本文82 ヴィクトールさんとお店
「ニセットと言うことは上と下二着いいんですよね!?」
「あっこれ素敵!こっちも!」
店に着いたら女の子二人の興奮が天井知らずになった。食事中からどんな服が有るのかとか、世界人ではやってる服は有るのかとか、とても賑やかでした。
…グスタフさんはこれを見越して来なかったとか、ないよな?私も店に行くなんて、言わなきゃ良かったかもしれない。そうだよね、店の場所だけ聞いて、別の日に来れば良かったんだよね…。ビバリーさんは帰ったし、一緒に帰れば良かったかも。今からでも帰ればいいか。
ドミニクさんの店は、港に面した通りから、一本入った所にあり、一見お店には見えなかった。女性・男性の両方の服を扱っているらしいけど、ディスプレイとかは少くなく、トルソーに着せてるのが何着か有るだけで、棚に畳まれて置いてある服が大半だった。
普段は朝9時から夕方6時まで開けているらしい。不定休で、開けているときは、入口の取っ手に「開」と書いてある看板をかけているらしい。
まずはお友達のヴィクトールさんを紹介された。犬科の獣人男性だった。なんとなく女性だとばかり思っていたのは、服屋だからだろうか?
四人は実に楽しそうに選んでる。男の子二人も服飾専門学校に通うぐらいだ、普段はお洒落なんだろうね。
これから寒くなるなら冬用の服が居るんだろうか?外出時はコートとショールがあるからいい。…ショールは普段使いにするには怖い代物だけど、やはり物は使ってなんぼだろう。家の中では?暖炉があるから薪さえ用意すればいいのか?いや、部屋全体暖めるのはかなり薪を使うよな?帰ってすぐは寒いはずだ。…部屋に加熱ってかけられる?魔法が効く範囲が、いまいち読めないんだよな。特に生活魔法。図書館で調べてみて、解らなかったら聞いてみようか。
ひょいと羽織れる物が一枚あった方が良いかもしれない。ショールまいて素振りするわけにもいかないからな。綿入れ半纏があればいいな。いや、あれは袖口が寒い。綿入れ作務衣のが良いかも。刀使いが居るなら和装専門の店があるかも知れない。今度探してみるか?…でも、ここみたいな造りだったら、気付けないよな。雑貨屋のおばちゃんは刀使い御用達なんだから、その辺知らないかな?…布団有るなら、綿入れ、有るよね?
「難しい顔して、考え事ですか?」
店の片隅の椅子で座って考えてたら、ヴィクトールさんがお茶を持ってきてくれた。そんな難しい顔してた?
「暖房効率について考えてただけです」
「暖房効率?」
「冬の寒さを知らないので、どの程度対策すればいいのか解らないのと、家の中でもう一枚羽織る物があったらいいかな、と」
手っ取り早いのは有る服、全部着込むことだよな。動けないけど。
「家の中でコートはどうかと思うし、ショールは動く時に邪魔になりそうで」
火を使って火事起こしても嫌だしね。
「室内用の防寒具ですか…ガウンやローブのような?」
「あぁ、ガウン、なるほど。そんな物もありましたね。ローブは室内用も有るんですか?」
「ローブはガウンの一種ですね。元は外套なんですが、最近は室内用もあります。貴族はバスローブを使いますね。一般家庭ではあまり使用しませんが。」
おお!バスローブ!そんな存在も有りました。
「因みにガウンとバスローブの違いは?」
「ガウンは寝間着ですね。夏は通気性のいい素材、冬は保温性の良い素材で造ります。バスローブは基本風呂上がり用なので、吸水性が優先されます」
外国映画で、体拭かないでそのままバスローブ着たりしてるもんね。あれがタオル代わりなのか。あちこち濡れそうだけどな。
「他に何か具体的な物を思い浮かべてましたか?」
…悟りがまた増えてる。なんなの?商人として必須スキル?確かに商人としては、あったら便利なスキルだな。
「綿入れ半纏を考えてました。それで和装専門店が無いかと」
「綿入れ…和装…」
和装って言わないのか?…誰も言ってなかったか。刀使いの着物と言っていたか。
「和装は刀使いの着物です。…着物の構造は解ってます?」
「大方は」
「羽織りってあります?」
「はい、着物の上着ですね」
「半纏は、羽織みたいな上着の事なんですが、冬用の袷の間に、綿を詰めたのが綿入れ半纏です」
「ちょっとモコモコしてる奴ですかね?前を短い紐で結んでませんか?冬場に販売してるのを見たことは有るんですが、着ている方を見掛けないと思ったら、あれは室内着だったんですね」
「多分、それです。ガウンやバスローブで出歩く人が居ないのと同じですね」
「ガウンよりそちらのが良い?」
「いや、ガウンを思い付かなかっただけです」
家では綿入れ愛好してましたから。筒袖で、前はボタン留めでしたけどね。どっちが暖かいのかな?
「ガウン見ますか?」
「いや、また今度でいいです」
今の状態、本来なら店しまってるのに、開けて貰ってる状態だ。連れてきたのがドミニクさんだから構わないのかも知れないけど、客じゃないからね。
「所で疑問なんですが、ああいう服の防御力ってどうなってるんですか?」
「どう、とは?」
シフォンさんが試着している服ですが、半袖にホットパンツなんですよね。まぁ、アニメとかゲームでは良くある格好で、読者サービスも有るのでしょうが、常々疑問に思ってました。
「あの、剥き出しの部分です。あそこに服の防御力は働くんですか?」
「勿論働きませんよ?」
「ですよね」
なんでそんな事聞くのか、みたいに言われたよ。そうだよね。普通はそうだ。でも、ゲームとかだと全体で防御力一つでしょ?第二世界も総計出して書いてるし、そうだと思ってる異邦人多いんじゃ無かろうか?
「防具にはそんな作用が働く付与が付いてるのも有るらしいですが、うちで扱ってる物はそんな付与は付いてませんから、覆ってる所のみになりますね」
そんな付与が有るのか。ならビキニアーマーとか有るのかな?スタイルの良い女性が着てくれたら大歓迎なんだけど。
「じゃあ、耐寒とか耐暑とかの耐性も覆ってる部分だけってことですよね?」
「普通はそうじゃないんですか?」
「普通はそうですね」
うん。現実ならそうだ。でも、ここ本来なら普通じゃないんだもん。装備を1から全部付けなくちゃいけなくて、装備品をたくさん付けられる段階で、気が付くべき事なのかも知れないけど、思い込みってあるからね。
「さて、お店の場所も開いている時間も把握したし、そろそろお暇しますね。お茶御馳走様でした。ありがとうございます」
お茶も飲み終わったし、もう21時を過ぎている。この店にいてもする事は無い。
「あら?帰っちゃうの?…お店見てどう思った?」
えっと、何を聞かれてるんでしょうか?
「棚に畳んで置いてあると、どんな服か解りにくいでしょ?特にお勧めなのはトルソーに着せてるけど、あれをたくさん並べると邪魔だし、試着してみたいと言われると、正直面倒なのよね。ハンガーにかけて、衣桁に並べたら見易いんじゃないかしら?と思ったんだけど、どう思う?」
「そっちのが見易いですけど…お店のディスプレイに関しては、あっちの四人のがよっぽど頼りになると思いますよ。私はそう言うのには、かなり疎いです。お洒落好きな人のが良いんじゃないですか?」
「洗濯物干す為に提案したんだったっけ。…異邦人はそんなに洗濯物干す事に拘るの?」
「いや、そう言う訳では無いと思います。私が欲しかっただけです。ハンガーで広げてかけた方が渇きがいいでしょう?湿気てるとカビが生える気がするんですよね」
「まぁ、それは有るわね。倉庫にしまえばカビは生えないけど、乾かないものね。そうね、あの子達に聞いてみるのも良いかも知れないわね。ありがとうね」
「こちらこそ、お世話になりました。今度はちゃんとお店の開いてるときに、客として来ます」
「うふ、そう言ってくれると嬉しいわ。でも庚ちゃんなら向こうの工房でも歓迎よ。暫くは予定無いけど、また何かで荷物持ち頼むと思うわ。よろしくね」
家に帰って、風呂場を見てがっくり来た。そう言えばお風呂に水貯めたまんまだったよ。日帰りの予定だったもんな。
いや、単なる水だし、入ってるのは魔法石(空)だけ。このまま温めてもなんの問題も無いんじゃないのか?
水に手を突っ込んで〔洗浄〕をかけてみる。…特に変化は見えないが、魔力は減ってる。水を洗浄する事も可能なの?生活魔法はかなり恣意的に働くのか?…洗浄されたと思うことにしよう。水を汲み足し、満杯にしてから〔発熱〕…何時もよりちょっとぬるい?この量だと一気にかけるのは無理なのかな?じゃあ〔加熱〕…ん~こんなもんか。後は浸かりながらかけていくかな。
ゆったりと入れるお風呂で寝かけて、溺れそうになるって、よくあることだよね?[ポーン]と言うメールの着信音がなかったら危なかった…。
メールは役所から来ていた。強盗の八人が捕まったことのお知らせだった。メールで知らせてくれるのか、便利だな。撤回も減刑嘆願もしないなら放っておけば良いらしい。刑罰が決まったらまたメールが来るようだ。
魔法石に魔法を込めておこう。〔耐沈黙〕×5、〔速度強化〕×5、〔速度低下〕×5、〔回復(微)〕×10、〔解睡眠〕×10。もう一回〔回復(微)〕×10。
寝る前にステータスをよく見たら、〔蹴り〕が追加されていた。…体術とはまた別なんだね…。
レベルアップもできる。なんで幸運上がらないかな?
所持金106,004圓
財布0圓
【技能】技能ポイント1(331)+1
報酬経験値:3
メイン
調合レベル41/観察レベル34/歩くレベル17/採集レベル18/会話レベル15/柔軟レベル12/走るレベル1/杖術(短)レベル10/捌きレベル4/関節技レベル1/当身レベル0/受けレベル0/体術レベル0/投擲術 (ボーラ)レベル4/投擲術(投槍)レベル2/投擲術(微塵)レベル2/掴むレベル9/結索レベル6/遠目レベル0/隠密レベル0/生活魔法レベル23/魔法(無)レベル22/魔法(土)レベル8/魔法(風)レベル7/魔法(水)レベル4/魔法(付与)レベル6/魔法(火)レベル2/魔法(治癒)レベル1→2/知識(道具)レベル13/知識(植物)レベル8/知識(武具)レベル4/知識(魔物)レベル5/知識(材木)レベル1/知識(動物)レベル1/木工レベル2
サブ
筆写レベル6/読書レベル6/投擲術 (ブーメラン)3/投擲術(投石)レベル3/投擲術(投網)レベル0/水汲みレベル5/鍬レベル4/耕耘レベル4/鉈レベル2/料理レベル2/洗濯レベル2/裁縫レベル2/シャベルレベル1/栽培レベル1/知識(服飾)レベル2/知識(鉱物)レベル0/魔法(光)レベル1/魔法(闇)レベル1/細工レベル3/鑿レベル0/玄翁レベル0/木登りレベル0/蹴りレベル0
取得技能
特技
加熱レベル4/冷却レベル1/焙煎レベル1/保温レベル1/脱水レベル1/乾燥レベル1/沸騰レベル1/破砕レベル2/圧搾レベル1
就職可能職業
学徒レベル12/魔術師(無)レベル8/魔術師(土)レベル7/魔術師(風)レベル7/毒師レベル2/薬師レベル2/学士レベル1/魔術師(付与)レベル7
魔法
生活魔法(88)
着火レベル1/照明レベル17/畜水レベル19/発熱レベル17/はたきレベル1/箒レベル1/保冷レベル1/保温レベル17/拭き取りレベル1/灰掻きレベル1/集塵レベル1/防滴レベル1/洗浄レベル5/脱水レベル1/ワックス掛けレベル1/磨くレベル1
無魔法(80)
空間把握レベル24/睡眠レベル15/簡易修復レベル3/麻痺レベル16/隠れるレベル1/野営レベル9/混乱レベル3/開錠レベル1/鑑定レベル2/気絶レベル3/罠解除レベル1/周辺警戒レベル2
土魔法(33)
穴掘りレベル10/隆起レベル7/鉱物探知レベル3/埋めるレベル1/拘束レベル11/砂かけレベル1
火魔法(11)
着火レベル1/火球レベル1/耐熱レベル9
風魔法(29)
送風レベル1/鎌鼬レベル13/追い風レベル10/消風レベル1/反射レベル1/風球レベル3
水魔法(22)
水球レベル11/散水レベル4/水中行動レベル7
光魔法(3)
照明レベル1/光球レベル1/消灯レベル1
闇魔法(3)
消灯レベル1/闇球レベル1/暗視レベル1
治癒魔法(11)+4
回復(微)レベル5→8/解睡眠レベル6→7
付与魔法(24)+3
耐睡眠レベル8/防御力強化レベル7/防御力低下レベル6/耐沈黙レベル1→2/速度強化レベル1→2/速度低下レベル1→2
☆新たに増えた
レベル29→30
職業
メイン:調合士レベル14/サブ:戦士(杖術)レベル6
体力352/320(+32)+10→363/330(+33)
魔力363/330(+33)+9→372/339(+33)
力: 23(+2)+1→24(+2)
知恵: 24(+2)
精神力:20(+2)
生命力:24(+2)
器用さ:24(+2)+1→25(+2)
素早さ:25(+2)
幸運 :25(+2)+1→26(+2)★
ステータスポイント:0
★任意振り分け




