最強の護衛
最近、ちょっとずつ願望入っていってるかも.....
朝、目が覚めて、ふと、僕のふとんがなくなっていることに気がついた。して、その犯人はおねえちゃんだった。おねえちゃんことクラリスが僕のふとんで一緒に寝ていたのだ。
「おねええちゃん!?どうして僕のふとんにいるの?」
「ううん?あ、ヒロト、おはよう~。んじゃ、おやすみ」
「あ、おはよう。そして、おやすみ、じゃないわああああ!!!」
「もうなに、ヒロト?あ、もう朝なのね!じゃあ、起きないと」
「ああ、そうじゃなくて、この状況を説明してくれる?」
「いや、だってさ~、一人で眠るの寂しいし寒かったから」
「だから、僕のふとんにしのびましたって?まあ、過ぎたことはもういいけどおねえちゃんもいい大人なんだから一人で寝なよ!」
「うん、無理!」
「即答!?」
もう、なにを言ってもだめだと理解した僕はあきらめてリビングのほうにおねえちゃんと歩いていく。
「おはようございます、ヒロト様、クラリス様」
リビングのほうに行くと、執事のヴィルが朝食を並べていた。朝食はパンとシチューだけのようだが、香りがすごく良く、とてもおいしそうだった。
「いただきます」
そう言って、朝ごはんを食べていく。感想はとてもおいしかった。少ないのにすぐにおなかが満たされた。たしか、昨日と同じで、料理はメイドのアスハさんがやってくれてるんだと思う。すごい、腕前だ。
「ヒロト、私はこれからお店の開店準備のほうに行かなければだから、先に出発するね。必要なものとかあったらあなたのメイドであるイロハに言いつけなさい!」
そう言って、お姉ちゃんは仕事に出かけていった。これは、至れり尽くせりすぎるな。僕も、せめてモンスターを狩りに行って、お金を稼ごう。よし、ご飯も食べたことだし、部屋にもどって準備するか。
「あ、ヒロト様。出発のご準備ですか?私もお手伝いします」
そう言って、イロハさんも僕の部屋についてくる。よかった。ひとりよりふたりで準備したほうが楽だしね。
「じゃあ、まずは着替えるから」
「はい、では失礼させていただきます」
!?今、僕着替えるって言ったよね?聞こえなかったのかな?
「イロハさん?僕、着替えるんだけど?」
「はい、メイドであるからして、お着替えのお手伝いをさせていただきます。あと、そのメイドに対してさんはつけなくてもよろしいんですよ?」
「僕、男の子だから!一応、着替えを女性の目の前でするとか拷問以外のなにものでもないし。あと、やっぱり目上の人にはさんくらいはつけるよ?だからイロハさんももう少しラフな感じでいいよ」
そのあとも、いろいろ、言い訳を述べられたが、そこは男として断固引かないで、押し通した。
そして、そのあとは、もともと用意してあった、バッグに食料を入れて準備オッケーだ。さあ、狩りの時間だ。
玄関に行くと、イロハさんがメイド服でリュックを背負い、待っていた。
「イロハさん、どうしたんですか?おでかけですか?」
「いえ、ヒロトさまがおでかけになるということで、わたしもついていくのですよ」
「えええ!?これからモンスターと戦う場所に行くのにさすがに女性を連れて行くのはちょっと....」
そこに、執事のヴィルさんが歩いてきてこう言った。
「ヒロト様はモンスターと戦いに行かれるのですよね?」
ギク!?ばれてる。しょうがない。本当のことを言おう。そして、自分の成長のためと、お金稼ぎのこと両方言った。すると、
「イロハなら大丈夫ですよ。普段はメイドをしてますが、もともと、冒険者ランクAAの称号を持ってますから」
冒険者ランクというのはF,E,D,C,B,A,AA,AAA,S,SSで決められているいわゆる強さの証らしい。ちなみに、勇者でさえ、AAAなのだ。その一個下というのならばめちゃくちゃ強いのではないか!?
「はい、そして、今回のヒロト様の成長にわたしの知恵と経験をお貸しできたらと思い、参加させてもらいます」
もちろん、僕は承諾した。こっちのことでわからないことも多いし、とりあえず、戦闘に関してのエキスパートがいるなら安心だと思った。
「では、行ってきます」
そうして、僕とイロハさんは家を出て、街の外に歩いていくのであった。
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