プロローグ
この手の小説は嫌いな人もいると思うのですが、その場合は閲覧せずにお戻りください。この小説は最初の方を態と浅くしてあります、そこは後になって重要な役割をするかもしれませんね(笑)
ぜひ、ご自分でも色々な推測をつけてお読み下さい。それでは、物語をお楽しみください。
「あぁ、やってしまった……」
今にも苦くれてしまいそうな闇の中、青年は足元に転がって二度と動くことの無い元は人間であっただろう赤い塊を見つめながら、後悔をしていた。それと同時に、この事をもしも誰かに見られていたら?誰かに知られてしまって捕まってしまったらどうすればいいのかと恐怖していた。
彼にとってこの人を刺したことは問題ではない、一番の問題は人に見られることで彼が参加せざる得なかったゲームに敗北することだ。
そもそも彼にとって人とは無価値であり、何処で何人亡くなろうと特に興味がない事だ。彼の中で唯一価値があることは、全てのゲームに勝利することだ。だからこそ彼が今、最も恐れていることは人を刺したことなどではなく、それを人に見られることでゲームに敗北することだ。
そして彼がこの〝殺人ゲーム〟に参加することになったのは、2週間ほど前に届いた手紙を受け取った後であり、そこから全てが狂い始めたのだ。それまで彼は、少し優秀なただの学生だった。
お楽しみ頂けたでしょうか?これにて、プロローグを終了します。