《ダンジョン》
【討伐依頼】
対象:深層ダンジョン踏破および主級魔物の討伐
推奨ランク:A以上
パーティー編成:五名以上
報酬金:800,000円
ダンジョン入口。
空気が重い。
レアは依頼内容を頭の中で確認してから前を向いた。
「ルークとセレスがAランクだから、特例で入れるみたい」
ミーニャが尻尾を揺らす。
「責任重大にゃ」
「行こう」
セレスが頷く。
通路を抜けた瞬間、床が揺れた。
岩壁を突き破って、多腕ゴーレムが現れる。
「でかいにゃ!」
ミーニャが前に走る。
地面を踏み抜き、土壁を展開。
ゴーレムの拳を正面から受け止める。
「止めたにゃ!」
「アリエル、右!」
「……はい」
魔力糸が飛ぶ。
関節に絡み、削る。
だがゴーレムの核が赤く光った。
衝撃波。
土壁が砕ける。
アリエルが弾き飛ばされた。
「っ……!」
着地と同時に魔力が乱れる。
風が荒れ、壁が裂ける。
ゼノが端末を見る。
「制御値、跳ねてる」
「アリエル!」
レアが叫ぶ。
セレスが両手を組む。
「補助入れます」
光がアリエルを包む。
因果干渉。
風の流れが整い、魔力が戻る。
「……制御、戻しました」
ミーニャが再び前へ。
「もう一回止めるにゃ!」
土柱を立て、脚を固定。
ルークが踏み込む。
「核の前、開ける」
剣で関節を切り、体勢を崩す。
ゼノが指示を飛ばす。
「重力落とす。今だ」
圧がかかり、動きが鈍る。
レアが走る。
《認知加速》。
核の位置が見える。
拳に雷を集める。
「終わらせる」
踏み込み、一撃。
雷撃が核を貫いた。
ゴーレムが崩れ落ちる。
アリエルは膝をついた。
「……ごめんなさい」
「いい」
ルークが言う。
「立て直せた」
セレスが肩に手を置く。
「間に合いました」
ゼノが端末を畳む。
「五人運用、成立」
ミーニャが息を吐く。
「やったにゃ」
レアは皆を見る。
崩れかけた。
でも止まらなかった。
「これが今のクロス零だ」
五人が場を作る。
僕が決める。
新チームの初ダンジョン、そうやって形になった。




