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巡り会えたら  作者: みつ
1/4

喜ぶところなんだろうけど・・

誠一が、家に帰ると、母親が言った。


「何か、誠一に葉書が来てるわよ」


誠一は、その葉書を見た。



「今回、あなたは、『二葉葵アタック大作戦』の出演権を獲得しました。下記の日時に来てください」


誠一は、それを見て、驚いた。


(選ばれたよ・・俺の人生の運を使い果たしたじゃないか・・!?)


喜びよりも、そんな感情が誠一を襲った。



話は数日前に遡る。

テレビの人気バラェティ番組があった。


毎回、一人の有名な独身タレントに、一般の素人たちに熱烈なラブコールをするのだ。


タレント一人に対して、数人が、そのようなことをする。


そして、毎回、最後にタレントにメッセージを直接、言い、タレントは、それらを全て聞いた後に、


必ず、一般の参加者に


「ごめんなさい」


を言って幕が下りるのだ。


つまり、業界用語で、ヤラセ番組だ。


それでも視聴者は、その落胆する一般の反応や、メッセージを言うまでの過程を見て、面白がるのだ。


それが、今回、誠一がファンの


『二葉 葵』


が出演で行うことになった。


誠一は、駄目モトで応募したら、素人参加者に入ったということだった。

最後に必ず、


「ごめんなさい」


が、待っているはわかっている。


でも、ずっとファンだった本人に会えるのだから、それならいいか・・!

それに自分で応募したんだしなぁ・・


誠一は微妙なテンションのまま、会社に、まず番組収録の日に有給申請をして、テレビに映るんだからと、持っている服からベストの服装をチョイスした。


いわゆる勝負服だ。


勝負服とか、言ってるあたり、素人感丸出しだな・・誠一は、そう思いながら一人ニヤニヤしながら、荷造りをしていた。

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