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第二世界  作者: 長月 萩
84/115

本文83 解体

「まずは解体に使う道具の確認するわよ。解体自体方法は色々あるし、使うものも人それぞれね。ナイフは、私はこれらを使う」


 ビバリーさんが出したのは割と小降りのちょっと変わった形をしたナイフだった。


「皮剥ぎ用のナイフよ。あまり大きいと作業しにくいし、疲れるもの。これぐらいが一番。尖ってると皮を傷つけることもあるから向かないわ。こっちは細かい所用。大物の腱なんかの堅いところを切断する用はこれよ」


「オレはこれだ」


「…ヨハンのが多いのは皮を剥ぐだけじゃなくて、肉の解体用もあるからよ」


「解体と言うには肉も切り分けなきゃだろう?これは骨切り用で、こっちは骨すき用だ」


 骨切り用のに、あきらかに鋸があるんですけどねぇ。

 

「庚ちゃん、解体初めてなんだから、見てるだけで良いわよ」



 

 ビバリーさんと待ち合わせして、強盗が捕まったことを話ながら向かった解体場所には、ヨハンさんが待機してた。

 山蜥蜴を安くする代わりに解体を手伝うそうだ。小さいのなら一人でも出来るが、あのサイズとなると一人では、しんどいらしい。でも店は良いんだろうか?

 …山蜥蜴の肉の入手のが大事ですか、そうですか。



 解体場は南西区画にあった。漁業組合の建物の裏手だ。まず受付で使用料100圓を払い、服を借りる。白衣みたいな上下と手袋に靴だ。…ゴム手袋にゴム長じゃないか。これはどう言うこと?ゴム製品普通にあるの?

 更衣室から更に入ると、広い部屋があった。大きな台が何台もあって、え?建物の中に川?緩やかな斜面があり、その向こうに川が流れている。あぁ、血を洗い流したりはあの川を利用するんだ。水道の代わりか。

 高い天井からフックがぶら下がっている区画もある。なんかでかいのがぶら下がってますよ?


//////////////////////////// 



「あら、ガットフックなの?これは…ダメね。勘違いしないでね。ガットフックがダメなんじゃない。このナイフがダメなの。切れない刃物は危ないわ。もっと良いの買いなさい。午後からロイの所に行くんでしょ?」


 運営さん~ダメ出しされちゃいましたよ~。


「では、解体するものの確認。私が殺したのは血抜きしてあるからしなくてもいいわ」


 ええ?いつの間に…そんな時間かあった?


「〔解体業者〕の技能持ってるからよ。〔解体〕がレベル10になったら就ける職業なんだけど、あまり出ないのよね。〔解体業者〕が出て、そのレベルがあがれば〔血抜き〕と言う特技を覚えられるの。心臓が動いている間に血抜きするって言ったわよね?それを加速させられるのよ。小さい動物ならそんなに時間かからないけど、大物ならかなり時間がかかるのよね。それが短縮出来るんだから、便利な特技よ。勿論、技能が無くても血抜きは出来るわ」


「一番簡単なのは、逆さに吊って、頸動脈切る事ね。手足縛って頸動脈切って切り口を水に晒したり、斜面に頭が下になるように置いてもいいわ。では持ってるもの言ってくれる?」



「岩熊1頭、山蜥蜴1頭、山熊2頭、山犬11頭に草兎4羽です。で、山犬なんですが、11頭の中に、山犬の頭と胴体泣き別れが1頭、左右泣き別れが1頭有るんですよね…」

 これらは別スタックされている。殺害方法では分かれないようで、例えば「〔草兎〕×4」となってるのだが、完全に分離させられたものは、それぞれでカウントするようだ。〔山犬の頭〕〔山犬の体〕〔山犬の右半身〕〔山犬の左半身〕となっている。死体が付かないのは言うまでも無いからか?


「ドミニクの仕業ね。あの武器は小さいものには向かないわよね…」

 山犬って小さい部類に入りますか。中型犬から大型犬ぐらいのサイズですけどね。…ドミニクさんのあの槍、人間サイズでもオーバーキルな気がしますけどね。


「頭を持って帰ってきたのは良いわね。なめしのやり方は知ってたの?」


 頭となめしになんの関係が!?


「脳漿なめしに使うのよ。攪拌した脳をお湯で溶いて使うの。なめしまで覚えるなら、また教えるわ」


 脳を使うんですか…知らなかったよ。


「血抜きをしちゃいましょう。これは血抜きする器具。構造は聞かないで。錬金術で造られたらしいけど、今いる錬金術師では再現出来ないのよ。これを心臓に差して、頸動脈を切って水に入れて。切り口を水にさらして。でこっちの管を水に入れたら、そこを踏んで」


 ポンプになってるの?踏むと切り口から血が噴き出すようだ。これが有るから、現場で血抜きしなくてもなんとかなるのか。便利なものを造ったもんだ。


「出る血の量が減ったら次ね。山蜥蜴出してくれる?それはこっちで血抜きしちゃうから。熊は全部血抜きしてあるし、してないのは兎3羽と犬4頭ね。泣き別れ2頭は必要ないと思うわ」


 泣き別れた段階で大概血が流れ出ちゃってますもんね。しかも山犬は食べないみたいだから、そんなにしっかり血抜きしなくても良いのかも知れない。


 最初の兎と山犬一頭は器具を使ったけど、残りはビバリーさんとヨハンさんが特技を使って血抜きした。この器具、時間貸しなんだそうだ。とりあえずこんなものがある、と教える為に借りたけど、そもそも心臓の位置が解らないと使えないので、心臓の位置を把握するまでは使わないんだそうだ。解体するけど、〔血抜き〕を覚えられない人の為にあるんだって。悠長に血抜きをするのは危ないって事なんだろうな…。



「私は指定がない限りは腹から捌くわ。たまにね、あるのよ。腹の革を多く使って欲しいとか。特に爬虫類革は独特の模様があるからね。指定入れてくる人は多いわ」


「手順としては、捌いて、内臓出して、皮を剥ぐ、ね。まずは捌く際に深く入れすぎて、内臓を傷つけないように。…失敗しても惜しくない山犬からいきましょうか」


 え~。さっくりひょいと刃物入れてますが、それが難しそうな…。


「内臓を取り出すんどけど、肋骨剥がして、骨盤を割るの。骨盤に収まってるのは腸だから傷つけたら凄い匂いするわよ。山犬だから肋骨剥がすのは楽ね」


 楽なんですか、そうですか…。


「気管のこの辺りで切って。…ここが膀胱。この上で紐で縛って、後は全部かき出す。かき出した内臓は、このバケツの中に入れるの。この時も破らないよう気を付けて」


「兎は肝臓食べたりするけど、山犬の内臓はヒトはまず食べないわね。まぁ、素材に使う人もいるし、持って帰ってもいいけど、要らなければ、あそこに持って行けば買い取ってくれるわ。小銭ぐらいにはなるわよ」


 指された先には受付のようなものがありました。



「で、皮を剥ぐ。山犬は脂が少ないから剥ぎやすいわ。ここ、この境目解る?ここに入れて剥いでいくの」


 スッスと剥いでますが、そんな簡単に出来るものなの?


「はい、これで一頭終わり。因みに肉も、皮もあそこで買い取ってくれるわよ。上手なら高めに買い取ってくれるけど、下手なら死体ごと売った方がましね。肉の美味しい奴ならヨハンに声かけたら、絶対に手伝いに来るから」


「革にしか興味の無いあんただからだよ。初めて持ってきた肉の適当な切り分け方といったら。涙が出るかと思ったよ。あれなら丸ごと持ってきてくれた方がましだった」


「…子供の時の話じゃないの。じゃ、庚ちゃんやりましょうか」



 うわぁ。あっさりと来たよ。


「ちょっとおっかなびっくり過ぎよ。皮切れてないじゃない。もっと思い切って良いわよ」


「あぁ!そこはダメ!」


「そうそう、ちょっと厚めだけど、まぁ、いいわ。あ、抜けちゃった…」



 ビバリーさんに指示されながら、なんとか一頭剥ぎ終わる頃にはぐったりしてました…。やっと〔解体〕が生えたよ。…これ、育てなくても良いかも知れない…。


「お疲れ様。初めてならこんなもんでしょう。じゃ、休憩がてら私とヨハンで山蜥蜴解体するの見学しておいて」


 山蜥蜴は尻尾も入れたら3mぐらいあるから、台の上には乗らない。どうするのかと思ったら、フックのある区画まで行き、床の上でひっくり返して、首から下まで切って内臓を出していく。いやぁ、体大きいから内臓の量も凄いもんだ。

 首の回りにぐるりと切れ目を入れたと思ったら、頭をフックに引っ掛けぶら下げている。ビバリーさんは右からヨハンさんは左から手をかけたかと思うと、下に引っ張っていって、剥がしていってる。…蛇の皮を剥ぐのにそうすることは聞いたこと有るけど、あんなでかいのでも出来るんだ…。剥がすにつれて、山蜥蜴をどんどん上に釣り上げていってる。賢いですね。


 30分ほどで剥き終わりました。「がす」と言うより「く」でしたね。あ、どっちも漢字一緒だ。

 剥いた後はヨハンさんが指示しながらあっちこっちぶった切っている。適当に切っているようで、そうじゃないんだろうな。…あれだけ分けたらスタックどうなるんだろう?肉でスタックされるなら良いけど、サーロインとかヒレとかになると、ポーチはあっという間に塞がるんじゃないかな。頭と体に分かれるわけだし、分かれそうな気がする。

 と思ったら、出ました、大きな入れ物。グスタフさんとは違って木箱じゃなくて、金属ですね。それでも三箱にはなってた。


 解体中、他の人達も寄ってきてて、いつから喰えるんだ?とヨハンさんに聞いていた。山蜥蜴、本当に美味しいのね。早くても明後日からだそうです。

 綺麗な藤色のお肉は全く美味しそうじゃないですが。因みに山犬は赤紫だった。グロさ倍増だったよ…。


「山蜥蜴も解体したし、お昼ご飯に行きましょうか」


 出口は入口と別になっていて、服と靴を返却するのは大きな籠に入れるだけで良いみたいだ。



 

 

所持金106,004圓-200圓+200圓+40,000圓

財布0圓


【技能】技能ポイント2(332)

報酬経験値:3

メイン

調合レベル41/観察レベル34/歩くレベル17/採集レベル18/会話レベル15/柔軟レベル12/走るレベル1/杖術(短)レベル10/捌きレベル4/関節技レベル1/当身レベル0/受けレベル0/体術レベル0/投擲術ボーラレベル4/投擲術(投槍)レベル2/投擲術(微塵)レベル2/掴むレベル9/結索レベル6/遠目レベル0/隠密レベル0/生活魔法レベル23/魔法(無)レベル22/魔法(土)レベル8/魔法(風)レベル7/魔法(水)レベル4/魔法(付与)レベル6/魔法(火)レベル2/魔法(治癒)レベル2/知識(道具)レベル13/知識(植物)レベル8/知識(武具)レベル4/知識(魔物)レベル5/知識(材木)レベル1/知識(動物)レベル1/木工レベル2


サブ

筆写レベル6/読書レベル6/投擲術ブーメラン3/投擲術(投石)レベル3/投擲術(投網)レベル0/水汲みレベル5/鍬レベル4/耕耘レベル4/鉈レベル2/料理レベル2/洗濯レベル2/裁縫レベル2/シャベルレベル1/栽培レベル1/知識(服飾)レベル2/知識(鉱物)レベル0/魔法(光)レベル1/魔法(闇)レベル1/細工レベル3/鑿レベル0/玄翁レベル0/木登りレベル0/蹴りレベル0


取得技能



特技

加熱レベル4/冷却レベル1/焙煎レベル1/保温レベル1/脱水レベル1/乾燥レベル1/沸騰レベル1/破砕レベル2/圧搾レベル1


就職可能職業

学徒レベル12/魔術師(無)レベル8/魔術師(土)レベル7/魔術師(風)レベル7/毒師レベル4/薬師レベル4/学士レベル2/魔術師(付与)レベル7


魔法

生活魔法(88)

着火レベル1/照明レベル17/畜水レベル19/発熱レベル17/はたきレベル1/箒レベル1/保冷レベル1/保温レベル17/拭き取りレベル1/灰掻きレベル1/集塵レベル1/防滴レベル1/洗浄レベル5/脱水レベル1/ワックス掛けレベル1/磨くレベル1

無魔法(80)

空間把握レベル20/睡眠レベル15/簡易修復レベル3/麻痺レベル16/隠れるレベル1/野営レベル9/混乱レベル3/開錠レベル1/鑑定レベル2/気絶レベル3/罠解除レベル1/周辺警戒レベル2

土魔法(33)

穴掘りレベル10/隆起レベル7/鉱物探知レベル3/埋めるレベル1/拘束レベル11/砂かけレベル1

火魔法(11)

着火レベル1/火球レベル1/耐熱レベル9

風魔法(29)

送風レベル1/鎌鼬レベル13/追い風レベル10/消風レベル1/反射レベル1/風球レベル3

水魔法(22)

水球レベル11/散水レベル4/水中行動レベル7

光魔法(3)

照明レベル1/光球レベル1/消灯レベル1

闇魔法(3)

消灯レベル1/闇球レベル1/暗視レベル1

治癒魔法(15)

回復(微)レベル8/解睡眠レベル7

付与魔法(27)

耐睡眠レベル8/防御力強化レベル7/防御力低下レベル6/耐沈黙レベル2/速度強化レベル2/速度低下レベル2



☆新たに増えた


レベル30

職業

メイン:調合士レベル14/サブ:戦士(杖術)レベル6


体力363/330(+33)

魔力372/339(+33)

          

力:  24(+2)

知恵: 24(+2)

精神力:20(+2)

生命力:24(+2)

器用さ:25(+2)

素早さ:25(+2)

幸運 :26(+2)

ステータスポイント:0


★任意振り分け



装備:防18

女性用下着(上下・M・ドミニク作):防3

黒いタンクトップ(ドミニク作):防4

臙脂のクルーネックシャツ(ドミニク作):防4

黒いズボン(ドミニク作):防4

木綿の靴下:防1

革の長靴:防2


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