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勘違いはカモフラージュ

 他のものは、そこまで強くないようだ。ちなみに、アイリはドジりまくっていた。


 そして、次は僕のばん。あまりやりすぎると、注目が集まるから手加減しよう。


「ヒロトくん、頑張ってください」


 アイリが応援してくれてるけど、手加減しようとしてるんだよなぁ。心痛むわ。


 何をするか結構悩んだ。やりすぎると良くないからだ。


 スキルは使わないで、普通に剣技を披露しよう。


 僕は木剣で、それっぽく剣技を披露する。イロハさんからは対人戦や対魔物戦での剣技は教えてもらったが、相手がいないと使えない。


 今僕が見せている剣技は、僕が適当に振り回しているだけだ。


 なので......


「ヒロトくんは剣技はだめだね~♪魔法に期待かな~」



 先生にダメ出しを受ける。


 他のみんなも期待をしていたのか、期待を裏切られたっていう顔をするかと思ったが、意外と誰も驚くことは無かった。


 まあ、このクラスにいるってことが、落ちこぼれだって語ってるようなものだしな。


 そして、次に魔法の見極めに移る。


 まず、獣人たちは魔法が使えないようだ。彼らは元々の身体能力が高いせいか、魔法適性が皆無らしい。


 だから、魔法の見極めを受けるものは必然的に少なくなる。すぐに、アイリまで順番がまわる。


 どういう風に見極めているかというと、自分の得意な魔法を使っていいらしい。威力などで決めるらしい。


 アイリはどんな魔法を使うのだろうか?


 アイリが魔法の詠唱に入る。


「世界の真理は解かれた 五大元素は錬金と共にあり 地は水に 水は渦を巻いて 渦潮に 流れる水流をもって 脅威を打ち砕かん 水竜巻(トルネード)


 なっが!?てか、何その詠唱!!聞いたことないんだけど、普通の詠唱は最初が、精霊で始まるんじゃないの?


 そして、土が直径10mほどの水たまりができたかと思うと、いきなり渦を巻き始めた。


 その渦へ風が流れていき、吸い込まれそうになる。


 とそこで、


 アイリが魔法を霧散させたようだ。


「それは錬金魔法でっすね~♪」


 キャロット先生は知っている魔法のようだ。


「はい...」


 アイリは少し恥ずかしそうに答えた。


 それにしてもすごい威力の魔法だな。これならAクラス並の実力はあるんじゃないかな?


「しかし、アイリさん、残念なことに錬金魔法は詠唱が長く、省略もできないので、不遇魔法の一つとして数えられています」


「はい....」


「でも、先生はそんなこと思ってないから安心してね♪」


 そうなのか。僕の魔法以外にも不遇魔法はいろいろあるのは知っていたけど、まさかあんな威力の魔法が、不遇だなんて.....


 そして、最後に僕が魔法を使う。


 何を唱えるのかは決めている。


 当然、召喚魔法だ!


 ただ今回は、MP削減のため、詠唱を短いのに切り替える。


「刀の申し子 幕末の勇者 来たれ 沖田総司!」


 沖田君が現れる。


「ん?敵はどこだ。あの女か?それともあいつらか?いや、君と同じ子供だし違うか」


「ごめんだけど、今回は君の勇姿を自慢したくて、召喚したんだ。だめだった?」


「いや、ヒロト殿は私の主みたいなものだし、自慢をされるのは意外と好きだし」


 そう話していると、


「な、な、なんですか~それは~?召喚魔法?でも人間?しかも見たことない服装です~♪もしかして想像召喚ですか~?だとしたら凄すぎますぅぅ♪」


 なんか盛大に勘違いされたけど悪い気分にはならないし、自分の秘密を隠せる箕にもなるからそういうことにしておこう。


 みんなも不思議がっていたが、結局は召喚魔法ということで、やっぱりFクラスだなとなった。


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