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登場人物
【キリ】
人間の女の子。大体十歳くらい。飢饉に見舞われ、家族を亡くし、餓死直前に銀狐の妖怪銀帝と出会い、拾われた。以来、慕うようになる。 そして、旅する彼の後をついてゆくようになった。 銀帝にほのかな恋心を抱いている反面、いつ捨てられるかと戦々恐々としている。
【銀帝】
銀狐の妖怪。中国から日本へと旅をしにきている。その理由は不明。子鬼のラギと一角の黒馬黒曜を付き従えている。きまぐれに、餓死しかけていた人間の少女、キリを拾った。 無口なので何を考えているのかわからないが、気に入らないものは傍に置かない主義なので、キリは気に入っているという事になる。もちろん、ラギや黒曜も…。
【ラギ】
銀帝に仕える子鬼。力は弱く、銀帝の世話係であるのだが、キリがやってきて以来、キリの世話係をさせられることが増えた。なので、あまりキリを快く思ってはいない様子。
【黒曜】
銀帝の愛馬。一角の白馬ならぬ、一角の黒馬。 荒々しい気性の馬なのだが、銀帝には従順。何故だかキリには懐いている。




