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勧誘

 さっきの副団長さんが戻ってきた。


「むむ、君はさっきの2人の旧友かね?」


「まあ、そうなります」


「ところで、団長は何を?」


「ん?この子の勧誘だ!」


「この子がそんなに実力を持っているようには見えませんが…」


 失礼な!これでも結構鍛えてるのに。


「フィーア、ヒロト君は実力以上のものを持っている」


 ま、まさか...


「それはなんです!?」


「ズバリ、屋上の鍵だ!」


  アホだー!


「アホですか。そんなので我団に入れられるわけがないじゃないですか」


「やだやだやだー!欲しい欲しい欲しい!」


 まるで、駄々をこねる子供みたいだ。


「なんですか、屋上の鍵を使ってどうするんですか?屋上なら魔法の練習がしやすいとかですか?そんなに広かったですか?」


「そんなことに使うか!私がサボるためだ、寝るためだ!」


 アホだー!正直に普通言っちゃう!?


「サボったんですか!?ちょっと来なさい。お説教です」


「やだやだー!」


 そう言って、連れていかれた。


 なんだったんだ、今のやり取りは...


 それより....ああ、もうどの軍団も帰っていこうとしている。


 やばいやばい。どっか入っときたいのに。


 そう思っていると、


 1人だけ壁の方で落ち込んでいる。


 確かあの人は悪魔の尻尾のヴィルさん。


「あの~...」


「もう、ダメだ。誰も入ってくれない。もう終わった。どうしよ、どうしよ、ん!?」


 すっごい病んでる時に声掛けちゃったな。こりゃ、めんどそうだな。


 ということで、逃げようとしたが、肩をグッと掴まれて逃げれない。


「新入生君かい?やあやあ、悪魔の尻尾の団長ヴィクルです。君を歓迎する。さあさあ、契約の儀に入ろう。ここをこうして...ブツブツ.....」


 どんどん話が進んでいく。


 そして、魔法陣が完成していく。


「さあ、完成だ。この中に入ってくれるかな?」


 確かに周りの軍団でも同じようなことをやっている。


 それにしても、この魔法陣不気味すぎやしないか?


 なんか、すごく黒くて禍々しいんだけど...


 そして、契約の義が始まる。


「汝、軍団、悪魔の尻尾に入り、1人の戦闘員として、立派に清く正しく、尽くすことを誓うか?」


 なんだこりゃ.....フレーズが結婚式みたいだ。


「誓います」


 ちょっと照れてしまった...


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