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第二世界  作者: 長月 萩
73/115

本文72 捕獲

 金曜日、朝食堂に行ったら既に四人がいた。

「おはようございます。皆さん、学校はよろしいんですか?」


「おはようございます、庚さん。金曜の午後は講義入れてないんですよ。チュールちゃん以外は」


 他の皆さんも口々に挨拶してくれた。講義が無いなら、インできますな。でもチュールさんも居ますよね?


「だって…気になるじゃない!それより、庚さん掲示板見た?」


「いえ、見てませんけど…」

 見れる状況じゃ無いからな。よくネットが繋がって、ゲーム中にも調べ物が出来る話とか有るけど、ここは違うみたいだ。


「あの後、落ちてから亜人の情報書きに掲示板行ったんだけど、あの連中、もうテグで捕まってたみたいなの。門の所で拘束されるのを見た人が何人もいて、お祭り状態になってたわ」


 あ、昨日の朝ドミニクさんから聞いてました。セムさんやトムさん、もう一人の怪我人と村長さんの所に、捕まってすぐ連絡が有ったみたいです。


「本人達の書き込みも有ってね、衛兵詰め所でこってり絞られて、初犯だし知らなかった事で、怪我人も既に快方に向かってるから、見舞い金の徴収だけで済んだらしいわ。コボルト達からも、知らなかったのなら仕方無いって、減刑嘆願も有ったようだし。私やドミニクさんが何言っても信じなかった癖にね」


「それは仕方無いだろう。オレ達だって、知らずに遭遇していたら、攻撃したかも知れないよ。な、テイラー」


「そうだな。多分魔物だ!と攻撃仕掛けただろうな。特に西は魔物が少ないから、経験値としか思わなかっただろうな」


 それは…犯罪者にならないで良かったですね。


「もうちょっと世界の説明が有れば、起きなかった事でしょうけどね」


「でも、付属の説明書読み直したら、世界人について「色々な種族が居ます。排他的な種族もいますが、基本的にコミュニケーションを取ることが可能です」って書いてあったよ?それで説明したつもり何じゃないかなぁ」


「(亜人も含めます)の一文付いてりゃ、取説読まない奴が悪いって話だよな」


「手落ちを認めてるから、説教と見舞い金で済んだんじゃないか。掲示板にも有ったろう?本来ならプレイヤーカーソルが犯罪者カラーになって、所持金三分の一没収に懲役十日って。それとは別に見舞金に治療費も取られるって」


「この場合の十日って、多分イン時間よね」


「デスペナ考えると、そうだな」


 その後も掲示板で話題になっている、技能や魔法の成長の個人差や、話題の人に付いて盛り上がっていたけど、三々五々にコボルト達が朝食を取りに来た事に気付いて話題を変えた。

「強制クエストはどうするか決めましたか?」



「問題はそれよね」


「そもそも、作業中は外に出なくても困らないようにしてるらしいじゃないか。それの何を手伝えってんだろう?」


「収繭は暫く無いみたいだし、製糸は手を出せないしね」


「本当に、倉庫用の材木入手に行くか?どこでいつも入手してるのか、聞いたら良いだろう」




 ん?何やら外が騒がしい。


 バタンと勢い良く扉が開いてコボルトが飛び込んで来た。



「☆※◇‡ℓ§§◇※†!!」


「◇§※☆!?§※‡†ℓ◇§☆◇!!」


 相変わらず何言ってるのか不明だ。ただ事じゃないのは解った。腰を浮かせかけると、いつの間にかドミニクさんが起きてきていて、叫びついでに説明してくれた。


「何ですって!?家畜が脱走した?どういう事よ?」


「※ℓ†‡§☆◇☆☆※!§‡†§◇※◇!」



「ちょっとドミニクさん!なんて言ってるんですか?」


「あなた達、ちょうど良かった。家畜捕まえるの手伝って!黒鶏こっけい角豚つのぶたが逃げたのよ。黒鶏は魔蚕を食べるし、角豚もそのサイズで踏み潰したり畑を荒らしかねないのよ。下手すれば建物も壊すんだから。コボルト達は魔蚕の畑を守りに行ってるわ。私もそっちに行く。ビバリーちゃん、来て!アドルフも!得物は出さないでよ!殺しちゃダメだからね!残ったコボルト達とグスタフに指示を仰いで、早く捕まえてね!」


 えぇっともしかして…


「まさかとは思うけどクエスト用イベントか?」


「なんでよりによって村の中なのよ!」


「ここってオブジェクト破壊無効ないんだっけ?」


「と、とりあえず、捕まえないと…」


 外に出てみると、疾走している豚と黒い鶏が。豚の額に角が有るから角豚か…。どっちも通常より一回りぐらい大きいんじゃないか?コボルト達は網やら縄やら棒やらで追いかけてるけど、殆ど意味が無いようだ。




「…これを捕まえるの?」


「倒しちゃ…駄目なんだよな?」



「大騒ぎじゃの。ふむ。嬢ちゃんは無魔法と土魔法使えたの?かけられる状態異常を片っ端からかけて回るんじゃ。〔混乱〕は使わない方が良いがの。厄介な事になりかねない。おまえさん達に無魔法と土魔法使えるのはおるのか?」


 四人は首を横に振っている。


「おらんのか。じゃあコボルト達と一緒に状態異常で動けなくなったのを縄で縛って回るんじゃ。わしも状態異常をかけて回る。二人は荷車を借りてきて、縛った家畜を集めて柵に戻すんじゃ」


「さぁ、始めるぞぃ」


「「「「はい!」」」」


 状態異常の混乱以外。〔睡眠〕〔麻痺〕〔拘束〕〔気絶〕!

「私がかけたのは5分位しか持ちませんからね!」


「黒鶏はひっくり返しておくと大人しくなるんじゃ!あまり放っておくと起きあがるがの」


 聞いたこと有るな。鳥をひっくり返すと大人しくなるって。コボルトが縄持って走ってくる。


「コボルト達の中に状態異常の魔法使える人は居ないんですか?」


「皆、魔力なくなった」


 そうか、コボルトは魔力少ないんだ。もう使い切ったのか。…ポーション使ってもあまり意味無いか。黒鶏はひっくり返すだけにして、豚を縛ろうとするけど大きいんだよね。どうすんのよこれ?


 見たらコボルト蹴飛ばして倒してから縛ってる。なる程。〔睡眠〕〔麻痺〕〔拘束〕〔気絶〕魔法をかけながら縛っていく。…コボルト縛るの早いな。


 私がかけたのは切れるのが速いため、二度掛けしなくちゃいけない。しかも、豚はたまに魔法弾く。いらっとしますよ?


 村中を駆けずり回って魔法を掛ける。興奮して走り回ってるの優先。大人しく歩いてる鶏は放置だ。豚はともかく、鶏は網で捕まえられるだろう。



「後、鶏三羽に豚一頭だって!」


 一時間近く走り回ってただろうか?鶏も豚も見なくなったと思ったら、チュールさんが報告に来てくれた。てことは今度は捜索?


「捜さないとですか」


「そうね…」


 あ、無魔法に〔見つける〕有ったな。…使えねぇ。戦闘中のみだ。〔周辺警戒〕は?敵意がないなら解んないかな。念の為掛けながら移動。


 ん?ピコンと音がした。


「豚がそっちに行きます~!」


 シフォンさんの声?が右手から聞こえるとドドドドドッと足音も聞こえた。〔睡眠〕パチン!〔麻痺〕パチン!〔拘束〕よし!

蔓に巻きつかれ固まった豚を蹴り倒して縛りにかかる。


「ごめんなさい!縛り方甘くて逃げられました!」


 シフォンさんが謝ってきて、荷車呼んできます、と走っていった。


「後鶏三羽ですか」


「グスタフさんの方で捕まえてるかもね。それにしても、状態異常魔法便利ね。無魔法と土魔法だった?」


「睡眠、麻痺、混乱、気絶が無魔法です。土魔法は拘束ですね」


「なんで土魔法に…あぁ、蔓が出てくるから」


「多分そうだと思います」


「無魔法はフィールドでも使い勝手良さそうだったな。覚えようかな…」


「魔法は因子があって、成長の速い、遅いが出るみたいですよ」


「へぇ。それで成長に、個人差が出てるんだ。もしかしてそれも司書さんに聞いたの?」


「そうですよ」


「そっか。本当に色々聞き逃してるのね。世界人の話、ちゃんと聞くようにしないとダメね」




「鶏、一羽」


 ガラガラと荷車をひいてきたコボルトが教えてくれた。


「後一羽か、一羽捕まえたのか解らないけど、どっちにしろ捜すの大変そう」


「一旦柵の方に行ってみますか」

 豚を荷車に積むのを手伝いながら言う。


「そうね。周りを見ながら行きましょうか」


 そろそろ魔力が切れそうだ。〔周辺警戒〕が結構喰うんだよ。もう一回かけて残り16。時間回復もあるし、鶏なら弾かれないから最低4残ってれば良いしね。


 柵の所に行くと鶏も豚も縛られたままだった。


「どうやら脱走の時に壊されたらしくてのう。木材が足りなくて直せないんじゃよ」


 あれ、グスタフさんもいる。と言うことは、最後の一羽誰も捜して無い?


「近くの村まで木材取りに行くしかねぇな。壊れた倉庫も見に行ったが、使える木材が無いわ」


 アドルフさん?蚕の畑に行ったんじゃ?


「最後の一羽はオレが捕まえたんだよ。蚕畑の方まで来てやがった」





 


 


 

所持金6,004圓+(220,000圓+11,800圓)

財布0圓


【技能】技能ポイント5(323)+4

報酬経験値:3

メイン

調合レベル41/観察レベル33/歩くレベル17/採集レベル18/会話レベル15/柔軟レベル12/走るレベル0→1/杖術(短)レベル10/捌きレベル4/関節技レベル1/当身レベル0/受けレベル0/体術レベル0/投擲術 (ボーラ)レベル4/投擲術(投槍)レベル2/投擲術(微塵)レベル2/掴むレベル9/結索レベル2→3/遠目レベル0/隠密レベル0/生活魔法レベル23/魔法(無)レベル20→22/魔法(土)レベル8/魔法(風)レベル7/魔法(水)レベル4/魔法(付与)レベル6/魔法(火)レベル2/魔法(治癒)レベル1/知識(道具)レベル13/知識(植物)レベル8/知識(武具)レベル4/知識(魔物)レベル5/知識(材木)レベル1/知識(動物)レベル1

サブ

筆写レベル6/読書レベル6/投擲術 (ブーメラン)3/投擲術(投石)レベル3/投擲術(投網)レベル0/水汲みレベル5/鍬レベル4/耕耘レベル4/鉈2/料理レベル2/洗濯レベル2/裁縫レベル2/シャベルレベル1/栽培レベル1/知識(服飾)レベル2/知識(鉱物)レベル0/魔法(光)レベル1/魔法(闇)レベル1/細工レベル3/木工レベル2/鑿レベル0/玄翁レベル0/木登りレベル0


取得技能



特技

加熱レベル4/冷却レベル1/焙煎レベル1/保温レベル1/脱水レベル1/乾燥レベル1/沸騰レベル1/破砕レベル2/圧搾レベル1


就職可能職業

学徒レベル12/魔術師(無)レベル8/魔術師(土)レベル7/魔術師(風)レベル7/毒師レベル2/薬師レベル2/学士レベル1/魔術師(付与)レベル7


魔法

生活魔法(88)

着火レベル1/照明レベル17/畜水レベル19/発熱レベル17/はたきレベル1/箒レベル1/保冷レベル1/保温レベル17/拭き取りレベル1/灰掻きレベル1/集塵レベル1/防滴レベル1/洗浄レベル5/脱水レベル1/ワックス掛けレベル1/磨くレベル1

無魔法(73)+7

空間把握レベル20/睡眠レベル13→15/簡易修復レベル3/麻痺レベル14→16/隠れるレベル1/野営レベル9/混乱レベル3/開錠レベル1/鑑定レベル2/気絶レベル1→3/罠解除レベル1/周辺警戒レベル1→2

土魔法(32)+1

穴掘りレベル10/隆起レベル7/鉱物探知レベル3/埋めるレベル1/拘束レベル11/砂かけレベル1

火魔法(11)

着火レベル1/火球レベル1/耐熱レベル9

風魔法(29)

送風レベル1/鎌鼬レベル13/追い風レベル10/消風レベル1/反射レベル1/風球レベル3

水魔法(22)

水球レベル11/散水レベル4/水中行動レベル7

光魔法(3)

照明レベル1/光球レベル1/消灯レベル1

闇魔法(3)

消灯レベル1/闇球レベル1/暗視レベル1

治癒魔法(11)

回復(微)レベル5/解睡眠レベル6

付与魔法(24)

耐睡眠レベル8/防御力強化レベル7/防御力低下レベル6/耐沈黙レベル1/速度強化レベル1/速度低下レベル1



☆新たに増えた


レベル29

職業

メイン:調合士レベル13/サブ:戦士(杖術)レベル5


体力352/320(+32)

魔力363/330(+33)

          

力:  23(+2)

知恵: 24(+2)

精神力:20(+2)

生命力:24(+2)

器用さ:24(+2)

素早さ:25(+2)

幸運 :25(+2)

ステータスポイント:0


★任意振り分け


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