君は私じゃない
このページは藍那(愛)サイドの話です。
私は、心が壊れそうになっていた。
「藍那さんって誰なの?」
「あの男の子は一体・・・」
「私は・・・誰なのよ!!」と私は毎日暴れていた。
大は「君、安定剤を・・・」と看護婦さんに注射をされ毎日その繰り返しだった。
「大・・・何故あの日から沖田さんは来てくれないの?」と私は大に聞いた。
「沖田さんは・・・」と大は何て答えようか悩んでいた。
「・・・私を嫌いになってしまったのね。」と私は布団を被った。
大は何も言わず病室を出た。
「こんなに細くなってしまったら気持ち悪いもん・・・」と私は泣いた。
「どうしてこんなになってしまったの?」私はもう耐えられなかった。
「愛?」と入ってきたのは沖田さんだった。
「・・・・ねぇ。教えて?沖田さんは私が藍那さんだと思ってるの?」と私は布団の上に座った。
沖田さんは「寝てていいよ?」と私を支えながら隣にある椅子に座った。
「答えて?私が藍那さんじゃなかったら私と付き合わなかった?」と私は沖田さんに体を預けるように沖田さんの胸に寄りかかった。
「言ったでしょ?愛は愛だよ・・・藍那じゃなくても俺は愛を好きになった。」と笑って沖田さんは答えた。
その時また頭の中で「藍那がもし迷子になって世界の裏側まで行っても僕がちゃんと見つけてあげるから、泣かないでいい子で僕を待ってるんだよ?」と聞こえた。
「私は藍那じゃないのに、何で私に言うの?私に何の関係があるの?私の頭に入って来ないで!!出て行ってよ!藍那なんてそこには居ないの!・・・」と私は沖田さんに物を投げつけていた。
「田中さん・・・」と沖田さんは大を呼びに行った。
そして、私はあの空間の中にまた行った。
「ママ・・・僕が悪いんだ。僕がここに居るからママはドンドン痩せていくの・・・」
「じゃあ・・・何処かに行ってよ・・・私はもう疲れちゃった・・・」
「ママ・・・僕の事、嫌いになったの?」と男の子は悲しい顔をして言った。
「私はママじゃないんだよ?」と私は答えた。
「ママ・・・・・・に行って?」と男の子が言いながら消えた。
私は元の場所に戻ってきた。
「そこに行けば分かるの?」と私は病院を抜け出した。




