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《最強の僕っ娘、冒険者ライフしたら専用武器が超ハイスペックで無双する》  作者: やはぎ・エリンギ


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《誕生!ギルドの新星》

ここは「始まりの街」ラスティア。

今日はギルドの地下闘技場で年に一度の冒険者ランクを上げる試験だ。

冒険者たちは目が血走り、やる気を見せている。

ルールはいたってシンプル――ランクごとの試験官と対決し、評価を得る。

カードモンスター有りで試験官との対決だ。

地下闘技場は普段より多くの人で溢れかえっていた。

観客席には、昇格を目指す冒険者の仲間や、噂を聞きつけた野次馬たちがひしめき合っている。

「うわぁ……すごい人だにゃ……」

ミーニャが尻尾をぴくぴくさせながら、周囲を見回す。

「み、みんな強そう……」

アリエルがもじもじしながら《スレッド・リーパー》を握りしめている。

「大丈夫。僕たちはこの日のために修行してきたんだから」


僕のポーチの中には、新たに手に入れたカードが入っている。

「受験者番号137番、レア・ハーミット!第三闘技場へ!」

ギルドスタッフの声が響き渡る。

「……来たね」

僕は深呼吸をして、闘技場へと歩き出した。

「レア、頑張るにゃ!」

「応援してます……!」

二人の声を背に、僕は石造りの通路を進む。

その先には――試験官が待っている。

地下闘技場の砂の上に立つと、向かい側から試験官が姿を現した。

「よく来たな、受験者。俺がお前の相手だ」

重厚な鎧を纏った剣士が、大剣を構える。

「さあ――お前の実力、見せてもらおうか!」

試験官の手には、すでにカードが握られていた。

僕も「零」に雷を纏わせ、カードケースに手をかける。

「始めようか――昇格試験!」


「始め!」

試験官はカードを掲げる!

「リバース、ロックシューター!」

光が弾け、2体のボウガンを構えた岩のモンスターが現れる。

ゴゴゴゴ……

重厚な岩の腕に、精密機械のようなボウガンが組み込まれている。

その照準器が赤く光り、僕をロックオンした。

ロックシューター――一度ロックオンされると必ず必中するやっかいなモンスターだ。

避けることはできない。防ぐか、破壊するしかない。


でも僕にはどうしても試したいカードがある、そう――これだ!

「リバース! 出て来い、冥府王リッチ!」

僕がカードを掲げた瞬間――

ゴォォォォォッ……!

凄まじい怨念の叫びと魂が空間から溢れ出す。

闘技場の空気が一変し、観客席がざわめいた。

大鎌を持ち、金の装飾を纏ったリッチが姿を現す。

その骸骨の顔には青白い魂の炎が宿り、ローブが風もないのに揺れている。

『我の出番か、主よ』

低く、どこか愉悦に満ちた声が響く。

「うん。《傀儡》でロックシューターを操って、試験官に攻撃して! 殺さない程度にね!」

『ふっ、造作もない』

リッチが大鎌を一振りすると――

「な、何だと!?」

試験官が驚愕の声を上げる。

リッチの指示で、傀儡と化したロックシューターたちが一斉にボウガンを試験官にロックオンし、構える。

ガシュン! ガシュン! ガシュン!

矢が試験官に殺到する!

「くっ!」

試験官が大剣で矢を弾くが、その隙に――

「《電光石火》ッ!」

僕は雷を纏って飛び蹴りを繰り出した!

ガキィンッ!

試験官の鎧に雷撃が走り、彼の体が砂に膝をつく。

「これが……カードモンスターと術者の連携、か……!」

試験官が息を荒げながら、僕とリッチを見上げた。

『ふん、見事であろう? 我らは最強!』

リッチが勝ち誇ったように大鎌を振るう。

僕は「零」から雷を消し、試験官に手を差し伸べた。

「試験、これで合格かな?」


試験官は言う。

「文句なしだ。とんでもない新人だ。お前みたいなやつは二度と手合わせしたくない」

試験官は僕の手を取り、立ち上がりながら続けた。

「ギルド契約上、二階級までしか上げられんが……お前はとっとと、Dランクに行け!」

「よっしゃ〜〜〜!」

僕は思わず拳を突き上げた。

『ふふふ、当然の結果よ』

リッチが満足げに大鎌を肩に担ぐ。

観客席からは歓声と拍手が沸き起こる。

「レア! やったにゃ〜〜〜!」

ミーニャが観客席から尻尾を振りながら叫んでいる。

「す、すごいです……! レアさん……!」

アリエルももじもじしながらも、笑顔で拍手している。

試験官は肩を叩いてきた。

「お前の実力なら、すぐにCランク、いやBランクだって見えてくる。だが……調子に乗るなよ。上には上がいる」

「はい、肝に銘じます!」

僕は敬礼して、闘技場を後にした。

リッチをカードに戻し、二人の元へと駆け寄る。

「みんな、見てた!? Dランク昇格だよ!」

「見てた見てた! すっごかったにゃ! あのリッチ、迫力満点だったにゃ!」

「わ、私も……頑張らなきゃ……」

アリエルがぎゅっと《スレッド・リーパー》を握りしめる。

「大丈夫、二人も絶対合格できるよ。さあ、次はミーニャとアリエルの番だ!」

僕たちは笑顔で、次の試験へと向かった。

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