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神で職人て変か?  作者: Sohki
目覚め編
14/85

神様、住人の能力

そろそろ慣れさせるか…いや、まだ早いかなぁ。


取り敢えず玉座に居る。先日の事でルシエラにも教えても良いかなと思った事があるんだよな。


「ロキ様早いですよー」


と俺が玉座の間に着いてから少ししてからパタパタと飛んで来るルシエラ。


「あ、ルシエラ来たか。今皆呼ぶな」


ロキの隣にルシエラが立つのと同時くらいに指をパチンと鳴らす。


屋敷の要である6人がいつもの定位置で跪き待っている。


「此度の呼び出しは一体なんでございましょう?旦那様、奥方様」


うん。此処ではそう呼ぶ様に言ってたからな。ルシエラ久しぶりに奥方様て言われて照れてるよ。


「なんだ…その…」


口籠る。なんて言おう…お?ファントムが察してくれたぽい。


「旦那様…先日の件にて奥方様に私共の能力を知らせておくためですね?」


ナイスだファントム。


「そうだ。先日ハーデス様が来た時に曰く付きのモノにルシエラが飲まれかけた。判断が遅ければ危なかった…滅多に無い事だが知っていた方が得かと思って呼んだ始末だ」


面倒臭いなぁ。ルシエラ物覚え良いんだけどテンパるからなぁ。


まずファントムが前に出る。


「秘書兼書類検査員のファントムでございます。名前の通り影に関する事ならなんでも出来ますので霊的なモノの際はお呼び下さい」


一礼して下がる。


「メイド長テレサでございます。テレサとは有名な幽霊(ゴースト)が居るのはご存知でしょうか?透き通ったり存在を消したりできます。隠密の際にはファントム様と併せで使うと効率良く行きますかと思われますのでお見知りおきを」


テレサも一礼して下がる。


「メイド次長兼料理長のイヴでございますわ。私は大した能力は有りませんが料理全般は私の作品ですの。ご賞味したいものがありましたらなんなりと実現して差し上げますわ」


イヴも一礼して下がる。


「キャリーです。アタシは変装が得意です。一瞬でご覧に致しましょう。でわ、まず奥方様から」


ポンっと布が舞いそこにはルシエラが居た。翼も再現しているくらいだ。


ルシエラがキラキラしてる。


「続きまして旦那様」


また布が舞うとかなりの身長差の筈なのに完璧に出来ている。


ルシエラが物凄く喜んでいる。


「一目見た方なら細部まで再現可能でございます。今まで屋敷の住人以外にはバレた事はございません」


キャリーも一礼して下がる。


「「ノイアーとミアです」」


2人の声がハモる。この2人は双子なんだよな。


「「私達は力は各々だと弱いですが2人だと様々な事が出来ます。念力(サイコキネシス)重力反転(アンチグラビティ)、他に人間特有の能力に特化しており音楽の再現度は完璧です。奥方様のお茶の際に呼んで頂けるのでしたら音楽を奏でます」」


ペコっと走って行った。


「ルシエラ分かったか?」


「ロキ様…何となく分かりましたが使うタイミングが分かりません」


ですよねー。分かってはいたんだが聞いてるだけじゃ分からないよな。


「見本でも披露しておくか…テレサ壁非貫通ゴースト待機、ファントム闇全切り暗転(ダークソウル)頼む」


「どういう意味ですか?」


真言変換(アナグラム)…だな。言葉のまんまだ。闇全切り暗転(ダークソウル)とは暗転化させ全部を切り裂きゴーストや霊的なモノを闇に断つって事。テレサは死なないよ?俺が造ったから。切り裂きの演出に協力してもらう為の幽霊を出して貰うだけ暗いからよく見てろよ?2人共体勢に入れ」


「御意」


「畏まりました」


ファントムとテレサの準備が出来たのを見てロキは言う。


「テレサ待機…ファントム行け」


「行きます」


「参ります」


ふっと全体が暗くなる。


「ルシエラにも見えるか?アレが本来の幽霊の姿。普段は影とかでゆらゆらとかしてたら要注意な?」


「え?あんなにおぞましいモノだったんですか?何か重なって見えます」


「この闇が消えたら…」


光がつくと何も無い。


「何もありませんね?」


きょとんとするルシエラ。


「全部切って闇に放り込んだんだよ。この館で幽霊は見た事ないだろ?ファントムに定期的に闇全切り暗転(ダークソウル)で浄化頼んでるからだよ。双子の歌にも浄化作用ある…使う時は化け物相手って事くらいかな。分かるか?」


「何となく」


「こんな事聞かないか?お城は曰く付きが多いって?」


「ヨーロッパの方の書物で読みました!」


「そうそう有名なの多いのな。アソコは地獄(ヘルゾーン)への繋がりが強いからな。一応天界も霊界。居るものは居るんだよ?この屋敷は平気!ただヴィーナスの舘は溜まってる、あまり良くないから気を付けろな?まぁ、もう行かないけど。来ても追い払うまでだ」


「は、はぁ。あのう?因みに皆さん何歳何ですか?」


ロキがピシッと固まる…設定か?実年齢か?


ファントムが手を挙げる。


「奥方様、私達は歳をとりません。全て旦那様が気分と好奇心でお造りになられました。魂の核に旦那様の遺伝子情報が有るので旦那様の死が私達の活動停止刻となります。もし気になるのでしたら私は37歳、テレサが35歳、イヴが25歳、キャリーが20歳、ノイアーとミアは13歳で設定されております。造られた時期は差程変わりませんのでご了承下さいませ」


「分かりました…ですがおかしいですね?何故ノイアーは女装なのですか?」


何故バレた!!ってか分かるんだ!!


ノイアーは見た目的に執事服が似合わなかったしミアとお揃いが良いって言ったからメイド服だったんだ。


「ルシエラ…ノイアーの能力は聞いたよな?一人だと弱いから力仕事もさせれないからメイドの方に紛れさせたんだよ?」


「なるほど!!」


本当に納得したのか?


まぁ、いいや取り敢えず疲れた…

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