屋上には...
少し空いてしまったので今回は二話投稿させてもらいます。これからもよろしくお願いします。
「「「屋上!?」」」
まあ、向こうの世界でも、屋上様にはお世話になってたし、こっちでも使わせて頂こう。
ぼっちの居場所....屋上様を!
そして、僕達は階段を上り、屋上に向かう。
階段を最上階らしきところまで上がっていく。
そこには扉があり、鍵がしまっていた。
「鍵かかってるな。出直すか…」
みんなも頷き、元来た道を戻ろうとした時、階段を上がってくる男性が一人いた。
「やあやあ、今年は来たようだね」
にこにこしながら、こちらに近づいてくる。
「誰ですか?」
「そうかそうか、君たちは新入生だったな。自己紹介が遅れた。私はこの学園の先生だ」
なるほど。先生か…なんでここを徘徊しているんだろう?
アイリなんか悪いことしてしまった…みたいな顔して、少し青ざめている。
まあ確かに、登校初日に、階段の最上階でたむろしているくらいだしね。
不審といえば、不審だ。
「何をしていたんだい?」
先生?が質問してくる。しかし、顔が怒る時のような顔ではなく、すごく笑顔だ。
まあ、そこまで悪いことではないだろう。本当のことを言うのがここでは最善と言えるような気がする。
「静かにご飯を食べることが出来る場所を、探していまして、屋上なら他の生徒にも見つかりそうにないし、いい場所と感じて、来ました」
「なるほど。うん。合格!」
一瞬、はてなの文字が頭の中を埋め尽くした。合格?どういうこと?
ソフィやリヒトの方も見てみるが、みんな理解出来ていない。
「合格とはね。ただの私の独自の判断による好意を持てる生徒ってことかな?私も静かな場所が好きで、この場所を去年見つけたんだ」
「まあ、今年からは個室を貰えたから、私の好感が持てる生徒に、屋上の出入りの権限をあげようと思って来たんだ」
つまり、先輩が後輩にプレゼントするやつみたいなものか。
「「「「ありがとうございます」」」」
「うん、それでこれが鍵だね」
そう言いながらポケットから鍵を取り出して、僕に渡してくる。
「それじゃあ、なにかの縁でまた会えるといいね。じゃあね」
そう言って、階段を降りていった。
そして、鍵を開けて屋上に出る。
屋上はとても広く、心地よい風が吹いていて、すごくいい場所だった。
ここなら寝れる。授業サボって寝ようかな…
そう思いながら、僕はみんなとご飯を食べる。
ソフィにもらったお弁当を包みからほどく。
この世界には、食べ物を入れる魔法箱といううものがあり、制限なく入れることが出来る。
ソフィの持ってきたお弁当もそれだった。
中には、ちゃんとした具材で、ちゃんとした食べ物が入っていた。
......いや、疑っていたわけじゃないんだよ?でも、こういうお弁当貰えることとか滅多にないから、罰ゲームかなんかなのかなって思っただけで......
まあ、問題は味だ。
とりあえず、まずは玉子焼きを食べてみる。
もぐもぐ.....うん。
美味しすぎるまではいかなくても、充分に美味しい。
「ど、どうかな?」
ソフィがか細い声で聞いてくる。
「うん、美味しいよ!ソフィは将来、いい料理人さんになるね」
そう褒めたのに、なんだか少しガッカリされた。
「ヒロト、そこはいいお嫁さんになるっていうところだ!」
リヒトがそう指摘してき、それにアイリも頷く。
「ん、なんで?お嫁さんは料理だけで、軽く言えるものじゃないでしょ?」
「そうだが、そうじゃないというか....」
リヒトがため息をつく。
「前途多難だな」
リヒトが、ソフィに声をかけていた。
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