お姉ちゃんは心配です
今日は3話投稿になっちゃった。ハードです....
私たちはなんどもなんどもモンスターと戦い、経験値を得て、急成長していった。
そして、ついに魔王の元にたどり着いた。
勇者「おまえが、魔王だな!人々を恐怖に陥れ、モンスターを使役して襲わせている元凶だな」
魔王「いかにも私が魔王ですよ~。どうだ~、おどろいたか~」
全員「..... 」
なぜなら、そこにいたのはまだ成人してもいない女の子だったからだ。
ここからのことは世界の歴史では伏せられているらしい。まず、女の子を勇者たちが倒すわけもいかなく、あくまで魔王は能力だけは強かったが政治方面は国の重鎮がしていたらしく、それも勇者たちが来たときには姿を消していた。
歴史ではここで魔王を討伐したことになっているが厳密には、魔王は倒されてはいない。もともと魔王にも人を害なす気はもうとうなかったらしいので、勇者が妹として引き取ることとなったらしい。
.........この話を聞いて僕は唖然とする。それじゃあ、結果的には悪の元凶倒せてないじゃん。また攻めてくるかもじゃん。
今現在勇者やほかの仲間たちの居場所やうわささえ聞かないらしい。全員来るべきときに備えて準備はしているらしいが、その来るべきときもこないので、イロハさんは今の職業についたらしい。
一応イロハさんも最初のころはモンスター狩りをしていたようだが、最近はモンスターの数もだいぶ減ったようであとは冒険者に任しているらしい。
たぶん、これは建前で実際は落ち着きたいんだろう。
「ヒロト様、そういえば、王様の催しでなにやら武道大会が開かれるらしいですよ」
と、執事のヴィルが言ってくる。
詳細を聞いた話では武器、魔法ありの試合で4つの場所で行われるらしく、優勝者は謁見の間に呼ばれるらしい。
なんだろう?お金か地位かなんかそういうものでももらえるのだろうか?
「とりあえず、それ出るだけでてみようかな?」
「はい、では、申し込みのほうをしておきましょうといいたいところですが、実は大会では3人でパーティーを組んでやるらしく、ヒロト様とイロハ、そしてもうひとり必要になります」
それは困った。知り合いは何人かいるが、冒険者や戦える知り合いなんて一人もいない。
「と、ヒロト様は困っておられると思いまして、実はパーティーを結成するべく今、ギルドの前にはたくさんの冒険者が集まっております。そこに行かれましたらもしかしたらいい人にめぐり合えるかもしれません」
それならそうと、困る前から言ってほしいものだ。
とりあえず、僕はおねえちゃんにその話をするべく、帰ってくるまでどういう人を見つけるか考えていた。
「たっだいま~、私のかわいい弟君はいいこにしてたかな~?」
ああ、やっと帰ってきてくれた。さっそく、その話をしようとすると
「ヒロト!?なんでそんなに泥だらけの汗だらけなの?」
なんか心配された。とりあえず、今日のことを全部伝えた。
「ヒロトも男の子だからね、強くなることは少しは必要だと思うけどおねえちゃんはヒロトに安心して過ごしてもらいたいのに、そんな危険そうな道を歩もうとしないでもいいじゃない」
おねえちゃんがすごく心配してくれていることはわかったが、それでも、僕が考えを曲げることない。それを察してかおねえちゃんもすぐにあきらめてくれた。
夜、明日のことが気になって、まるで遠足にいく前日のようでなかなか眠れなかった。どうやって、眠ろうかと思っていたら、扉が開いて誰かが入ってきた。こんな夜中に誰だと思っているとそれは寝巻き姿で寝ぼけているおねえちゃんだった。
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