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約束・・・  作者: 茶々
第5章
36/58

君が好き?

このページは藍那(愛)サイドの話です。

「うぅー・・・」私はリビングで考え事をしていた。


「何を犬みたいに唸ってるの?」と大が笑いながら言った。


「うぅー・・・私って酷い女かも・・・」と私は切ない顔をして大に言った。


「何で、そう思ったの?」と大が首を傾げて答えた。


「最近、沖田さんと一緒に探し物をしてるでしょ?沖田さんの探し物は大切な人なんだけど。私はその人に嫉妬してるの・・・」と下を向いて言った。


「何でだろう・・・沖田さんとはまだ会ったばかりなのに?沖田さんの事ばかり考えてて記憶探しがずっと続けばいいな・・・と思ってしまうの。」と大を見た。


「沖田さんに嫉妬しちゃうな・・・」と大が笑った。


「愛?」と大は言って微笑んだ。


そして「それは恋だよ・・・愛は沖田さんに恋をしたんだよ?」と続けた。


「恋?・・・沖田さんに?」と私は顔を赤くした。


「まぁー運命ならいつか一緒に笑えるさ!」と大は笑って部屋を出た。


「今は別々になっても2人が運命なら、また一緒に笑えるわ・・・」と言う女の人の声と、大が言った言葉が重なった。


「・・・?」


「誰の声?」と私は驚いた。


その時携帯の着信音がなった。


沖田さんからだった。私は通話ボタンを押すと「・・で・・なんだけど・・来ない?」とお誘いの電話だった。


「準備をしますね」と言うとピンポーンと玄関のチャイムがなった。


「誰か来たみたい・・・また掛け直します」と玄関のドアを開けた。


「こんにちわ」と沖田さんの顔が隙間から出てきた。


「どうしてココが分かったの?やっぱり天使なの?」と私は驚きを隠せなかった。


沖田さんが笑って「田中さんに愛さんが悩んでるから行ってほしいと、家を教えてくれたんだ」と言った。


田中さんとは大の苗字だ。


「そうだったんだ・・・」と呟いて「・・・!!立ち話じゃあれだから入って・・・」と慌てて沖田さんを家に入れた。


「ありがとう」と沖田さんは家に入ってきた。


「ところで何を悩んでるの?」と沖田さんは聞いてきた。


「んー・・・言えないよ」と下を向いた。


「そっか・・・」と沖田さんは微笑んだ。


「最近は何か見つけた?」と沖田さんは話題を変えた。


「・・・最近頭の中で会話が聞こえるくらいかな?」と私は考えた。


「そう言えば沖田さんに初めて会った日も聞こえたんだよね?何て言ってたっけ?」と続けた。


「愛さん・・・」と沖田さんが言いかけると「あ・い・・・愛でいいよ。」と私は笑顔で言った。


「ふふ・・・それでは愛?」と沖田さんは私に顔を近付けた。


「///お・お沖田さん?」と顔が一気に赤くなったのが分かった。


「寝癖がまだ付いてますよ?」と私の髪を触った。


私は「・・・!」両手で沖田さんを突き飛ばした。


「はぁはぁ・・・」と心臓を押さえて私は座り込んだ。触られた事への拒絶ではなく、心臓がドキドキし過ぎて張り裂けそうだった。


その時「大丈夫・・・落ち着いて息をしてごらん?」と沖田さんは、私を優しく抱きしめた。


「私は藍那さんじゃない・・・藍那さんじゃないの!」と私は涙を流した。


「私、藍那さんに嫉妬してるんです・・・」と沖田さんの腕の中に顔を埋めた。


「何を言ってるの?」と沖田さんは私を離した。


「好きになっちゃたんです・・・沖田さんの事。でも・・・藍那さんには勝てない。藍那さんと重ねてるのなら、これ以上私に優しくしないでください!!」と私は叫んだ。


「愛・・・」と沖田さんは私を抱きしめた。


「愛は藍那にはなれないよ。だって愛は愛で藍那とは違う可愛さがあるしね?」と笑った。


「俺も愛が好きだよ・・・」と沖田さんが言った。


「本当・・・?」と私は沖田さんを見た。


「愛の探し物・・・愛が見つけても、俺は側に居るよ?」と沖田さんが言った。


「・・・藍那さんが見付かったら?」私は沖田さんの側を離れなければいけない・・・と思いながら聞いた。


「・・・・・」沖田さんは何も答えなかった。














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