君は見つけてくれた
このページは藍那(愛)サイドの話です。
私は病院を抜け出して、思うように動かない足で男の子が言ってた場所に行った。
「ここかなぁ・・・」と私が立ち止まった目の前には家があった。
「何だか懐かしい気がする・・・」と立っていたら。
ドサッと何かが落ちた音がした。
私が音のした方を見ると、女の人が食材を入れた袋を落としていた。
私は近寄って食材を拾っていると「藍那ちゃん?」と女の人が涙を流しながら言った。
私は全部拾い女の人に袋を渡して「私は愛です。」と答えた。
「そんな・・・声まで一緒なのに人違いなんて。私の家ココなの」と女の人が隣の家を指して「お礼にお茶でも飲んで行って?」と言った。
私は「じゃあ、お茶だけ」と笑って答えた。
家に入り女の人はお茶を出してくれた。
「どうして隣の家の前に居たの?」と女の人が聞いてきた。
「分かりません・・・でも行ってと誰かに言われたんです。」と答えた。
「そう・・・体調良くないの?あっ!帰りは息子に送らせるわ!今こっちに呼ぶわね。」と女の人がテンポ良く言った。
その時また頭の中で「何が答えなのか・・・まだ分からなくてもいいじゃない?今は別々になっても2人が運命なら、また一緒に笑えるわ・・・」と聞こえた。
その声は目の前に居る女の人と同じ声だった。
「あの・・・・・藍那さんが幼い頃に幼馴染の子と作った秘密基地の場所って分かりますか?」
「分かるわよ?・・・・なんだけど。今から行くの?息子が来てから連れて行ってもらいなさい?」と女の人は私を説得していた。
私は「大丈夫です。お茶ご馳走様でした。」と笑って家を出た。
そして、女の人が教えてくれた場所に来た。
その時、風が吹いた。
その風に背中を押される様に私は秘密基地の前に行った。
すると「愛・・・ごめんね。私が弱かったから愛が辛い目にあったんだよね・・・」と目の前に私にそっくりな人が立っていた。
その人の隣にはあの空間にいた男の子も立っていた。
「ママ・・・僕の事を嫌いにならないで?」と男の子は笑った。
「ママ・・・大好きだよ」と男の子が言うと、頭の中で沢山の記憶が甦ってきた。
はっ!と気が付くと目の前には誰も居なかった。
私はその場に座り込んだ。
すると誰かが目の前に立った。
目の前に立った人を見上げると空に浮かぶ雲が背中から羽が生えてる様に見せた。
「やっぱり君は天使だった・・・」と言うと
その人は手を差し出して「俺はやっぱり君が天使だと思うよ?」と言った。
私はその手を取り、立ち上がった。
「藍紅・・・私を見つけてくれてありがとう」と私は涙を流した。
「藍那?・・・」と藍紅は私を抱きしめた。




