クラス
「あっ、すいません。なにぶん、田舎のもので、都会での立場を理解しておりませんでした。どうか、お許しください」
どや!我ながら、すぐにすらすらとでてきたものだ。隣でリヒトが笑みを浮かべてるのは気にしない。
っていうか、こいつ王太子の顔も知らんの?
「うむ。いい心がけだ!君もこの僕のカリスマ性が分かるみたいだね。君も僕の下につかないかい?」
やりすぎたかな?
「いえ、滅相もございません。ですが、自分のようなものにまでお声がけして頂けるとは.....心の偉大さに敬服いたしました」
「お、おう。分かっているな。まあ、困っていることはあったら、僕が力になってやる。ではまたな」
そう言って、先に入っていく。後ろの従者もついていく。
横を見ると、リヒトがすっごく笑っていた。
「ヒロト、今のやり取り、傑作だったぞ。意外と、冒険者より商人に向いてるんじゃないのか?」
まあ、向こうの世界でもぼっちだったしな。そういう人との会話は本を読んで、勉強したものだ。
今のは上司への媚の売り方を貴族風にしてみたが、どうだろうか?効果は証明された。
そして、僕達はまず体育館のようなドーム状の大きな建物の中に案内されていく。
そこでは、木製の椅子が並べられていて、来たもの順で並んでいくようだ。
とりあえず、僕達は座る。
「隣、いいですか?」
大人しそうなおかっぱの女の子が話しかけてきた。
「大丈夫ですよ」
そう言ってあげると、そこに座る。うむ。いい匂いがする。身長が低い分、なんか小動物みたいでかわいいな。
そして、僕達は全員が集まるまで待つ。
そして、椅子が全部埋まったようで、入学式が始まる。
まずは、校長先生が喋っている。こういうのは男の先生かと思っていたが、女性だった。しかも、とても妖艶だ。男子達もうっとりしている。
ちなみにリヒトはぐっすり熟睡していた。王太子が寝るなよ。話聞けよ。
そして、次にソフィが主席として新入生代表で喋る。
ソフィが舞台上に上がった瞬間、「おおー」という声が上がった。
ソフィの制服姿が綺麗で男子も女子も見とれたからだ。
また、制服はクラスで配られるらしい。
そして、話が終わると割れんばかりの拍手が起きた。
そして、各クラスの先生の紹介が始まる。
Aクラスの先生はシュヴィラという男の先生で、なんでもこの国の魔法大隊の隊長格らしい。Aクラスは全てにおいて優秀なものが集められたらしい。
Bクラスは魔法に特化したクラスらしく、先生も魔法のついて研究する先生らしかった。名前はリサーナというらしく女性の先生だ。
CクラスはBクラスの逆で肉体技術の特化したクラスらしい。先生は試験で見たマッチョで名前はゴンザレス(笑)だった。
Dクラスは技術特化らしく、開発や研究などの魔法技術に関するクラスだ。先生は名前はフェール先生で寝坊で遅れてるらしい。
そして、Fクラス。落ちこぼれが集まっていて、先生の名前はキャロット先生で、めっちゃキャピキャピしてた。
そして、僕達は指定された教室にクラスごとにわかれていく。
Fクラスは意外と近い場所にあった。ただ問題なのは、横がAクラスだってことだ。
「じゃあ、リヒト僕はこっちだしバイバイ」
「おう、休憩の時に会いに行くし」
そして、リヒトはAクラスに入っていった。
僕はFクラスに入ろうとすると、
「おいおい、Fクラスに入ろうとしてる奴がいるぜ」
「バカがうつるから、近くにいないでほしい」
ほんと言われ放題だな。
Fクラスは意外と広かった。部屋も綺麗で、予想よりずっとよかった。横があれじゃなきゃ。
そう思いつつも何もできない.....
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