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スタートラインに立つことは、全ての・・!?
番組収録当日。
誠一は、勝負服でスタンバっていた。
まわりには、他の一般参加者が10人ほどいた。
大学生くらいの人。
誠一と同じアラサー。
ダンディーな感じの紳士。
チョイ悪オヤジみたいな人。
そのメンツを見て、誠一は、少し怖じけづいていた。
(実際、番組を見てるけど、モノホンの現場は、ハンパないな・・)
ドキドキしていると、スタッフの声がした。
「二葉 葵さん、入りました。収録、始めます!」
誠一を始め、一般の参加者がゴージャスな部屋に通される。
そして、番組の司会者が言った。
「二葉 葵 に会いたいか!?」
一瞬、みんなテンパるが、
「オーッ!」
と雄叫びをあげる。
すると、前のステージの幕が上がり、二葉 葵が出てきた。
みんな、ウォーッと叫ぶ。
誠一も、それに合わせて叫んでいたが、内心、
(なんか、そーとう、これは修羅場になるな・・)
と思っていた。