泣きそうになってしまう「花とゆりかご。相容れぬが故」
次は、滅多に書かない悲恋を描いた短編のうんちくです!
●書くきっかけ
この短編は、入賞せずに終わりましたが、某新人賞に応募するために執筆した描き下ろし作品。それ自体は「歌にインスピレーションを受けた小説」という応募要項だったため、その歌を何度か聴き直しながら構成を練りました。
今までファンタジー作品――――特にハイファンタジー作品が多い皆麻ですが、この時は初めてちゃんとした恋愛ものを描きました。最も、主要キャラの二人の背景をみると、ファンタジーっぽい要素もつまっているかもしれませんが…。
●物語の舞台や背景に登場させた、北海道と人狼
元は歌からイメージした作品という事で、最初に浮かんだテーマは「悲恋」。今までハッピーエンドで完結させている作品を執筆していたので、短編とはいえちょっとしたチャレンジだったかもしれません。また、曲のイメージから「暖かい地域はやめよう」と思って思案した結果、北海道を舞台にしようと決めました。
元々北海道は、母方の祖母が住んでいる関係で、幼いころからかなりの回数訪れています。残念ながら冬の北海道は行った事ないのですが東京よりも湿度が低く少し寒めな気候は身を以て体験していたので、構成を考える上で大きな手助けになったと思います。
無論、慎太達の大学や家がある札幌も何度か行った事あるので、土地勘は問題なしです。
といっても、釧路を中心とした道東はまだ行った事ないということもあり、物語の舞台を札幌としました。
また、人狼を登場させた理由としては、北海道が絶滅した亜種・ニホンオオカミが生息していたといわれる事に起因します。それに、人狼が出てくる洋画「トワイライトシリーズ」を見ていたのも少しは影響を与えているかもしれません。
因みに、ヒロインの暖乃はアイヌの出身ですが、インターネットでオオカミの事を調べた際、アイヌ人と繋がりがあったというのは本当のことらしいです。余談ですが、主人公らが通っていた大学のモデルは北海道大学。といっても、キャンパスに入った事ないので、ホームページを見て調べたくらいです。北海道に住んでいる従兄弟らが通っていたというのも、理由の一つかもしれません。
いかがでしたか。
この作品は割と記憶に新しい作品のため、試行錯誤繰り返しながら執筆していたのを思い出します。
短編なので、どの物語の間に書いたは定かではないですがね(;´Д`)




