ようこそ、ハーヴィスへ!
光もなく、音もなく、全くもって静かだ。
そして、僕も球体に触れて、魔力を通す。
魔力が結構吸われるのがわかる。
そして、200ほどMPが減ったところで、景色が変わる。次の瞬間、目の前は屋敷のエントランスになっていた。
「いらっしゃい」
目の前には、ヴィクルさんが立っていた。
「ここが、僕達の軍団寮のハーヴィスだよ。ちなみに、この屋敷がたっている場所は、ブリリアント大陸の南方にある荒地にぽつんと建ててある。だから、建設費はかからなく、これだけ大きい建物が建てられた」
なるほど。あの能力があるからこそ、ここにも来れるわけだ。
「じゃあ、この屋敷の案内をしていくね。結構広いから、主要的な場所と、もし君がここに泊まる場合の君の部屋も紹介しておくね」
「え!?まだ、未定なのにもう僕の部屋が決まってるんですか!?」
「一応、団員には一人一部屋決まってるんだよ。ただ、人数自体少ないし、君の部屋は結構広くていい部屋だよ!」
まあ、結局は広さよりも快適に過ごせるかどうかだ。お姉ちゃんがここにいないっていうのは結構楽だ。
「じゃあ、まずはここが受付ね」
入口入ってすぐの広間の真ん中奥に、確かに受付カウンターみたいなのがある。
「ここはなんの受付なんですか?」
なんか、受付席が二つ目の前に並んでいる。
「まず、正面から見て左側が、この寮でのいろいろ教えてくれるよ。困ったことがあったら、ここで聞けばいい」
なるほど、いわゆる寮母さんみたいなものかな?ちょっと違うか?
「そして、右側が、クエスト依頼やランキング戦情報、ダンジョン情報などを教えてくれる」
ん?クエスト依頼なんかもできるんだ。
「まず、クエスト依頼は、ギルドから斡旋してもらった依頼を引き受けてる感じかな。ランクはS〜Fまであって、一応なんでも受けれるよ。ただし、受付の人が判断するけどね」
「また、ランキング戦情報は、次にいつあるかとか、どこと戦うとか聞ける。とりあえず、当面はないから安心していいよ。その時が来たら、僕から説明するし」
「そして、ダンジョン情報なんだけど、ダンジョンって知ってる?」
ダンジョンっていえば、ゲームとかでよく出てくるけどやっぱりこの世界にもあるんだ。
「一応、説明するね。ダンジョンっていうのは、魔族が構築するものらしいんだ。強い魔族ほど強いダンジョンを持つらしい。そこには罠や、モンスターもいっぱいいるけど、その分、アイテムなども沢山手に入るんだ」
うん、ほとんどは知っている情報だ。魔族が作ってるんだ!?
「一応、作った魔族本人が、そのダンジョンのボスらしい。もちろん、作らない魔族もいるし、そこらへんは魔族のみぞ知るって感じかな」
「そして、ダンジョン情報っていうのは、どこにどういうダンジョンがあるとかを教えてくれる。ランクはA〜Fまで教えて貰えるよ?Sランクのダンジョンはまだ教えて貰えないけどね。腕試しとかで挑戦してみるといい」
ダンジョンについての詳しい情報は、受付で聞けるようだ。
「じゃあ、次に食堂を案内するね」
そして、受付の左にある螺旋階段の奥側を歩いていくと、大きな扉があった。
ヴィクルさんはそこを開ける。
扉のむこうは、結構広い部屋で、いくつもの大きな机と、席が並んでいた。
「ここが、一応食堂になるんだ。まあ、これだけ揃ってるのに、団員が少ないから、食べる時もすっごく静かだけどね」
そして中に入って、右側に歩いていくと、厨房らしき場所と、カウンターがあった。
「ここで注文とお皿とかの返品が出来るよ」
こういうところは、厨房らしい。




