筋肉痛だね、これ。なんということでしょう。


 朝食を待つ間、置いてあった観光ガイドをチェック。何種類もあり、手書きでビッシリのもある気合いの入りようだ。


 まずこの近くには由比漁港。この辺りは、桜えびが名産だそう。あとこの由比駅、海も目の前だが国道1号線も目の前だ。いつの間にか交差していたようで、東海道線よりも海側にある。

 直売所があるらしいので営業時間をネットで調べると、昨日から1月5日までお休み・・・。仕方ないね。こっちだって1週間以上休んでる。


 ここで朝食。さすがに桜えびは出なかったが(夕食では出る模様)、こちらも由比漁港で獲れるシラスをいただいた。


 漁港は見るだけ見に行くとして、他に何かないだろうかとガイドを見る。


 !


 なんと、東海道広重美術館というものがあるらしい。結構遠いけど・・・これは、行かねば。営業時間をネットで調べてみると、こっちも今日から1週間休みだった・・・。何と言うことだ・・・昨日の日中のうちに、ここまで来てなければならなかったのか・・・!


 こういった施設の年末やお盆の対応は二分化するもので、定休日の曜日も臨時営業するか、まるっと休みにするかである。この辺り一帯は後者だったようだ。悔やまれるが、ここで1週間待つわけにもいかないので、諦める。徒歩25分と書いてあった道のりを歩かずに済んだことに内心ホッとしたのもすごく悔しい。


 他を探すと、駅の比較的近くに、”東海道名主の館「小池邸」”というものがあった。こちらも開いてないかも知れないが、近いし、ひとめ見に行ってみるか。そのそばにある、あかりの博物館というのにも寄ってみよう。



 という訳で、まだ8時だが出発。チェックアウトは後回しにしてショルダーバッグのみ。まずは駅の北にある漁港へ。

 明るくなった由比駅近辺。駅の北側は「由比桜えび通り」と名付けられており、駅前の地図によると旧東海道だ。右に東海道線と国道1号があるという状況で、旧東海道を歩く。昨日はきれいに見えた富士山には、雲がかかっているようだ。昨日、運が良かったんだな。


 通りは、昨日の夜に思っていたほどお土産屋さんがある訳ではなさそうだった。でも個人商店はいくつかあり、この時間で既に営業を始めている鮮魚店もある。


 右に曲がれば由比漁港という看板が見つかり、線路と国道をくぐって海のある方へ。眩しい朝日と一緒に目に飛び込んできたのは、大量に泊めてある漁船だ。これは、壮観だな。本当に、ズラリと並んでいる。駿河湾が目の前の東名高速で隠れてしまっているのが惜しい。

 ここで左に行けば直売所だが、年末休みなので「小池邸」に行くべく右へ。国道1号には上がれそうにないのでこのまま行こう。多分、あの1号、歩行者歩けない。


 漁港組合(?)への入口で道がストップ。まだ前に進めそうだが、「歩行者と自転車は県道へ」の文字と一緒にある矢印に従い1号をくぐった。


 1号と東海道線に挟まれる道を歩き、南へ。なお、ここを通ると駅より南の方に行かないと線路をまたげないので注意が必要だ。「小池邸」を目指す分には問題ない。



 駅を通り過ぎ、進んだ先の階段を上がる。左前方の脇道に、「小池邸」がこの先にある旨の看板があり、その坂道を上がる。さらに交差点でも看板があり、ここを左へ。300メートルだそうだ。

 この道は「県道富士由比線」と呼ばれるものだそうで、旧国道1号でもあるらしい。車がすれ違うのがやっとぐらいの幅で、両サイドには民家も並んでいるので、国道でなくなってしまうのも止むを得ない。左に見える現在の国道1号は、結構な交通量だ。


 途中の開けた場所で、これまで1号と東名高速に隠れていた駿河湾が姿を見せた。やっぱりいいですね、駿河湾。


 そして、「小池邸」に到着。やはり閉まっていたが、昔ながらの日本家屋で、東海道名主の館と言われても違和感はない。

 すぐそばに、あかりの博物館も発見。こちらは今日まで営業のようだが、会館の10時まではまだ1時間あるため断念。江戸・明治・大正の、昔のあかり道具を展示しているのだそう。そして現代のあかりシステム・太陽光パネルで施設の電力を補っているらしい。



 さて、そろそろ行こう。歩いて来た道を引き返し、来る時に曲がった交差点は今度は真っ直ぐ、最後に歩道橋を渡って駅へと向かった。


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