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約束・・・  作者: 茶々
第7章
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君の居ない世界

このページは藍紅サイドの話です。

朝目が覚めると、藍那の姿はなかった。


「何度置いていかれればいいんだよ・・・」と俺は藍那の香りが少し残った布団に顔を埋めた。


藍那は置手紙を残していた。


内容は「心配しないでください」と「探さないでください」だった。


俺は自分の部屋に置いてあった藍那のオルゴールを手に取った。


蓋を開けるとメロディーが寂しそうに流れ出した。


俺の頬に涙が伝った。


「藍那・・・」と俺は崩れ落ちた。


「俺を独りにしないで・・・」ともう届かない思いを言葉にした。







それから俺は30歳になった。


仕事に追われる毎日を過ごしていた。


そして俺は、毎日あの桜の木がある場所に行った。


「藍那・・・今何処に居るの?元気なのか?」と桜の木に向かって話しかけていた。


「先輩とうまくいってるのか?それだけが心配なんだ・・・」と返事が返ってこないのに言った。


その時風が吹いた。


「藍紅・・・」と藍那の声が聞こえた。


俺は振り向いて周りを見渡したけど、藍那の姿は何処にもなかった。


「藍那の居ない世界がこんなにも寂しいなんて知らなかった。」と俺はハハっと笑った。


「藍那が居たから俺は存在するのに・・・」俺は座り込んだ。


そして星が輝く空に目を向けた。


「寂しいんだ・・・藍那と一緒にずっと居たかった。それだけで良かったのに・・・」と俺は流れる星に言った。


そしてまた風が吹いた。


「私達はずっと離れてても一つだよ!」と藍那の声が聞こえた。


俺は目を閉じた。


幻聴で心を満たすように・・・


「また来る・・・」と言って俺は家に帰った。






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