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第二世界  作者: 長月 萩
66/115

本文65 事件

 選別された繭のはいった籠を渡され、おいでおいでをされる。ついていけばいいのかな?


 今度は棚に繭を広げるんですか。何段にもなってる。その傍ら、手回し式の機械で何かしている人も。


「けばとり」


 けば?毛羽?周りのフワフワしてるのを取ってるんですね。つるっとした繭が出来てます。次はここに繭を運んでこれば良いってことか。


 選別した繭籠が幾つも有るので、まとめて運ぶ。運んだら棚に並べる。ありゃいつの間にかシザーさんとテイラーさんが毛羽取り作業に混じってるよ。


 外に出ると、村の入り口のほうが何やら騒がしい。村の奥から弓を持ったコボルトが駆けていった。


「なんだろう?ただ事じゃない感じだけど…」



 駆け戻ってきたコボルトが何か言ってる。


「☆◇§☆/・※!!§‡☆◇※††!!・・・・・外!ケガ!ドミよぶ!!」


 そと?けが?ドミニクさんを呼べばいいの?


「行ってきます!庚さんは様子見に行って下さい!」


 シフォンさんはそう言うと駆け出した。怪我人ならポーションがいるかもしれない。私は村の入り口に向かった。



 村の外には怪我をしたコボルト達とその前に立ちはだかってるチュールさんと弓を構えるコボルト達がいた。その向こうには人?剣やら弓やらを構えて不穏だ。どういう状況よ?


「チュールさん!?」



「なんだ?横取りの仲間か?そのコボルトはオレらの獲物だ。寄越せよ!」


 獲物?横取り?


「だから!コボルトは魔物じゃないって!」


「コボルトなんて魔物に決まってるじゃねーか!」


 コボルトを魔物と思って狩ったのか。あるんじゃないか、とは思ったけど…。チュールさんと不穏な連中の話は平行線のようだ。チュールさんが何を言っても聞く気は無いようだ。周り見れば状況が変だと言うことに気が付かないのか?

 そもそも異邦人プレイヤーが魔物を庇うわけ無いじゃないか。それに庇われてる魔物が攻撃を手控えて居ることも。

 それとも割と攻撃的では無い魔物がいて、あり得る状況なの?


 ああ、もう!それより怪我してるコボルト!二人は少し矢を受けただけみたいだけど、一人が酷い。ポーション3級と回復薬どっちが効きそう?回復薬(特大)出せば何とかなる?最低でも半分ぐらいは回復する?…なんで!?傷が治らない。ポーションは?やっぱり治らない。傷口にかけてみたけど、しみさせただけで傷口は治らない。〔回復(微)〕もかけてみたけど変化が無い。どうすればいいのさ!



「庚ちゃん!亜人間にポーションと回復薬は殆ど効かないのよ!治癒魔法もなの!」


 ドミニクさんの声がした。なんだよ、それ!…現実の怪我と同じなの?ならとりあえず圧迫止血法!これしか知らない。救命口座受けておけば良かった!ボックスから手拭い(未使用)を取り出して傷口を抑える。


「亜人間の場合、体力は回復するけど傷は治らないの。傷が治らない以上、体力はどんどん減って行くのよ」


 なら回復させたらすぐには死なないね?ただ、体力の減りがどれぐらいかが問題だな。


「その人達を村の中に運んで。この連中は私とビバリーちゃんが相手するわ。状況説明にチュールちゃんと当事者の一人は残って」



 運べって、この状態で?と思ったら担架が来た。傷口大きいしあまり移動させるのは良くないけど、セーフティーエリアには入った方が良さそうだ。一人は手を借りたら歩けるみたいだ。村の中に入ってすぐにおろさせる。


「あなた達用の薬は無いの?お医者さんはいる?」


「※◇☆§†・・・」


「ごめんなさい、言葉解らないんです。誰か通訳してください」



「医者、薬、そこ。村、一人」


 指さしたのは…まじですか?この怪我人一人?なに村唯一の医者が外ふらふら歩いてんのよ。何かあったら困るじゃないって、困ったことになってるし!


「薬の予備とかは?」


「薬無い。外出た」


「薬が無くなったから外に取りに行ったって事?」


 こくこく頷くコボルト達。無くなるまで放っておくんもんじゃ無いでしょう。薬ぐらい備蓄しておけ!


「誰かその作り方と材料解る人いる?」


「ここ。…見た。造れない」


 矢を受けたコボルトがリュックを差して言った。


「…材料はある。造ってるのを見たことはある。造ったことがない?」


「造らない、違う。造れない」


 違う?造らないじゃなくて造れない…

「造ろうとしても造れなかった?失敗したってこと?」


 そのコボルトは悲しそうに言った。

「そう。技能足りない。調合士。薬師違う」


「薬師なら造れる?薬師のレベルって関係ある?」


「ない。薬師造れる。聞いた」


「造り方教えて。〔薬師〕なら就いてる」


 ぱっとコボルトの顔が輝いた。

「リカバ乾燥、リバイブ生、チャシル乾燥、全部粉。魔力水、蜜蝋、ソルタンの油、混ぜる」


「リカバにリバイブにチャシル?それを魔力水と蜜蝋とソルタンの油に混ぜるの?それぞれの量は?魔力水は何種?それと、調合道具!それが無いと話にならない!」


「リカバコップ一杯、リバイブ二匙、チャシル一匙。道具、蜜蝋、ソルタン工房。魔力水わからない」


 すまなさそうな顔をするけど、それじゃすまないこと聞いた気がしますよ?

「解らないって…」

 それじゃ造れないかもしれない…。


「さいてい、さん…」


 怪我人が苦しそうな声で言う。さいていさん…さいていさん…

「三種の魔力水があれば造れるんですね?」


 頷く怪我人。


「じゃあ、三種以上の魔力水は造ってある?」


 矢傷のコボルトも大怪我のコボルトも首を振る。なんてこったい。てことは最短でも10時間後にならないと造れないの?


「〔魔法石(空)〕は三つある?瓶は?」


「工房」


「工房に行けば有るのか。じゃあ、工房に行きましょうか」


 側にいたコボルトに圧迫を代わって貰い、回復ポーションと回復薬を全部渡す。

「傷は治らないけど、体力は回復するんですよね?体力減ったら使ってください。足りることを祈ってて」


 矢傷のコボルトは可哀想だけど一緒に来てもらわないと、工房の場所も物のありかも解らない。とりあえず、腕の矢を抜いて手拭いで縛りつける。…使用済みのだけど〔浄化〕かけたし大丈夫よね?もう一人用に手拭いを渡す。

「残った人の傷をこれで縛ってください。お医者さんの分も清潔な布をたくさん用意して、血を吸いすぎたようなら取り替えてください」


「誰か、三種以上の魔力水持ってたら工房まで持ってきてください。出来たらここにいない人たちにも聞いて回って欲しいです。あったら工房までお願いします」


 周りにいるコボルトに言うと、矢傷のコボルトに手を貸して工房に向かう。

 …普段から回復薬で回復しないなら、傷の応急手当ての方法ぐらい知ってるか。余計な事したかな…。

 それにしてもなんでこんな仕様にしたんだ、運営!同じように回復するんだったら問題無いのに!友好種族なら、扱い同じにしておけばいいものを!


 工房は雑然としていた。…コボルトには倉庫も無いのか。全てが棚にあり、所謂「工房」だった。


「道具、これ。魔法石ここ。材料、棚。水汲む」


 棚って言われてもですね、文字読めないんですよ。どれが何やらさっぱりだよ。まずは魔力込めるか。治癒魔法と付与魔法使うと等級外になるんだっけ?でもこれから造る薬は役所が扱ってる物じゃない。幾らでも外れて問題無いだろう。


 あれ?いない?水汲み行ったの?怪我人が何してるんだか。いそいで探しに行くと、井戸で四苦八苦してた。


「どれだけ入れるんですか?」


「この線。20ℓ」


 グスタフさんと同じ方式?それとも20ℓって一般的なの?


「魔法石はどれだけ魔力込められるんですか?」


「魔力50」


 これもグスタフさんの量と同じですか。ならいつも通りだ。

 瓶を持って入ってから魔力を込める。〔回復(微)〕×10、〔耐睡眠〕×10、〔鑑定〕×4。

 矢傷のコボルトが目を見張ってる。


「三つ、無理。先生、長老、五つ。皆二つ」


 …コボルトはレベルが低いか、魔力が少ないのか?


「体力は?先生と言うのはさっきの大怪我の人?」


 

 頷きながら答えてくれた。


「体力、魔力三倍。治る速い」


 …先生の体力はかなり有りそうだ。レベルの問題ではなく、種族として魔力が少ないのか。


 魔石を水に放り込むと、後は誰かが持ってきてくれるか10時間待つしかない。



 



 

 

所持金6,004圓+(220,000圓+11,800圓)

財布0圓


【技能】技能ポイント3(297)+5

報酬経験値:3

メイン

調合レベル36/観察レベル28→29/歩くレベル16→17/採集レベル15/会話レベル13/柔軟レベル12/走るレベル0/杖術(短)レベル10/捌きレベル4/関節技レベル1/当身レベル0/受けレベル0/体術レベル0/投擲術ボーラレベル4/投擲術(投槍)レベル2/投擲術(微塵)レベル2/生活魔法レベル23/魔法(無)レベル17→18/魔法(土)レベル8/魔法(風)レベル7/魔法(水)レベル4/魔法(付与)レベル4→6/魔法(火)レベル2/魔法(治癒)レベル1/知識(道具)レベル13/知識(植物)レベル6/知識(武具)レベル4/知識(魔物)レベル5/知識(材木)レベル1/知識(動物)レベル1/知識(鉱物)レベル0/鉈レベル2


サブ

筆写レベル6/読書レベル6/投擲術ブーメラン3/投擲術(投石)レベル3/投擲術(投網)レベル0/掴むレベル6/水汲みレベル5/鍬レベル4/耕耘レベル4/料理レベル2/結索レベル2/洗濯レベル2/裁縫レベル2/シャベルレベル1/栽培レベル1/知識(服飾)レベル2/魔法(光)レベル1/魔法(闇)レベル1/細工レベル3/木工レベル2/鑿レベル0/玄翁レベル0/隠密レベル0


取得技能



特技

加熱レベル4/冷却レベル1/焙煎レベル1/保温レベル1/脱水レベル1/乾燥レベル1/沸騰レベル1/破砕レベル2/圧搾レベル1


就職可能職業

学徒レベル11/魔術師(無)レベル7/魔術師(土)レベル6→7/魔術師(風)レベル6→7/毒師レベル1/薬師レベル1/学士レベル0/魔術師(付与)レベル7☆


魔法

生活魔法(86)+1

着火レベル1/照明レベル17/畜水レベル19/発熱レベル17/はたきレベル1/箒レベル1/保冷レベル1/保温レベル17/拭き取りレベル1/灰掻きレベル1/集塵レベル1/防滴レベル1/洗浄レベル3→4/脱水レベル1/ワックス掛けレベル1/磨くレベル1

無魔法(61)+2

空間把握レベル16→17/睡眠レベル13/簡易修復レベル3/麻痺レベル14/隠れるレベル1/野営レベル9/混乱レベル3/開錠レベル1/鑑定レベル1→2

土魔法(32)

穴掘りレベル10/隆起レベル7/鉱物探知レベル3/埋めるレベル1/拘束レベル10/砂かけレベル1

火魔法(11)

着火レベル1/火球レベル1/耐熱レベル9

風魔法(29)

送風レベル1/鎌鼬レベル13/追い風レベル10/消風レベル1/反射レベル1/風球レベル3

水魔法(22)

水球レベル11/散水レベル4/水中行動レベル7

光魔法(3)

照明レベル1/光球レベル1/消灯レベル1

闇魔法(3)

消灯レベル1/闇球レベル1/暗視レベル1

治癒魔法(10)+1

回復(微)レベル4→5/解睡眠レベル6

付与魔法(19)+2+3

耐睡眠レベル6→8/防御力強化レベル7/防御力低下レベル6/耐沈黙レベル1☆/速度強化レベル1☆/速度低下レベル1☆


☆新たに増えた


レベル27

職業

メイン:調合士レベル12/サブ:戦士(杖術)レベル5


体力328/299(+29)

魔力340/310(+30)

          

力:  23(+2)

知恵: 23(+2)

精神力:20(+2)

生命力:22(+2)

器用さ:23(+2)

素早さ:24(+2)

幸運 :24(+2)

ステータスポイント:0


★任意振り分け


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