After DIE HARD END
自衛隊の統合幕僚長は記者会見にて「SOSUSの日米一体運用の事実はない」と発表した。しかし…
タイトルで有名なNYPDのジョン(ジャック)マクレーン刑事は、既にリタイヤして出てきません。
というか実際のブルースウィリス氏同様、認知症を患い、かつ、過去の戦歴の後遺障害もあって、NYのナーシングホーム(看護付き高級養護老人ホーム)にいます。
ですから、出てくる人間は、日本人やアジア人キャストを除きすべてダイハード1~5迄の登場人物で、物語を構成してみました。
ジョン・マクレーン70歳 (John McClane 介護施設入院中・認知症罹患)
ホリー・ジェネロ=マクレーン(Holly Gennero McClane 69歳(中富産業CEO)
アーガイル(Argyle)56歳
高木忠信 (ジョセフ・ヨシノブ・タカギ(Joseph Yoshinobu Takagi)(故高木会長の弟)70歳
マシュー(マット)・ファレル 40歳(ルーシーの元旦那で中富産業のチーフエンジニアSound Surveillance Systemの開発責任者)
高木義信 45歳高木会長の嫡男で、中富商事社長
湊真一 60歳 ホーリーの腹心で、中富産業、経理担当専務
ルーシー・マクレーン(ジェネロ)42歳(日本人の海自士官と再婚)
ジョン・マクレーン(Jr) 40歳(元CIA職員で、現海軍中佐沖縄ホワイトビーチ内の音響探知部門所属 ★2つ Commander)
山本和則(海自士官1等海佐でソーサスシステム/水中固定聴音機の開発責任者 ★三つ Captain)
イ・フチャン李輝燦韓国海軍大領(大佐 ★三つ)
カン・セフィン/姜賽賓韓国海軍少尉 横棒1つ 北朝鮮スパイ)
陳志明台湾海軍上尉(大尉 横棒3つ Lieutenant)
仲宗根陸(うるま市のホワイトビーチ潜水艦基地の日本人警備員)
新垣勇作(沖縄県警刑事/警部)
明子(マクレーンJrのステディな恋人。実は、北朝鮮スパイ)
(プロローグ。ジャック・マクレーン)
母が費用を全面的に負担している、ニューヨーク郊外のナーシングホームは、かなり高額な費用を取るが、北米では、珍しい、専門医が常駐し、それなりの資格を持つ人員が揃う、高級な施設であった。
しかし、それでも母は、此処に入居している元警察官の(元)夫の事が心配で、私を部下扱いし、定期的な連絡を要求していた。
今、車で4時間半くらいの位置にあるアナポリスで教鞭を執る夫がいなければ、私は父を見舞い、母を納得させるレポートを書く事は出来なかった。しかし其れも、今日が最後である。
来週、夫は、帰国し、自分と子供達も夫に付いて行かねばならない。又、夫の赴任先には、弟もいた。
仕事の後遺症からか?父の認知症の症状は、かなり悪化していたが、職業柄か?自身が原因になる銃創により、左腕が、上がり辛くなっているが、それ以外、体だけは健康であった。
そう父は、極度の認知不全になっていた、故に自分が、週末に毎回行っても、たまに私が誰か、解らず、ましてや日本人の夫に関しては
「誰だ、此の東洋人は?」
と、にべも無かった。
唯、夫は、父が自身を認知できない方が、気楽だったらしく、私をナーシングホームで落としてから、近所の市場や公園に子供達と散策する事を楽しみに変えていた。
故に、何時も快く彼女を送り出し、何時も、4時間以上の運転を買って出てくれていて、この往復の時間は、家族(夫婦)にとっても、重要な、コミニュケーションタイムでもあった。
前夫(アメリカ人エンジニア)に比べ、流石、日本海軍の軍人は、違う処を存分に発揮していた。
彼は、定型の日本人男性とは異なり、可也のフェミニストであり、又、子煩悩でもあった。
子供達が小さい時は、帰宅後、直ぐ、彼が、子供達と、日本式に改造したバスタブで入浴する事が、自他共に認める、彼の最高のリラックスタイムであったからだった。
自分で、趣味は、子育てと料理等と、嘯く様な男であった。
彼女は家で料理を余りしなかったが、それは、彼が、平日の夕食の仕度を勝手に買って出るからであった。
彼の口癖は
「アメリカのキッチンは、日本に比べて偉く使い易い」
子供達も、ママの料理より、パパの日本料理が好きであった。其の上、包丁やキッチン道具は、全て母国から持ち込んだものであり、食材も少々高くても、オーガニックの物を選んで使用していた。
曰く
「子供や君に変な物は、食わせられない」
そして二言目には
「俺は、船乗りだったんだぜ!」
であった。
唯、父を見舞う以外の週末は、基地内にあるアメリカのジャンクフードを食べる事も忘れなかった。
「せっかくアメリカにいるのだから」
これも、彼の口癖でもあった。
この様な彼を私、ルーシー・マクレーン・ヤマモトは、愛していた。
彼女は、旧友に比べ、大食漢であったにも関わらず、以前と変わらない体形を維持できていたのは、彼が、彼女の食生活も、コントロールしていたからだ。と感じていた。
「流石日本人の作る日本食の効果は覿面ね」
が、彼女の友人の口癖でもあった。
其の上、彼は、職業柄、武道と言う名のエクササイズを怠らなかった。彼は、柔道、剣道、合気道の師範の資格を持ち、その中でも、彼女に向く(護身術としての)、合気道が、最も得意とする処であり、子供達も、彼女もその訓練だけは、彼に仕込まれていた。彼女も、子供達も何時の間にか、合気道に関しては。有段者(黒帯)になっていた。
彼とは、前夫が同じ職場であった事から親密になっていった。前夫ファレルは、所謂オタクではあった。
只、父と共に“自身を敵から守り抜いてくれた”のが、彼であり、その事から、母が、彼をスカウトし、今や、彼は、サンフランシスコのシリコンバレーに本部を置く、中富産業の電子工業部門の責任者まで上り詰めていた。
彼自身は、ハッキングのプロでもあったが。そこから、オタク故、与えられた課題に対し『のめり込む』様な体質があり、一旦のめり込むと、脇目も振れないタイプであった。
義母の与えた、海底の音響部門と言うカテゴリーに関して、彼は、のめり込み、何時しか、誰もが認める、その道のプロ(第一人者)となっていった。
現夫は、元々日本の海上自衛隊の潜水艦乗りであり、音響に関して、専門知識を学ぶために、彼のサンフランシスコにある職場のセクションに、広島(江田島)から派遣されてきた。
彼は、元々潜水艦乗り故、家を空けると、全ての行動が、秘密になり、それが前夫人との離婚原因でもあった。
要は、下手をすると、半年は、航海に出ると家を空け、その行程や行先は記密な為に、家族である、元妻にも話す事は出来なかった。
彼は、元妻との将来(定年後)を考え、早めに子供を持とうとしたが。その様な船乗りの夫との間に、子供を設ける事に、前夫人は、物理的にも、拒否をし続けていた。
子供の養育や、性格形成に関する時期の責務を全て彼女に押し付け、結果、子育て期間、自身の時間が、全く無くなる事は、明白であったからだ。
彼の(プラン)人生の犠牲に、彼女は、成る事を拒否した。
それが、離婚の原因であり、彼は、その為に、彼女が採った(彼女曰く、採らざるを得なかった)行動を知り(彼女は、既に、二度、彼の子供を彼には秘密にして“降ろして”いた)、彼女の友人経由で、その経緯を突き付けられ、強く打ちのめされ、彼女を許せなくなっていた。と同時に、自身も深く反省していた。
故に、ファレルとの間が冷え切り、寂しそうにしていたルーシーは、彼の格好の相談相手になっていった。
ファレルも、信頼の置ける同僚が、扱いに困り果てていた妻の、格好の話し相手になる事は、厭わなかった。
それが、ルーシーの離婚と再婚、そして山本との間に子供を設ける迄の経緯であった
彼は、このサンフランシスコから帰国をせずに、アナポリス行きを志願したのも、もう二度と、妻に寂しい思いをさせない。海上(船内)勤務には戻らない、と云う、彼の決意の表れからであった。その為に彼も、海自きっての、この部門のエキスパートに成るべく努力し、前夫との関係も、彼女の想像(懸念)以上に、良好さを維持していた。
そして彼は、父の面倒を看るのに西海岸より此処、アナポリスの方が近い。という事で任地を決めた判断も彼女を感動させていた。
しかし、彼が、その分野で、日米の制服組の中で、エキスパートとなった結果、いよいよ、彼も海自幹部として帰国をせざるを得ない立場になっていた。
ルーシーは、母や弟と会えることは良いが、前夫と現夫が、再び同じ職場で会う事になるのに、懸念が残っていた。
本作品は、ブルースウィルスさんと、レニーハーリン監督へのオマージュを込めて書いてみました。




