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神で職人て変か?  作者: Sohki
目覚め編
18/85

神様、探索前の準備

「あぁ、そうだ」


少し思い出したかのようにロキは言う。


「ルシエラいつも飛んでるだろ?歩く慣れもしないとな」


「えぇー。飛ぶの禁止なんですか?!」


不貞腐れるルシエラ。


「いや、普通に下界だと目立つだろ?」


「そうですけど…」


「対策として回復(ヒーリング)効果のある疲れにくいブーツ造っといたぞ?」


「履きます!!」


「即答だな。見た目は至って普通のブーツだがいくら歩いても疲れない代物だ」


「ロキ様って仕事早いですよね…寝てます?」


ジト目で見てくるルシエラ。


「集中するとこうなるんだよ」


頬をポリポリ搔くロキ。


「前に試作品沢山造っただろ?あの時にそう言えばって思って造ったんだ。サイズは合ってる筈だが…」


ルシエラが靴を受け取り満面の笑みで履いてくるくる回ってる…可愛いなぁ。


「似合いますか?ロキ様」


「似合うように造ったから当然だ」


「ありがとうございます」


また無駄にエンジェルスマイル…眩しい。


「後、ローブを造る予定なんだが…」


「ローブ?ロキ様みたいな?」


「違う違う、その翼を隠すローブだ。ステルス迷彩みたいな物に近いな」


「それも羽織ってみたいです!!」


目を輝かせるルシエラ。


「いや、そっちはまだ未完成なんだ」


ロキはふむと暫く考えて…


「ルシエラって街に買い物行けるよな?」


と言うと、ルシエラが少し考えた後…


(たま)にイヴさんの買い出しを手伝ってるので行けますよ?まだ、見た目のせいか目立ちますが…」


「そうか」


とロキは言う。


「なら聖金貨20枚で日用雑貨とか旅に必要なもの買ってこいよ」


「ふえっ…?!20枚ですか?!多すぎません?」


ルシエラが驚いてお茶を喉に詰まらせた。


「ベガサス馬車代込みだぞ?」


「げほごほ…それでも高いですって!!何処に軽く買い物で2億も使う人がいるんですか!!」


「此処に居るんだが?後はまとめ買いするからすぐ飛ぶしなぁ…服とかも普通の選べよ?」


「当たり前です!はぁ…ロキ様の感覚おかしいですよ」


「そうか?」


はて?そうなのだろうかと考えさせられた。


「ロキ様ー?いつ行けば良いですか?」


「ん?あぁ、早ければ早い程嬉しいんだが?」


「じゃあ、明日イヴさんの買い出しと一緒に行きます」


またエンジェルスマイルが眩しい。寝不足気味で疲れてるんだろうか…


「明日か…分かった。俺はアトリエ暫く閉めるから、その手続きとか常連客への連絡やらをしておくよ」


「ロキ様…本当に働いてたんですね」


ルシエラ。真顔で言わないでくれないか?


「いやいや…どんな奴だと思ってたんだルシエラ?」


「ひたすら引きこもるニート!」


「流石の俺でも凹むぞ?下手な神より働いてるからな?」


「でしたねー?兆超えるとかどれだけあるのか気になるのですが…」


「聞きたいか?」


ニヤリと微笑みかける。


「辞めておきます」


ルシエラら何かを悟ったようだった。


翌日。


んー。特に衛星の映像からだと下界に新しい遺跡見当たらないんだよなぁ…可笑しくねぇ?


ブツブツ言いながらアトリエを掃除してたらコンコンとドアをノックする音が聞こえた。


あ?CLOSEてのが見えないのかと思いドアの方を見るとあれ?久しぶりな人が来た。開けるか、この人はマトモだ。


「久しぶりっすね!アテナさん」


「お休みなのに灯りが点いているのが見えたからノックしたのだけど…お邪魔したかしら?」


「いいえ?遺跡に行く前の掃除っす」


「あら?新しい遺跡でもあったのかしら?」


「逆っす。無くて悩んで掃除してたとこっす…」


少し凹むロキ。それを見たアテナが…


「可笑しいわねぇ?下界の守護者と連絡してみましょうか?」


「マジで?!頼みます!!」


ロキはパンっと両手を顔の前に合わせる。


「取り敢えずなんでも知ってる子かしら?」


アテナがバックからコンパクトミラーを取り出す


「釈迦…聴こえてたら出てくれないかしら?」


「聴こえていますよ…何でしょうか女神様」


「貴方の目で調べて欲しいモノがあるのよ」


「建物か何かですか?」


「えぇ…まだ未開拓の遺跡を出来るだけ」


「分かりました目を閉じて頂けますか?」


「分かったわ…はい。いいわよ釈迦」


瞼を閉じてコンパクトミラーに問いかけるアテナ。すると釈迦が、


「では行きます…」


数秒時間が空き…


「女神様もう目を開けて頂いて結構です」


釈迦がそう言うと目を開けるアテナ。


「分かったかしら?」


「今、写している地図の座標の3ヶ所が比較的安全な未開拓地の遺跡が確認されましたのでメモを取る等して頂きたくお願いします」


俺が覗き暗記した。


「ありがとう釈迦。また困ったら頼むわね」


「いいえ。我等が女神様」


コンパクトミラーを閉じるアテナ。


「あの人…一体何者すか?」


「聖人と化した人よ?全てを見る目を持ってるのだけど、彼の目を見たらダメなのよ…精神がやられてしまうか最悪死んでしまうのよ…」


「神か死神レベルっすねー」


「下界では神としても崇められてるわよ?」


「やるっすね」


「でも誰とも目を見て話せれないのは辛いのじゃないかしら?」


「そんなもんすかね?まぁ分からないでも無いわけじゃないすけど」


「あら?あなたは誰も引き寄せない様にしてなかったかと思うけど?」


くすくす笑うアテナ。


「物に魂込めてましたすから」


「それでも相変わらず他人と言うより女嫌いね?」


「爺のせいだからな?」


「あの方はそう言うモノだから仕方ないのよ」


そうなのかなぁ?と頭をポリポリ掻く。


「あ、アテナさんお礼に品薄ですけどジュエリーどれでもあげますよ」


「あらホント?得するわ」


「アテナさんだと結構宣伝効果あるんすよ!」


「ありがとう…そうねこの花のアクセサリー気になるのだけど、花言葉の意味なんだったかしら?」


「どれすか?あぁ、コレは白百合ですね、純粋とか無垢って意味があります。他の色だとまた違う意味があるっす」


「コレお願いするわ」


「了解。無料でラッピングもしますけど、どうします?」


「お願いするわ…そう言えば例の子は見てもらえたの」


「あぁ。若干被害を受けましたけど…一応?」


「私も見ておこうかと思って…貴方の最高傑作さん」


「分かりました。呼んでみますわ」


ルシエラに思念伝達(テレパシー)する。


「『ルシエラ…今何処だ?うん?アトリエ来れるか?分かった待ってるわ』アテナさんすぐ来るみたいす」


数分すると…


「ロキ様ー?来客中ですか?」


バックヤードからパタパタとルシエラが飛んで来た。


「いや、お前に逢わせたい人だ」


「へ?どちら様ですか?」


「ヴィーナスの所行く時に、本当は逢わせたい人が居るって言ったの忘れたか?」


「あ、友愛の神様のアテナ様ですか?」


「私がそうよ…ふむ…」


アテナは暫く2人を見つめてから両手を挙げた。


「あなた達は完璧だわ…調和が取れすぎてる。遺伝子が使われてもこうまでならないわよ?魂迄繋がりがあるもの」


「ルシエラ太鼓判貰ったぞ」


ルシエラとハイタッチする。


「え?そんなすぐ分かるんですか?ヴィーナ様の時の大変さ何だったんですー?」


「あ。だけどでも待って成人までまだ掛かるわよ?身体は仕上がってるけども中が追いついてないわ…ヴィーナスはただ欲求不満だったんじゃない?顔はロキ君寄りの美少女だもの」


「そうっすか…でも大丈夫っす。な?ルシエラ」


「はい!」


「本当に空気を作りあげたのね…神童復活?」


「マジでそれ辞めてください…勘弁っす」


取り敢えず遺跡の座標と位置を覚えたので良しとするか。

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