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《最強の僕っ娘、冒険者ライフしたら専用武器が超ハイスペックで無双する》  作者: やはぎ・エリンギ


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12/16

《魔力の糸で敵を切り裂く者》

「よし、僕の家でアリエルの武器を選ぼう!」

そう言って、僕たち三人はギルドを後にし、《鍛冶屋〈イヅナ〉》へと向かった。

「親父〜! 帰ったよ〜!」

扉を開けると、カウンターの奥で親父がやらしい“ニャンニャン雑誌”を読みながらコーヒーをすすっていた。

「おお〜、レア、おかえり」

満面の笑み。

「今頃出て来た発情期かよっ!」

思わず僕が突っ込むと、ミーニャが「にゃははっ」と吹き出し、アリエルも口元を押さえて笑っていた。

鍛冶屋の中に、笑い声が響く――。


「ど、どう? いい武器、ありそう?」

僕はアリエルに声をかけた。

すると、アリエルの耳がピクリと動き、足を止めた。

「……あ、これ……」

ナンバーズシリーズのNo.4、《スレッド・リーパー》。

彼女は慎重に手に取り、まじまじと見つめる。

「こ、これ……凄い……!」

「……これなら、戦える……かも……」


アリエルが手にしたNo.4《スレッド・リーパー》「魔力の糸で敵を切り裂く者」。

長さは彼女の身長ほどもある両手杖で、漆黒の杖身には銀色の細いルーンが刻まれている。

杖の先端は六芒星の形をした結晶で、魔力を込めると星の各頂点から光の糸が伸び、攻撃・拘束・防御・回復補助まで自在に操れる。


親父が目を細めて言った。

「エルフのおねーさん、いいの選んだな。そいつは高いぞ!」

それを聞いたミーニャが、くねくねと体を揺らしながらお色気ポーズを決める。

「おじさま〜、まけてにゃ!」

それを見たアリエルも、少し赤面しながら胸を支えて真似をする。

「ま、まけてほしい、にゃっ……!」


僕はため息交じりに呟く。

「何度も同じパターンに引っかかる親父じゃ…」


親父は鼻の下を伸ばしながら、ミーニャとアリエルの胸をちらりと見定めながら叫ぶ。

「売ったぁ〜〜〜!」


「売るのかよっ!!」

僕は思わずツッコむ。

鍛冶屋〈イヅナ〉の店内に笑いとツッコミが渦巻いた瞬間だった。

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