君とは違う
このページは藍紅サイドの話です。
朝から電話が掛かってきた。田中さんだった。
田中さんは何故か愛さんとの出会いを教えてくれた。
「・・・愛さんは、もしかして!?」と思いつつ家に行った。
愛さんは家に入れてくれた。
そして俺は「ところで何を悩んでるの?」と聞いた。
もしかしたら記憶が戻ってるのかも?と思っていた。
だけど愛さんは言わなかった。言えないと距離を置かれたのだ。
「最近は、何か見つけた?」と話題を変えた。
愛さんは頭の中で声が聞こえると言った。「そう言えば沖田さんに初めて会った日も聞こえたんだよね?」と続けた。
「私も・・・藍紅の隣に居たい」俺があの時聞こえた言葉。
やっぱり愛さんは藍那なの?
「愛さん・・・」と言いかけると、愛さんは「あ・い・・・愛でいいよ。」と笑顔で言った。
その顔は藍那だった。
あっ!寝癖・・・と笑いを堪えて愛に顔を近付けた。
そして髪を触ると突き飛ばされた・・・
その時の愛の顔と藍那の顔が違って見えた。
愛は藍那じゃない・・・もしかして愛を藍那に重ねるのは、愛が気になってたから?
俺は愛が好きなのか・・・と思いながら愛を抱きしめた。
「私は藍那さんじゃない・・・」と泣く愛が藍那と重ねなくても可愛かった。
「好きになっちゃったです・・・」と愛は言った。
俺は愛を抱きしめた。藍那じゃなくても守りたいと思った。
「俺も愛が好きだよ・・・」と俺は言った。
「藍那さんが見付かったら?」と愛が何だか寂しそうに言った。
「・・・・」藍那。君は怒るかな?悲しむかな?でも藍那はきっと笑って許してくれるだろう・・・
だけど・・・必ず見つけると約束するから・・・だから待っててほしい。




