表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
第二世界  作者: 長月 萩
75/115

本文74 見学

「壊れた倉庫も直しちまうか?」


「誰が建てるんだよ。あんた出来んのか?」


「出来るが独りじゃ無理だな。お前らの中で建築出来る奴は居ないのか?」


 出来るのか!それに驚きだよ。元は樵さんとは言え、伐るのと建てるのは違うだろう。

 勿論全員首振ってます。


「嬢ちゃんは?木工やってるんじゃなかったか?」


「まだ二日しかやってないです。無理です」

 大工道具との相性悪いんだよ。


「そうか。グスタフは?」


「建物の大きさとなるとしたことがないから、保証はせん」


 それって、大きくないなら出来るって答えよね?


「そうか。じゃ、いいか」


 あっさり諦めました。


「皆さんのクエストはどうですか?」



「…それがね、終了になってないのよ」


「失敗も成功もアナウンスが無い。まだ終わって無いってことかも知れないな。でも何すればいいんだか…」


 頭抱えてしまってます。まだ終わって無いのか。それは気の毒に。と言う私も午後は何しましょうね?



「子供達は主に何やってるんですか?」


「ん?まだ繭になってない蚕の世話に、家畜の世話。野菜の収穫に小物造りだな」


「一日中仕事してるんですか!?」


 シフォンさんも思いましたか。なかなか厳しいよね。でも、そうやって手に職付けないと、大きくなったら困るんたろうね。


「小物造りなんかは半分遊びだがな。弓の練習なんかは嬉々としてやってるぞ?」


 そう言えば弓持ってましたね。

「アドルフさんは午後はどうするんですか?」


「オレか?…する事ないんだよな。だから小屋でも直すかって言ったんだよ。襲った奴は捕まったけど、役所から戻って来いって言われないと帰れなくてね」


 この人も動いてないと死んでしまう病気の人か?

「グスタフさんは?」


「わしゃ治療の為に来たからの。一昨日のうちに用無しじゃよ。今朝方の騒ぎ考えたら、おって良かったがの」


 昨日は調合の実験に、採集してたんだよな。私とアドルフさんも村に戻ったからついでに戻ってそのまんま、と。今朝は確かに居てくれて良かった。

「つまり、皆する事が無いと。ビバリーさんは何してるんでしょうね?」

 収繭作業の時も居なかったっけ。


「ビバリーちゃんなら子供の相手してるわよ。革装備の造り方教えてるわ」


「えぇ!?どこでですか!?…行ってきます!」


 あ、シザーさん飛び出してっちゃった。ビバリーさんに弟子入りしたいんだもんね。クエストはもういいのか?


「あ、あの!手は出さないんで、製糸作業見せてください!」


 あら、シフォンさんまで。あ、チュールさんもだ。


「邪魔しないんなら構わないわよ。お昼ご飯食べ終わるまで待ってね」


 やった!ときゃいきゃい話し合ってますが。


「おい!クエストどうするんだよ!」


 ですよね~。


「だって、もう出来ること無いじゃない。小物造りだって昨日見た感じ、私達が手伝える物じゃ無かったじゃない」


 あ、見てきたんだ。小物っても実用品だろうからね。素人が造れるもんでは無いんだろうね。

 テイラーさんは食い下がってたけど、既にシザーさん居ないしせね。女性二人対男性一人では、どっちが有利かは言うまでも無いだろう。案の定、ドミニクさんが食事を終えると二人共ついていった。


 …こっち見られても困るんですけどね?私あなたのパーティーの人間じゃないですよ?


「アド、弓、見て」


 コボルト達がアドルフさんを呼びに来た。ここは便乗しよう、と思ったらグスタフさんとテイラーさんもついてくるみたいだ。


 豚と鶏を放し飼いににしている牧場の片隅に的があって、コボルトが何人か居た。


「アド、来た、見て」


 かなり短めの弓で、的を射っている。巧いもんだな。アドルフさんは「しっかり手を伸ばせ」とか「この矢は曲がりすぎだ」とかアドバイスしている。


「弓、出来る?」


 うっ、そんなキラキラした目で見られても弓は出来ません。グスタフさんを見ると、肩を竦めてるし、テイラーさんは完全に余所見している。まぁ、この人には期待していない。

「ごめんなさい、出来ないんです」


「そう。でも、魔法、たくさん。魔法使い?」


「それも違います…えっと、グスタフさんの弟子です」

 間違っては居ない。


「薬師?」


「なれたばっかりですけどね」


「セム一緒。医者、大事。魔法、たくさん、すごい。弓、ダメ、問題無い」


「そうですか。ありがとうございます」

 これは、慰められたのだろうか?順番が来たのか、手を振ってアドルフさんの所に走っていった。


「薬師なのか?」


「なりたてですけどね」


「調合士は聞いた事があるが、どう違うんだ?」


「多分、調合士の上の中級職です。やってることは調合ですよ」


「中級職なのか!早いな。どれくらいで中級にあがるんだ?」


「詳しくは知らないですけど、調合士がレベル10になると同時に生えてきました」


「…レベル10か。なら、もう少しだな。…途中で伸び悩むことは無かったか?」


「特には感じなかったですね。あ、特技も魔法も適性によって成長に個人差が有るみたいですよ。魔法は因子というらしいです」


「適性だと?」


 ロイさんが言っていた話をする。


「適性のある職業技能に持ってかれるだと?」


「はい。今、別のが生えてないなら大丈夫だと思いますけどね。武器技能の場合は、よく知りませんが」


「そんな事が有るのか…」



「さて、私は他の子供達も見てみたいんですが、お二人はどうします?」


「わしゃ暇だし、行くかの」


「向こうで内職みたいな事していたぞ」


 テイラーさんが案内してくれるみたいです。



 まぁ、確かに内職だ。木を削って何かを造っている子、籠を作ってる子、布を広げて縫い物だか、刺繍だかをしている子、あっちのあれは編み物?向こうのは…組み紐か?なんだかカルチャーセンターに来たような気もする。

 組み紐気になる、組み紐。邪魔しないように近寄って見せて貰おうかな、と思ったら編み物持った子達が、紙を持って近付いてきた。


「これ、ドミ、くれた。ここ、ダメ。出来る?」


 これは、編み目記号ですか?こんな物まで組み込んだのか、第二世界。だがしかし!…編み物出来ません。


「ごめんなさい。編み物出来ないんです」

 ああ、ごめんなさい。凄く残念そうな顔をされてしまった。哀しそうに去って行かれて、非常にいたたまれないよ。ここはグスタフさん!…首振られました。テイラーさんは…またそっぽ向いてますね。…あれ?ちらちら見てる?


「違う!そうじゃない!貸して見ろ!…ここは、こうでこうだ。こっちのは…」


 すげぇ!棒針編み出来るんだ!そう言えば服飾専門学校生だったか。だからって編み物できるとは限らないんだろうけどさ。あ、かぎ針編みまでしてる。…ニットの人なの?


 そしてグスタフさんは木彫りの子達に連れられて居なくなってしまった。

 …もしかして、今一番使えない人間が私ですか?

 いいや。組み紐見せて貰おう。


 へぇ。編み方に寄って台が違うんだ。丸いのは見たこと有る。何本もあって、よくこんがらがったりしないよな。次がどれだか解らなくなりそうだよ。ってかなってる。同じ動きの繰り返しかと思ったら、違う動きが入ったり、もう訳解らん。それにしてもなんでまたこんな和テイストなんだろう…。でも組み紐有るなら、刀の下げ緒に困らないね。良かったね、刀使いは。


 布を広げている子達は刺繍してました。細かいなぁ。刺繍はどこのなのかね。…ちょっと待て。そっちの子のは西洋でも見るような刺繍だ。でもこの子のは、これ刺し子じゃないのか?どう見ても青海波だ。意地でも入れてくるのな、和テイスト。いっそ西洋風にしなくて、和風にすりゃ良かったのに。

 刺し子もいいよね。自分でする気はさらさらないけど。縫い物って苦手なんだよね。学校の家庭科ぐらいしか、してないのも有るけど、自分で造ろうって思わない。造れたらいいな、とは思うけど、努力する気がないから無理だね。


 籠編みは…これまた何がどうなっているのやら。なんでそんな模様になってるの?なんで軽く叩いてるようにしか見えないのに、きっちり詰まるの?


 グスタフさんのいる木工組は…食器?匙だのフォークだの、皿だのと。…和テイストの癖に箸は無いのね。これぐらい造れたら気持ちいいだろうな。…ここに参加して教えて貰ったら良かったんじゃないか?木工。

 でも、私の腕前じゃ、邪魔にしかならないよね…。


 あちこち見て回って、コボルト達の技能に感嘆しました。まだ子供なんだよね?子供でここまで出来るって、大人になったらどれだけの事が出来るようになるんだろう?





 



所持金6,004圓+(220,000圓+11,800圓)

財布0圓


【技能】技能ポイント12(330)+1

報酬経験値:3

メイン

調合レベル41/観察レベル33→34/歩くレベル17/採集レベル18/会話レベル15/柔軟レベル12/走るレベル1/杖術(短)レベル10/捌きレベル4/関節技レベル1/当身レベル0/受けレベル0/体術レベル0/投擲術 (ボーラ)レベル4/投擲術(投槍)レベル2/投擲術(微塵)レベル2/掴むレベル9/結索レベル6/遠目レベル0/隠密レベル0/生活魔法レベル23/魔法(無)レベル22/魔法(土)レベル8/魔法(風)レベル7/魔法(水)レベル4/魔法(付与)レベル6/魔法(火)レベル2/魔法(治癒)レベル1/知識(道具)レベル13/知識(植物)レベル8/知識(武具)レベル4/知識(魔物)レベル5/知識(材木)レベル1/知識(動物)レベル1

サブ

筆写レベル6/読書レベル6/投擲術 (ブーメラン)3/投擲術(投石)レベル3/投擲術(投網)レベル0/水汲みレベル5/鍬レベル4/耕耘レベル4/鉈レベル2/料理レベル2/洗濯レベル2/裁縫レベル2/シャベルレベル1/栽培レベル1/知識(服飾)レベル2/知識(鉱物)レベル0/魔法(光)レベル1/魔法(闇)レベル1/細工レベル3/木工レベル2/鑿レベル0/玄翁レベル0/木登りレベル0


取得技能



特技

加熱レベル4/冷却レベル1/焙煎レベル1/保温レベル1/脱水レベル1/乾燥レベル1/沸騰レベル1/破砕レベル2/圧搾レベル1


就職可能職業

学徒レベル12/魔術師(無)レベル8/魔術師(土)レベル7/魔術師(風)レベル7/毒師レベル2/薬師レベル2/学士レベル1/魔術師(付与)レベル7


魔法

生活魔法(88)

着火レベル1/照明レベル17/畜水レベル19/発熱レベル17/はたきレベル1/箒レベル1/保冷レベル1/保温レベル17/拭き取りレベル1/灰掻きレベル1/集塵レベル1/防滴レベル1/洗浄レベル5/脱水レベル1/ワックス掛けレベル1/磨くレベル1

無魔法(80)

空間把握レベル24/睡眠レベル15/簡易修復レベル3/麻痺レベル16/隠れるレベル1/野営レベル9/混乱レベル3/開錠レベル1/鑑定レベル2/気絶レベル3/罠解除レベル1/周辺警戒レベル2

土魔法(33)

穴掘りレベル10/隆起レベル7/鉱物探知レベル3/埋めるレベル1/拘束レベル11/砂かけレベル1

火魔法(11)

着火レベル1/火球レベル1/耐熱レベル9

風魔法(29)

送風レベル1/鎌鼬レベル13/追い風レベル10/消風レベル1/反射レベル1/風球レベル3

水魔法(22)

水球レベル11/散水レベル4/水中行動レベル7

光魔法(3)

照明レベル1/光球レベル1/消灯レベル1

闇魔法(3)

消灯レベル1/闇球レベル1/暗視レベル1

治癒魔法(11)

回復(微)レベル5/解睡眠レベル6

付与魔法(24)

耐睡眠レベル8/防御力強化レベル7/防御力低下レベル6/耐沈黙レベル1/速度強化レベル1/速度低下レベル1



☆新たに増えた


レベル29

職業

メイン:調合士レベル13→14/サブ:戦士(杖術)レベル5


体力352/320(+32)

魔力363/330(+33)

          

力:  23(+2)

知恵: 24(+2)

精神力:20(+2)

生命力:24(+2)

器用さ:24(+2)

素早さ:25(+2)

幸運 :25(+2)

ステータスポイント:0


★任意振り分け


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ