サティアメモ
この回は2013年8月29日現在での、サティアが書いたメモになります。
本編はまだ連載中のため、物語の進み具合によってこのページも更新される事となります。
これまでの事を記録しているサティアが人間嫌いのため、彼女が出力してくれたメモを元に、簡単なこれまで訪れた時代の解説をしていきます。
1.
●訪れた時代と国:戦国時代の日本
●ログイン・ログアウト相手:忍びの里の同僚
●パスワード:手裏剣
●得た知識・技術:忍による近接系格闘術や忍術。武器・暗器の扱い。兵糧の作り方。戦国時代の衣食住について
解説:ここは、序章の段階で既に沙智が身につけていた技術です。忍びとしての体術は後々の物語でも、大いに活用されています。
2.
●訪れた時代と国:2010年頃のアメリカ
●ログイン・ログアウト相手:世界的大富豪
●パスワード:平和
●得た知識・技術:世界遺産の名称と場所。
解説:序章に当たります。作者が生きている時代に一番近い頃の物語。元々、世界遺産について軽く触れたかったのが理由で、この物語を書きました。唯一行った事のあるマカオでの話です。
3.
訪れた時代と国:平安時代の日本(京都)
●ログイン・ログアウト相手:王家に仕える武人
●パスワード:隠れ
●得た知識・技術:弓術。平安時代の衣食住について。
解説:『真実を見通す目』に当たります。平安時代中期の物語で、安部晴明といった実在の人物が登場。陰陽術師がメインである一方、他ではあまり経験できない弓の指南を沙智は受ける事となります。
4.
訪れた時代と国:19世紀頃のイギリス
●ログイン・ログアウト相手:吸血鬼貴族の長男
●パスワード:ヴァン(=van)
●得た知識・技術:家女中・チェインバーメイドの仕事。英国婦人が着るドレスや貴族の立場について
解説:『逆転家女中』に当たります。人外の者が登場するのは、これが初という事になります。元々、映画『シャーロック・ホームズ』や『黒執事』が好きで、この時代を一度は描いてみたいなと思った矢先に思いついた作品です。実は、後の物語にいくらか影響を与える物語となっています。
5.
訪れた時代と国:江戸時代末期の日本(京都)
●ログイン・ログアウト相手:藩に雇われた浪人(自称?)
●パスワード:犬
●得た知識・技術:天然理心流の剣術。江戸時代の衣食住。開国論。新撰組について
解説:『信念と野望が交差した先には』に当たります。幕末の話もずっと描きたかった舞台の一つで、新撰組についてもまた然り。ただし、新撰組は大好き故に、自分の勝手な解釈による隊士像を作るのに抵抗があった歴史人物でもあります。この辺りから、物語の謎が深まっていくのではないでしょうか。
6.
訪れた時代と国:8世紀頃の北欧
●ログイン・ログアウト相手:ヴァイキングの女性
●パスワード:ルーン文字
●得た知識・技術:北欧神話の神々。ヴァイキングの衣食住や死生観。鍛練方法。
解説:『T Y~死を勇気とする宿命~』に当たります。ゲーム『ヴァルキリープロファイル』シリーズや『魔探偵ロキ』等の影響で、ずっと北欧神話の神々が出てくる話を書きたかった矢先、思いつきました。ネット上での資料をたくさん読みあさり執筆したので、お気に入りの章でもあります。
7.
訪れた時代と国:16世紀頃のトランシルヴァニア公国
●ログイン・ログアウト相手:人狼族の少年
●パスワード:オルカン(ドイツ語で“疾風”の意味)
●得た知識・技術:狼族の暮らし。吸血鬼と狼族の言い伝え。バロック調のドレスやダンスの踊り方
解説:『覚醒の赤、疾風の白』にあたります。吸血鬼関係の作品は元々好きですが、思えば人狼に関する話を書いた事がなかったのと、彼ら視点でみる吸血鬼はどんなものだろうか?と思った矢先に、考え付きました。ちなみに、タイトルですが赤の方は吸血鬼侯爵のベフリー。後者は狼族の少年・オルカンの事を指します。“疾風”についてはすぐわかるかと思いますが、“覚醒”は沙智の事を指しますが…詳しくは本編をご覧ください!
8.
訪れた時代と国:1600年代のジャマイカ
●ログイン・相手:海賊団に属する青年
●パスワード:ガレオン船
●得た知識・技術:海賊が持つ航海術・医療。武器の知識
解説:『A Fountain Of Life -水面のその先に映るのは-』に当たります。このタイトルの訳は”生命の泉”を意味し、某映画に出てきたりちょっとした伝承として名をはせた泉。映画『パイレーツオブカリビアン』の世界観が好きだったので、それに近しい時代を書いてみたいなと思って執筆。
ちなみに「ログイン」項目の表記は、サティアによる出力ミスという訳ではありません。その答えは本編を読んで戴けたらわかると思います。
いかがでしたか!
『得ると失うの狭間にあるのは』は元々主要キャラが少なく、サペンティアムがものすごい人嫌いなので、キャラクター座談会はできないんだろうなと思った矢先、こうなりました。
また、ここでエッセイも終わりとなりますが、前書きにもあったように、このメモに関しては今後も更新する事になりそうです。
それではまた、どこかで★




