昼食
すいません。すこし空いてしまいました。
学校に入って半年は、世界の常識、情勢など世界の情報について、勉強していくようだ。
また、1日は1時間授業が4コマあり、夕方までには授業がすべて終了する。
1コマ1コマの間には20分ほど休憩があり、またお昼には、昼休みという、昼食の時が設けられる。
今日はもう2コマ授業が終わり、昼休みに入る。
Fクラスのみんなは食堂に行くようだ。1日目は、食堂組か、お弁当組だ。
とりあえず、イスを引いて立ち上がる。すると、
「あ、あの!」
「どうしたの、アイリ?」
「いえ、自分なんかがおこがましいんですけど、お昼一緒に食べてもいいです?」
女の子とご飯食べれるとかリア充だ。そんなのこっちからお願いしたいくらいだ。
「うん、いいよ。ひとりぼっちで食べるとこだったしね....」
「はい!ありがとうございます!ではどこで食べますか?」
見たところ、アイリはお弁当のようだ。可愛らしい包をした箱のようなものを抱えている。
しかし、残念ながら、僕はお弁当を持たせてもらえなかった。
「ごめんだけど、アイリ。僕はお弁当が無いから食堂に行かなければならないんだけど、いいかい?」
「はい!」
嬉しそうに頷いてくれる。
そして、僕達は食堂に向かうために、教室を出る。
食堂の場所は、さっき先生が教えてくれた。この棟を出て、右に見える建物に入ったら、嫌でもわかると言っていた。
僕達は出口に向かおうとする.....が、そこで肩に手がかかった。
ん、誰だ?と思って振り返ると、そこに
「お昼一緒に食べようぜ。」
「一緒してもよろしいですか?」
リヒトとソフィがそこにいた。
まあ、忘れてなかったよ?....ほんとだよ?誘おうとは思ってたよ?
「ああ、いいよ。アイリもいいよね?」
アイリは首がもげるかと思うくらい頷く。
「こちらこそ、よろしくおねがいしまひゅ...あうあう。」
あ、噛んだ....まだ緊張してるのかな?
かくいう僕も緊張している。
なぜなら、不穏な空気を周辺から感じるからだ。
「またあいつか!なぜリヒト様はあんな輩と親しげなんだ」
「ほんと、可憐なソフィ様がなんであんなパッとしない見た目の男と話していて嬉しそうなの?」
「ほんとあいつ何者なんだ!うらめしー!」
ブツブツと怨念のような視線が突き刺さる。
本人達は気付いていないようだが、僕とアイリには恐怖が刻み込まれていく。
なにこれ、学校怖い....
そして、とどめに、
「ヒロトさん!実は.....お弁当作ってきたんです。よかったら食べてください!」
この言葉が、開戦の幕開けとなった。
「ソフィ様の手作り弁当!?」
「ソフィ様の手作りとか羨ましい」
「その罪、万死に値する」
「「「戦争じゃああああああ!」」」
今にも飛びかかってきそうな勢いだ。とりあえず、受け取るが、顔が引きつっている。
「あ、ありがとう...とても嬉しいよ?」
「なんで片言と疑問形なんですか!やっぱり、私が作ったのじゃ満たされませんよね」
「あ、いや違うよ?嬉しいよ!それより早くどっか行こう!」
「はわわわわ.....」
「ヒロト、女の子泣かせるとか最低だぞ!」
「うるさいよ!」
そうして、僕達は足早にその場を抜ける。
食堂へは行く必要がなくなったので、4人で静かに食べれそうなところを探す。
普通に考えたら、学校の敷地内である庭とか、教室内が妥当だろう。
だからこそ、そういう人が多いところは避けなければならない。
ならばどこに行くか....ひとつだけ心当たりがある。まあ、開いていればだがな。
「屋上に行ってみない?」




