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GARNET CROW外伝《罰ゲーム》
罰ゲームは、「夕日に向かって自分の青春を叫べ」だった。
カブキは沈みかけた夕日を真正面に、胸いっぱいに息を吸い込む。
「俺を熱くさせたエルフの女〜!
久々に燃えたぜぇ〜!いつか俺とタッグマッチしようぜ〜〜〜!!
これが青春ってやつか!
学校じゃ、教えてくれなかったぜぇ〜!」
「あらあら、カブキ。
私が“男”にしてあげよっか?」
ユイが背後から甘ったるい声で囁く。
「えっ!? ユ、ユイ、まじ!?」
間髪入れず、アイがツッコんだ。
「てめぇの青春、どこ行ったぁ!!
ここか!? ここに飛んでったのかぁ!?」
鬼の形相で詰め寄り、そのまま
ショウタのたるんだ腹肉をガシッとつまみ上げる。
「ち、違うよアイちん!!
そこは僕の腹肉だよぉ〜!!」
「たるんたるんさせないで!!」
「あぁぁぁ〜〜〜っ!!!」
「……で、でもぉ……」
「……不思議と……嫌じゃない……!」
床ではリョウが腹を抱えて笑い転げている。
その少し離れた場所で、
読書をしていたタケルは紅茶を一口含み、ぽつりと呟いた。
「……青春とは、甘酸っぱいものだな」
パタン、と本を閉じる。
表紙には、こう書かれていた。
――『飛び出せ!青春』




