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第二世界  作者: 長月 萩
67/115

本文66 軟膏

「あなたの手当てを先にしちゃいましょうか。消毒薬はありますか?」


「しょ…?なに?」


「…先生の薬以外に、ちょっとした怪我とか、待ってる間にすることはありますか?」


「リカバ揉む。リバイブ絞る。混ぜる。貼る」


「リカバを揉んで、絞ったリバイブと混ぜてから貼り付ける、でいいですか?」


「そう」


「リカバとリバイブはありますか?」


 机にちょこんとおかれた箱からリカバと何かの実を取り出した。…倉庫あるのか。でも容量が少なくて入りきらないから、保存の必要な物だけ入れてるのかな。


「揉むってのは葉っぱでいいんですか?リバイブはどうやって絞りますか?」


「手」


 簡潔な答をありがとう。…とりあえずやってみて、違うなら言われるだろう。目についてた皿にリバイブを握って絞ってみる。…これ割と水分多いな。乾燥させたら目方半分以下になりそうだ。揉んだリカバを浸して、矢傷のコボルトをみると、頷いてるから間違ってないんだろう。


「じゃあ、傷口洗いましょうか」


 手拭いを外して、〔畜水〕で出した水で洗う。浸したリカバを傷口に貼り付け、〔洗浄〕をかけた手拭いで巻き直す。


「布、白。なぜ?」


 そこに驚くのか。生活魔法だと言うと更に驚かれた。


「村、いない」


 村に生活魔法を使う人がいないってことか。なんでそんなに亜人に厳しいんだ、運営さん…。


「さてと、では先生の薬の材料を出して貰わないとですね。乾燥したリカバ、生のリバイブ、乾燥したチャシル。魔力水は後10時間で、蜜蝋とソルタンの油でしたっけ?」


「チャシル乾燥、無い。乾燥三日」


 チャシルが無いから取りに行ったんだもんね。解ってるよ。そんな悲しそうな顔しないでよ。犬顔なのに表情ゆたかって、こんな時なのに和むわ。


「チャシルはどれですか?」

 さっき分類した葉っぱ類を指す。彼が指したのは赤い葉っぱ。確かにリュックの大半はこれが占めてたか。葉っぱならそこまで嵩は減らないだろうから、量的には大丈夫か?


「使うのは葉っぱだけ?枝ごと?一匙の匙はどの大きさ?山盛り?すりきり?」


「葉。これ。平ら」


 小匙すりきり一杯か。ならそこまで要らないな。全部しちゃうと後で困るかもしれない。半分に分けて葉のみむしってから〔乾燥〕。


「☆†※◇†§§‡・・・・!」


 なんか叫んでるけど、言葉解んないって。

 乳鉢が小さいから葉が入りきらないか。これまた適当に深皿を取り出して葉を乗せると〔破砕〕…どれぐらい細かくするのかな?蜜蝋と混ぜるってことは塗り薬か?


「細かさはどれぐらい?」


「粉。…これ」


 完全粉状の緑の物体を見せて貰った。と言うことは後二回か三回ぐらいかな。量は足りるな。余るぐらいだ。


「チョシルの粉を居れる入れ物があったら出してください。使うまでしまっておきます」


 コトンと小さな瓶を置かれた。仄かに赤い粉がついてる。洗わないの?…下手に水気が付く方が問題なのか?これまで洗浄するのはやりすぎだろうな。三回〔破砕〕をかけて、O.K.を貰ってから瓶に移し替える。…皿は失敗だ。紙だ!紙を寄越せ。こぼさないよう少しずつ慎重に移し替える。…疲れた…。


「他の物は全部乾燥して粉になってるものがあるんですか?」


 こくこく。


「蜜蝋とソルタンの油は?」


「蜜蝋溶かす。ソルタン混ぜる」


「…溶かした蜜蝋とソルタンの油を混ぜるんですか?」


 ふるふる。首を振られた。違う?


「粉を蜜蝋に混ぜて、それからソルタン?」


 ふるふる。また違ったか。となると…。あ、魔力水はどこに出てくるんだ?てか蜜蝋はどう溶かす?蝋なら温めれば溶けるから湯煎かな?それに魔力水は使わないよな?首を捻っていると教えてくれた。


「粉、魔力水少し、溶かす。蜜蝋、混ぜる。ソルタン少し、少し」


「すこし、すこし?ほんのちょっと量と言うこと?」


 ふるふる。


「少しずつ?」


 こくこく。


「粉を魔力水で溶かして、溶かした蜜蝋と混ぜる、そこにソルタンの油を少量ずつ混ぜるのね」


 こくこく。


 …こっちの言葉は完全に解ってるし、単語自体の間違いは無い。なのに片言なのはなんで?てにをはの概念が無いの?犬顔で人間の言葉を、と言う突っ込みはしても無駄だろう。それなら単語の発音も難しい筈だ。




「魔力水持ってきたわよ」


 さっきの貼り薬でも無いよりはマシだろうと、腰をあげかけたら、ドミニクさんがやってきた。


「五種の魔力水だけど良いのよね?1ℓだけなんだけど」


「最低三種って言ってましたから、大丈夫だと思います。量は…」

 隣で矢傷のコボルトも縦に首を振っている。大丈夫ってことだろう。


「さっきの連中は…」


「後で言うから、先に薬造ってちょうだいな。どれくらいかかるのかしら?」


「やったこと無いんでさっぱりですけど、煮詰めたりは無さそうなので、混ぜるのにどれぐらいかかるか、ですね」


「そ?後でまた様子見にくるからよろしくね。庚ちゃんがいて良かったわ。街からグスタフを走らせないといけないところだったもの」


「呼んできた方が早いかもですね…」


 そうか。10時間も待つぐらいなら街まで往復可能だったな。完全に吹っ飛んでた。


「ビバリーちゃんが報告兼ねて、街に向かってるわ。あの子一人なら街まで二時間ぐらいよ」


 二時間。往復四時間か。さすがに速いな。グスタフさんも速そうだしな。薬が出来るのが速いか、グスタフさんが来るのが速いか、だな。


「では、コボルトさん、指示をお願いします。まずは、リカバコップ一杯ですが、どのコップですか?」


 コップって計量カップか。これもすりきりいっぱいか。解り易くて良かった。

 料理本の一掴みとか少々とか、具体的な量はないのか!って思う。料理番組なんかだと、少量とか言ってだばだば使ってたりするし。食材の大きさとか味の好みとかあるけど、瓶の半分使うのは絶対少量とは言わないと思う。


 くだらない考えは置いておいて、薬造り。まぁ、言った通りの製法でした。魔力水水で溶かす、と言うより練るって感じでしたけど。蜜蝋は湯煎で溶かした。クリームと言うか軟膏と言うか、まぁべったりとした塗り薬が出来あがりました。自分で造ったせいか、詳細も解った。


〔亜人の軟膏++〕

 怪我に塗る軟膏。止血、傷口の保護。

 亜人の回復力を高め、傷の治りを早め、体力の減少を緩やかにする。

 亜人程の効果は出ないが、亜人以外にも有効。

 通常の軟膏より、効能が高い。


 具体的な数字とかは一切無しですか。効能だけって、所謂「薬」じゃないですか。でもこっちのがしっくりくる。


 出来たから持って行くか。小鉢一杯分しか無いけど、足りるかな?




 足りました。良かった。残りの二人にも使って、ちょっとしか残りませんでしたが。医者の先生は一週間後ぐらいには動けるそうです。腕と腹部切られてるのに、回復力半端無いですね。…回復薬効けば一瞬だけど。


 …大きな怪我をして、回復ポーション(小)を使ったら怪我はどうなるんだろう?

 体力は時間経過でも回復するんだよな?と言うことは、死なない程度なら時間経過で回復していく?瀕死でも寝たら治ってる?コボルトより回復速いんじゃないの?それとも今は少ないから寝たら全快だけど、もっと増えたら減ったままも有り得るんだろうか?よくよく考えると不思議だわ~。現実じゃないからなんだけどさ。




 薬造りは終わった。ドミニクさんに話聞くか。後でくるって言ってたけど、こっち出てきちゃったしな。工房に戻ればいいのかな?

 薬を塗って、担架で運ばれていく医者の先生を見送って、どうしたもんかと悩む。本来工房は居るべき場所じゃ無いだろうしな。かといってあまりふらふら歩き回るのも良くないだろうし。

 そう言えば収繭作業を放り出してきたんだったか。他の皆は作業に戻ってるのかな?




所持金6,004圓+(220,000圓+11,800圓)

財布0圓


【技能】技能ポイント8(302)+4

報酬経験値:3

メイン

調合レベル36→38/観察レベル29/歩くレベル17/採集レベル15/会話レベル13→14/柔軟レベル12/走るレベル0/杖術(短)レベル10/捌きレベル4/関節技レベル1/当身レベル0/受けレベル0/体術レベル0/投擲術ボーラレベル4/投擲術(投槍)レベル2/投擲術(微塵)レベル2/生活魔法レベル23/魔法(無)レベル18/魔法(土)レベル8/魔法(風)レベル7/魔法(水)レベル4/魔法(付与)レベル6/魔法(火)レベル2/魔法(治癒)レベル1/知識(道具)レベル13/知識(植物)レベル6→7/知識(武具)レベル4/知識(魔物)レベル5/知識(材木)レベル1/知識(動物)レベル1/知識(鉱物)レベル0/鉈2


サブ

筆写レベル6/読書レベル6/投擲術ブーメラン3/投擲術(投石)レベル3/投擲術(投網)レベル0/掴むレベル6/水汲みレベル5/鍬レベル4/耕耘レベル4/料理レベル2/結索レベル2/洗濯レベル2/裁縫レベル2/シャベルレベル1/栽培レベル1/知識(服飾)レベル2/魔法(光)レベル1/魔法(闇)レベル1/細工レベル3/木工レベル2/鑿レベル0/玄翁レベル0/隠密レベル0


取得技能



特技

加熱レベル4/冷却レベル1/焙煎レベル1/保温レベル1/脱水レベル1/乾燥レベル1/沸騰レベル1/破砕レベル2/圧搾レベル1


就職可能職業

学徒レベル11/魔術師(無)レベル7/魔術師(土)レベル7/魔術師(風)レベル7/毒師レベル1/薬師レベル1/学士レベル0/魔術師(付与)レベル7


魔法

生活魔法(87)

着火レベル1/照明レベル17/畜水レベル19/発熱レベル17/はたきレベル1/箒レベル1/保冷レベル1/保温レベル17/拭き取りレベル1/灰掻きレベル1/集塵レベル1/防滴レベル1/洗浄レベル4/脱水レベル1/ワックス掛けレベル1/磨くレベル1

無魔法(63)

空間把握レベル17/睡眠レベル13/簡易修復レベル3/麻痺レベル14/隠れるレベル1/野営レベル9/混乱レベル3/開錠レベル1/鑑定レベル2

土魔法(32)

穴掘りレベル10/隆起レベル7/鉱物探知レベル3/埋めるレベル1/拘束レベル10/砂かけレベル1

火魔法(11)

着火レベル1/火球レベル1/耐熱レベル9

風魔法(29)

送風レベル1/鎌鼬レベル13/追い風レベル10/消風レベル1/反射レベル1/風球レベル3

水魔法(22)

水球レベル11/散水レベル4/水中行動レベル7

光魔法(3)

照明レベル1/光球レベル1/消灯レベル1

闇魔法(3)

消灯レベル1/闇球レベル1/暗視レベル1

治癒魔法(11)

回復(微)レベル5/解睡眠レベル6

付与魔法(24)

耐睡眠レベル8/防御力強化レベル7/防御力低下レベル6/耐沈黙レベル1/速度強化レベル1/速度低下レベル1


☆新たに増えた


レベル27

職業

メイン:調合士レベル12/サブ:戦士(杖術)レベル4


体力328/299(+29)

魔力340/310(+30)

          

力:  23(+2)

知恵: 23(+2)

精神力:20(+2)

生命力:22(+2)

器用さ:23(+2)

素早さ:24(+2)

幸運 :24(+2)

ステータスポイント:0


★任意振り分け


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