君が気になる
このページは藍那(愛)サイドの話です。
私はあの日出会った人が気になっていた。
「沖田さん・・・」と私が呟くと・・・
「誰の名前?何か思い出したの?」と大が言った。
「ねぇー大は運命とか信じる?」と大に近付いた。
「もちろん信じるよ。」と大は微笑んだ。
「愛と出会ったのだって運命だと俺は思う・・・」と大は私達が出会った時の話をし始めた。
「あの日は雨が降っていたね。道路の端で倒れてる愛を俺は見つけた。」とコーヒーを入れた。
「「おい!君!大丈夫か?」と気を失ってた愛の頬を叩いたら「ここは?」と今にも消えそうな声で愛は目を覚まして言ったんだ。」
「「あなたは誰?」と愛が言ったから「俺は大。君は?」と答えたら「私は・・・誰だろう?」と愛が泣き出したんだ。だから俺は「愛・・・皆に愛される名前だよ」と答えたんだ。」
私は「その時の大の笑った顔が安心出来たの」と笑って言った。
「それから・・・愛は、また気を失って僕の病院に入院させた。体には沢山の痣があったし心配だったからね。勝手に検査とかしたけどごめんね。」と私に謝った。
「退院したのはいいけど、愛は家も記憶も無かった。そして俺の家に来た・・・」と大は話を続けた。
「「大」と呼ぶ愛は本当に我が子みたいでほっとけなかった・・・。これは滅多にある事じゃない。だからこれは運命なんだよ・・・」と私に笑って言った。
「そうだね。私を拾ってくれたのが大で良かった」と私も笑って言った。
「沖田さんとは誰なの?」と大は話を戻した。
私は「んー知らない。でも出会った時に何だか心が温かくなったの・・・」と顔を赤くして答えた。
「それが愛にとって運命の出会いならきっと沖田さんは愛の力になってくれるよ。」と大はニコッと笑った。
「じゃあーまた自分探ししてくるね・・・」と私は出掛けた。
「愛は幸せになっていいんだよ・・・子供の分まで。」と大は私が居なくなった後で呟いた。




