君と繋がる(前半)
このページは藍那サイドの話です。
それから季節はあっという間に冬になった。
「12月は寒い・・・」と言いながら私はまだ温かい布団から出た。
今日は休み。
私は「おはようママ・・・」と言いながらリビングに来た。
「おはよう藍那。」とママは朝食を出した。
「そろそろ誕生日だね。何か欲しい物はある?」とママは笑顔で聞いてきた。
毎年我が家は藍紅ファミリーと合同で誕生日を祝う。
「今年は藍紅に何を買おっかなぁー・・・」とまだ働かない頭を回転させた。
毎年プレゼント交換は2人の決まり事だった。
「ママ・・・私のプレゼントは犬が欲しい・・・。」と毎年同じ答えを言う。
「それはパパがアレルギーだから駄目よ・・・」と毎年同じ答えがママから返ってくる。
「じゃぁ・・・ママのセンスに任せる・・・」と欠伸をしながら言った。
「ふふ・・・だと思った。もう買ってあるの!楽しみにしてて・・・」とママは微笑んで答えた。
私は「今日は藍紅のプレゼント買いに行って来るね。」とご飯を食べながらママに言った。
そしてお昼・・・
「いってきまーす」と家を出た。
私は最近出来た小さな雑貨屋さんに来た。
「うわぁーかわいい・・・」と言うと店員さんが「お気に召しました?」と笑顔で言った。
「はい!全部手作りなんですか?」と聞くと、「はい。だから一点ものなんですよ!」と返ってきた。
「世界でひとつだけ・・・」と目をキラキラさせて言うと。
「今日はどんな物を?」と店員さんに聞かれ「あっ!今日はプレゼントを買いに来たんだ!」と思い出し恥ずかしそうに笑う私に「恋人ですか?」と微笑みながら言われた。
「恋人ではないのですが・・・大切な人です。」と答えると・・・
店員さんは「あっ・・・」と言いながら小さな箱みたいな物を持ってきた。
私は「これは?」と手に取ると「オルゴールです」と店員さんは蓋を開けた。
箱の中からとても綺麗なメロディーが聞こえてきた。
「素敵・・・」とオルゴールに夢中になってると「実はこれ元々2つのペアだったんです」と店員さんが言った。
「ペア?」と私が聞くと、「2つのオルゴールを一緒に流すと完成したメロディーになるんです」と説明してくれた。
「ですが・・・午前中に1つは売れてしまったんです・・・」と申し訳なさそうに店員さんは言った。
「そうなんですかぁー・・・でも気に入ったのでプレゼントはこれにします!」と笑顔で答えた。
・・・「ありがとうございました。また来てください。」と店員さんに見送られて私は家に帰った。
「藍紅喜んでくれるかな?」と家の前に着いた。
そこには藍紅と加奈が藍紅の家の前でキスをしていた。
照れた加奈の顔を見た藍紅は、優しく笑っていた。
私はプレゼントを落としてしまった。
2人がこっちを見た。
私は慌ててプレゼントを拾って後ろに隠すと・・・「藍那・・・?」と加奈が声を掛けてきた。
「ごめんね・・・邪魔するつもりじゃなかったんだ///」と酷く傷付いた顔を隠す様に家に入った。
そのまま私は玄関に座り込んだ。
「お帰り・・・何してるの?そんなとこに座って・・・プレゼント良い物あったの?」とママがエプロンを取りながら言った。
「ママ・・・」と私はママに抱き付いた。
「何かあったの?」とママは優しく私を抱きしめてくれた。
「・・・」私は何も言えなかった。
するとママが「今ね二子が来てるの。今年の誕生会はどうしようか話してた所なのよ・・・」とにっこり笑って言った。
ママと一緒に藍紅ママが居るリビングに入った。
「良い物見つかった?・・・ってどうしたの?」と藍紅ママが私を抱きしめた。
「藍那ちゃんは二子の子供みたいなもの。話聞いてあげるよ?」と藍紅ママは心配そうな顔をして言ってくれた。
「私・・・最低なんです。」と藍那は自分の気持ちと今までにあった出来事を藍紅ママに話した。
「正直・・・もう分かんないんです」と涙を拭きながら言った。
「そうね・・・」と藍紅ママは話をし始めた。
「藍君と藍那ちゃんは本当は生まれる予定日が違ったのよ?知ってた?」と私の涙を拭ってくれた。
「藍君は予定日より2日遅く、藍那ちゃんは1日早く・・・」と藍紅ママはカレンダーに指を指しながら言った。
すると「でも2人とも12月24日に一緒に産声を上げたの・・・」とママが言った。
「藍君は藍那ちゃんが産まれるのをきっと待ってたのよ?」と藍紅ママは微笑んだ。
「それに答えるかの様に藍那も早く生まれた・・・」とママは私の手を握った。
「何が答えなのか・・・まだ分からなくてもいいじゃない?子供の頃の藍那ちゃんとの約束は嘘じゃなかった。今藍君が加奈ちゃんと付き合ってるのもきっと運命。どっちも藍君にとって間違いはないと思うの・・・」と藍紅ママは言った。
「そして藍那が貴文君を好きになったのも運命。」とママが言った。
「それがあったから藍那は藍紅君の気持ちに気付いた。藍紅君も藍那に彼氏が出来たから彼女が出来た。それは巡り合う運命で決して避けては通れないの・・・」とママが真剣な目をして私を見た。
「今は別々になっても2人が運命なら、また一緒に笑えるわ・・・」と藍紅ママが笑った。
「さぁー話はここまで!上に行って?パーティの話が出来ないじゃない」とママが私をリビングから追い出した。
私は部屋に入って藍紅へのプレゼントを見ながらベットに横になった。




