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第二世界  作者: 長月 萩
90/115

本文89 オグニルさんの鉈

竹の枝→木の枝に訂正しました。

 やります、とは言ってたが、カウンターの上に並べられた刃物を見て、チュールさんの顔はひきつっていた。まぁ、鉈知らなきゃ仕方無いかもな。


「どれを選ぶ?」


 どれとか言われても、形状も大きさも様々で、選び用が無いんですけど…。


「えっと、初心者にも使い易いのは、どれですか?」


「最初に使った形状のもんが使い易い、としか言えないな」


 シフォンさんが聞いてくれて、これは!と思ったけど、返答にがっくりきましたよ。


「試し切りしたら?」


 ドミニクさんが助け舟を出してくれた。


「そうだな。よし、裏に行くか。アドルフ、それを、この木箱に入れて持ってきてくれ。俺は竹を用意してくる。ビバリー、手伝ってくれ」


 あ、アドルフさん途中からずっと空気だったな。





「木の枝を落として見ろ。形状はどうあれ、使い方は一緒だ。利き手と反対にこの手袋を嵌めろ。手袋をした方の手で切る枝を抑えて、肘から手前に引くように落とす。肩まであげるなよ?勢いが付きすぎて振り抜くと足に当てるぞ。刃は斜め45度ぐらいが切りやすい。右利きなら右から左に切り落とすんだ。…お前達はこれをしろ。防刃エプロンだ」


 シフォンさんとチュールさんにエプロンを渡している。あれ?私には無いの?手袋だけ?


「嬢ちゃんは杖使うから要らんじゃろ」


 なんか買い被られてる気がする…。てか鉈と杖にどんな関係が?斜め45度?袈裟切り?片手で振ったことなんてないよ。しかも右手って。杖でも木剣でも止めるのは左手だよ。しかも円柱でどこが当たっても変わらない杖と、刃物じゃ全然違うでしょうよ!

 


「力入れすぎると余計すっぽ抜け易くなるぞ」


「恐々振りすぎだ。重さが乗ってないから切れないんだ」


「手首使うと手首壊すぞ」


「それだと手を切っちまう」




 …あちらでは色々言われてますが、えっと、あっさり切れてるんですがねぇ?


「ランクが違うとそんなもんなんじゃよ。じゃから、素人は良い刃物を持った方がいいが、ランクが高すぎるのは勧められんのじゃ」


「私、あっちの刃物にするべきだと思うんですけど…」

 切れすぎて怖いんですけど?


「嬢ちゃんはこっちのが良いじゃろう。何、すぐに使えるようになるじゃろ。利き手の反対でもやってみるんじゃ」


 なんですか?その確信は。…虎の穴計画でも発動してるの?

 左手は少しぎこちなかったけど、すぐ慣れた。



「枝打ち用はこれですかね」


 ビバリーさんの台詞で剣鉈のが良いかと思ったけど、使い易いのは細長い長方形の形をした少しだけ「へ」の字の鉈だった。刃渡り30cmぐらい有りますよ…


「それじゃ、利き手で構わんからここを切るんじゃ」


 …それは竹の枝じゃなくて本体なんですが?


「大丈夫じゃよ。それぐらいの強度は軽く有るはずじゃ」


 刃物の心配なんてしてませんよ!?なんですか?この刃物、日本刀並みの切れ味なんですか?素人に何使わそうとしてるんだ?この人達は!



「…ふむ。特技はどうじゃ?」


「生えてた鉈に(小)が付いて、鉈(大)が新たに出てます」

 三回程打ちつけてやっと竹を切った時に聞かれた。(小)とか(大)とかなんなのよ?(中)もあるのか!?鉈にどれだけ拘ってんの、運営さん!?


「一回で切れるように練習せんとな。次から薪割りをするかの。ほぼ毎回火を使うしの。その鉈を忘れずに持ってくるんじゃぞ。買えるようなら斧も買うと良い。買えんようなら貸すぞい」


 虎の穴計画発動しました。いや、それほど厳しい訳では無い、と思いたいですね。

「薪って鉈で割るんですか?てっきり斧だとばかり」


「大きいのは勿論斧じゃ。じゃが、小さくするには鉈でも出来る。…慣れたら全部斧でする方が楽なんじゃが、振りかぶりが大きい分、斧は使い慣れないと危ないからの」


 そりゃそうか。同じ所に下ろすの難しいわな。 




「さて、採集用はこの長さぐらいがいいかのう」


 それでも刃渡り20cmぐらいあるんですけどねぇ…。「へ」の字型で先が丸くなるのを使ってみた。スパッと行きましたよ?

「…これって仕留める用にも使えるんじゃないですか?」


「相当硬いもんでもなきゃいけるの」


「じゃあ、なんで別に必要になるんですか?」


「使っているうちに、刃物は切れなくなるじゃろ?予備としての意味合いもある。後は、嬢ちゃんは生活魔法が使えるからいいが、魔物を切った刃物で薬草を採集するのはのう…」


「あ、七転八倒…」


「血には魔素が殆ど含まれんが、肉の破片とかが付いて紛れ込むと困るからのう」


 うん。洒落にならないわ。〔洗浄〕も結構魔力使うからいつでも使える訳じゃないしね。

「じゃあ、この中から二種類選べば良いんですか?」


「先が四角いのは仕留め用には向いておらんぞ?仕留め用の刃物はもっと色々あるが、見んで良いのかの?」


 四角いのが向いてないのは解る。仕留め用の色々はナイフの形状かな。でも、流用出来るなら、どっちにもできた方が良いんじゃない?いや、ちゃんと区別付けておかなくちゃだけど。これなんか丁度穴も空いてるし色付きの紐でも付けたらどうだろう?

「色々見せられても解らないし、仕留め用を採集用にも流用出来るなら、その方が良いかと思いまして」


「それも有りじゃな」




「これとこれですね」

 幾つか試し切りして、結局剣鉈を二本選んだ。仕留め用のが少し長くて、少し厚めになっている。


「ほう、それか。オグニルが喜ぶの」


 え?オグニルさん?


「さっきの腰鉈もじゃが、三本ともオグニルの打ったもんじゃよ。数ある中でオグニルのを引き当てるとは、流石嬢ちゃん、と言った所かの」


 え?そうなの?どっかに名前あったりは…しないなぁ?解るのはなんで?…鑑定持ってるのか?


 向こうではシフォンさんは大型のは諦めて、小さめのを振っていた。チュールさんは、おお!思い切りが良いですね。大型の奴でスッパリやってますよ。


「そっちは決まったか?…あの子は鉈にも向いて無さそうだなぁ…」


 ほぼ空気と化していたアドルフさんは、観察していたようだった。相談に乗った以上、きっちり面倒見るんだね。



「あの子が魔法使う方が良かったんじゃない?」


 ビバリーさんも同意している。…不憫なシフォンさん。

「魔法使い二人ではいけなかったんですかね?」

 魔力切れたら補えるし、覚えられるんだから覚えておけば良いのに、と思うのは私だけなんだろうか?


「レベルの低い魔法使いは役に立たないが、武器も今一となるとなぁ。いっそ鈍器でも持たせてみるか…」


「そもそも筋力が足りて無いんじゃろう。思い切りも悪いしの。慣れればなんとかなるじゃろうが、慣れるまでが長いかも知れんのう」


 …普通の女の子なだけじゃん?まぁ、現実の普通の女の子って事はこっちでは、良いところのお嬢様か役立たずになるって事なんですかね…。

 他の女の子はどうしてるんだろう?道で見かける限りは、割と女の子もやってそうなんだけど、武器に苦労してないのかね?

「筋力無いなら、鈍器もしんどいでしょう。振るのがダメなら突くとか?」


「突くのは急所解ってないと難しいわよ?同じ所突くのも難しいし。でも振り回すよりはましかもね。向こうも決まったようね」




「こっちは二人ともククリナイフで、嬢ちゃんは腰鉈に剣鉈…どれもオグニルのじゃねぇか。お前らなんか言ったか?」


 私の方に来ていた三人は首を横に振っている。

 ククリナイフってあれのことだったんだ。RPGで名前は良く聞いたぞ。


「わしゃ、言っとらん」


「私が行った時は、すでにそれ持ってたわよ」


「俺が行った時には決めてたぞ?」



「高いぞ?まぁ、弟子価格で割引は入れてやるが。あぁ、ククリナイフの二人には鞘にこれらもつける。カルダとチャクマだ。カルダは小刀で、チャクマは簡易の研ぎ棒だ。だが、あくまでも簡易だからな?街に帰ったらちゃんと研げよ?研げないなら研ぎに出せ。それは嬢ちゃんの鉈でも一緒だぞ」


「研ぎに出すのは、どこですか?」

 鉈の研ぎ方なんて知らないよ。包丁だって滅多に研がないのに。研いでも、差し込んで引っ張る奴だよ?


「…研ぎに出すの前提かよ。まぁ、下手に研いで切れなくなっても困るしな。嬢ちゃんはうちかオグニルの所だな。ククリナイフの二人は、中央の武器屋以外の武器屋か、鍛冶屋なら大抵出来るはずだ」


「え?中央の武器屋さんじゃダメなのは、どうしてですか?」


 うん。それは確かに疑問です。


「預かって、他に研ぎに出すからだよ。あそこの連中には扱えないクラスなんだよ。手数料が入って研ぎ代が高くなるだけだ」


 あ、向こうの刃物もそれなりのランクなんだ。でも研げ無い武器屋って、信用なら無いね…。








所持金146,004圓

財布0圓


【技能】技能ポイント3(333)+1

報酬経験値:3

メイン

調合レベル41/観察レベル34/歩くレベル17/採集レベル18/会話レベル16/柔軟レベル12/走るレベル1/杖術(短)レベル10/捌きレベル4/投擲術 (ボーラ)レベル4/投擲術(投槍)レベル2/投擲術(微塵)レベル2/掴むレベル9/結索レベル6/遠目レベル0/隠密レベル0/生活魔法レベル23/魔法(無)レベル22/魔法(土)レベル8/魔法(風)レベル7/魔法(水)レベル4/魔法(付与)レベル6/魔法(火)レベル2/魔法(治癒)レベル2/知識(道具)レベル13/知識(植物)レベル8/知識(武具)レベル4→5/知識(魔物)レベル5/知識(材木)レベル1/知識(動物)レベル1/木工レベル2/細工レベル3/鑿レベル0/玄翁レベル0/鉈レベル2→鉈(小)レベル2


サブ

筆写レベル6/読書レベル6/投擲術 (ブーメラン)3/投擲術(投石)レベル3/投擲術(投網)レベル0/水汲みレベル5/鍬レベル4/耕耘レベル4/料理レベル2/洗濯レベル2/裁縫レベル2/シャベルレベル1/栽培レベル1/知識(服飾)レベル2/知識(鉱物)レベル0/魔法(光)レベル1/魔法(闇)レベル1/木登りレベル0/蹴りレベル0/解体レベル0/鉈(大)レベル0☆/関節技レベル1/当身レベル0/受けレベル0/体術レベル0


取得技能



特技

加熱レベル4/冷却レベル1/焙煎レベル1/保温レベル1/脱水レベル1/乾燥レベル1/沸騰レベル1/破砕レベル2/圧搾レベル1


就職可能職業

学徒レベル12/魔術師(無)レベル8/魔術師(土)レベル7/魔術師(風)レベル7/毒師レベル2/薬師レベル2/学士レベル1/魔術師(付与)レベル7


魔法

生活魔法(88)

着火レベル1/照明レベル17/畜水レベル19/発熱レベル17/はたきレベル1/箒レベル1/保冷レベル1/保温レベル17/拭き取りレベル1/灰掻きレベル1/集塵レベル1/防滴レベル1/洗浄レベル5/脱水レベル1/ワックス掛けレベル1/磨くレベル1

無魔法(80)

空間把握レベル24/睡眠レベル15/簡易修復レベル3/麻痺レベル16/隠れるレベル1/野営レベル9/混乱レベル3/開錠レベル1/鑑定レベル2/気絶レベル3/罠解除レベル1/周辺警戒レベル2

土魔法(33)

穴掘りレベル10/隆起レベル7/鉱物探知レベル3/埋めるレベル1/拘束レベル11/砂かけレベル1

火魔法(11)

着火レベル1/火球レベル1/耐熱レベル9

風魔法(29)

送風レベル1/鎌鼬レベル13/追い風レベル10/消風レベル1/反射レベル1/風球レベル3

水魔法(22)

水球レベル11/散水レベル4/水中行動レベル7

光魔法(3)

照明レベル1/光球レベル1/消灯レベル1

闇魔法(3)

消灯レベル1/闇球レベル1/暗視レベル1

治癒魔法(15)

回復(微)レベル8/解睡眠レベル7

付与魔法(27)

耐睡眠レベル8/防御力強化レベル7/防御力低下レベル6/耐沈黙レベル2/速度強化レベル2/速度低下レベル2



☆新たに増えた


レベル30

職業

メイン:調合士レベル14/サブ:戦士(杖術)レベル6


体力363/330(+33)

魔力372/339(+33)

          

力:  24(+2)

知恵: 24(+2)

精神力:20(+2)

生命力:24(+2)

器用さ:25(+2)

素早さ:25(+2)

幸運 :26(+2)

ステータスポイント:0


★任意振り分け



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