大会一回戦イロハ編
ちょっと遅れましたがよろしくお願いします。
次に入った個室では試験官は男の人が2名いた。とりあえず、ここでの試験はイロハさんの担当だ。僕たちは観覧席に座る。
「ようこそ、ここでは先ほどお仲間さんがやっていた試験の武器によるバージョンでやってもらう。はやいはなしが、武器を扱う技術を見る模擬戦闘とスキルの威力試験だな」
そして、もう一人の男が前に出てくる。
「まずは、私が武器の技術を見る模擬戦闘役の試験官だ。武器はこちらにあるものをどれでも好きなものを選んで使ってくれ」
そういって、台の上においてある武器を指差す。台の上にはいろいろな武器がのっているようだった。ここからでははっきりとは見えないが、剣や斧、棍棒、槍などさまざまだった。
その中からイロハさんは剣を選ぶ。イロハさんはどの武器でも戦えるらしいが魔法を重ねて戦うのには剣が一番相性がいいと言っていた。つまり、この試験でも手を抜くつもりはないということだろう。
「それでは両者かまえ!」
「それにしても長年いろんな剣士を見てきたが、戦闘でなんの構えもしないやつなんて初めてだ。まあ、あんな冴えない男と一緒にパーティー組んでるくらいだしな。ちょっとは楽しませてくれよ?」
「.....」
あれ?心なしかイロハさんがめっちゃ怒っていらっしゃるように見えるんですが.....
____イロハさんの心の中では
よくも、よくも!!私のことは別になにを言われてもいいですけど、ヒロトさまのことをバカにされるのはとても不愉快ですわ。この試験官、どう料理してくれましょう。ハッ!!そんなはしたないことだめですわ!!ヒロトさまに嫌われてしまいます。ここは一瞬で型をつけて少しでもこのストレスを解消させましょう。
「両者、はじめ!!」
ここで、試験官の合図がなり、模擬戦闘が始まった。結果は予想通りだった。すぐに決着がついた。相手の試験官はなにが起きたのかを知覚できていないらしい。そういう僕も詳しくまではわからなかった。ナノで聞きにいく。
「イロハさあああん!!まずはお疲れ様です」
「はい、ありがとうございます」
ついでに、ソフィーが水を持ってきてイロハさんに渡している。うん。やさしい娘だ。
「ところで、どういう風に決着がついたんですか?すいません、速くて見えなかったもので」
「あ、はい。それでは説明させていただきますね」
イロハさんが説明をしようとしたとき、試験官のふたりがこっちに歩いてきた。
「すまないが、私たちにも説明をしてはもらえないだろうか?先ほどは失礼を申してしまい、すまない。恥を承知で頼む」
「ええ、謝ってもらったことですし、もちろんいいですわよ。では、まず試験官のあなたが私に向かって突進してきたのは覚えてますよね?」
「ああ、私は、突進して、まずは真正面から斬りかかったときの反応速度を調べようと思った」
「はい、そこで、私は空歩という技術を使いました。これはもともとは魔力がない人でも空中にいられるようになる技術です。空中でジャンプすることができます。ただし、身体能力がすごく高い人しかできませんが....そして、その技術を地面すれすれで使うことで空中を蹴り、すばやく移動することができます。そして、背後に回り、一閃を放ったということです。」
「はあ...言っていることは理解しましたが、参考にもなりませんね。ところで、あなたは何者ですか?お名前を伺ってもよろしいですか?」
「はい、いいですよ。名乗るほどのものでもありませんし。イロハといいます」
ほら、僕が思ったとおり、試験官が口をあんぐりとあけている。
「ま、ま、まさか、勇者のパーティーのイロハさんでは?」
「はい、そうですが?」
「おお!!はじめてみた!こんなにも美しい人だったとは。でもなぜ、この子たちとパーティーを組んでいるのですか?」
「まあ、ヒロトさまのメイド兼護衛ってこともありますが、この二人が好きだからですね」
照れることを平気で言いますね、この人。ソフィーなんか顔がりんごみたいに赤くなってるし。
「まあ、でもあくまで試験は試験ですので、たぶん余裕で通るとは思いますが、一応体裁は整えたいので、い最大スキルの威力測定をしてもよろしいですか?」
「大丈夫ですよ」
そう言って、もう一人の試験官と巨大な球体の前に行く。残った試験管は僕に話しかけてきた。
「君たちはほんと何者なんだい。せめて、ヒロトくん、君だけは普通に強いくらいにしておいてくれ」
大丈夫です...言われなくても僕はそんなに強くないです。そう思いながらも冷や汗が流れていた。
今日も読んでくださりありがとうございました。
エッセイのほうもよろしくお願いします。




