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第二世界  作者: 長月 萩
64/115

本文63 熊と蜥蜴

「ねぇ、魔法幾つ使えるの?」


 魔法使いなだけに気になりますか?

「召喚以外全部です」


「え!?大変じゃなかった?何度読んでも中々覚えられなくて、やっと三つ覚えたのに…」


「読むだけ?書き写しはしなかったんですか?」


「紙とペンとインクのお金が勿体ないと思って…もしかして書き写す方が早く覚えるの?」


「司書さんがそう言ってませんでしたか?」


「司書?あのカウンターの人?」


「…前にレファレンスサービスを勧めませんでしたっけ?」

 あれは心の中で思っただけだったっけ?


「そのレファ…?って何?」


「そもそも、入り口の受付で説明聞かなかったんですか?」


「う…ん。テイラーが早く中に入ろうって…」


「で、司書さんの話も聞かなかったと」


「手分けして探した方が早いって…」


「…確かにここの図書館は小さいですけどね。何を調べたいを司書さんに聞いた場合、それに関係する本の場所を教えてくれたり、どの本のどこの項目を調べたらいいのか、専門書の場合、どうやって利用するか、などを教えてくれるのがレファレンスサービスです。普通の図書館でもやってる筈ですが…私の知らない間に図書館が廃れたりしたんでしょうか?」


 70年も違うならそんな事もある?


「図書館って行かないから…」


「…とにかく、書き写す事は司書さんから聞きました。知りたいことがあったら聞いた方が早いですよ?世界人は大抵教えてくれると思いますけどね」

 寧ろぶっちゃけ気味な人が多いと思う。


「そうだね。世界人に聞いてみるってのは思いつかなかった」


 「人」だと思ってないからですかね。NPCは決まった事しか話さないし、対応が変わったりしない。SRPGは行為とか好意で分かれたりもあったけど、選択肢が三つぐらいに増えるだけだ。でも、街の人に話を聞くってRPGの基本じゃない?オンラインゲームでは違ったのか?


「でもさ、あんなに使って魔力切れの心配しなかった?」


「魔力が無くなったら、直接攻撃するしか無くなりますね」

 パンが無ければ、よりよっぽど現実的な意見だとは思うけど。まぁ魔法と武器戦闘の両方持ってないと無理だけど、魔術師タンクが出来る第二世界なら可能じゃないですかね?


「あれもこれもしてたら成長遅くならない?」


「そればっかりやってるよりは遅いでしょうけど、死ぬよりはましじゃないですかね?」

 死んだら終わりなら、死なないように努力しないとね。死んだら元の世界に戻るかもしれない、とは思うけど、試してみる気はしない。

 

「確かにアイテムのランダムロストと所持金三分の一ロストはきついわ。なにより24時間のステータス低下は、インしてないと時計進まないって、デスペナが酷過ぎよね」


 ステータス低下時間が長いな。インして一日寝てろって事でしょうか?…何時までも回復しないステータスに嫌気がさして、客離れないのかな?


 それよりクールタイムについて聞きたい。

 チュールさんが言うにはレベル1魔法なら5秒、レベル5魔法なら10秒だそうだ。掲示板ではレベル10魔法が15秒なのまでは載っていて、その後も5秒ずつ増えるのでは無いかと言われているらしい。ただ、それで行くとレベル100魔法で2分弱とクールタイムが短いので、どこかで跳ね上がる可能性もある、とも言われているそうだ。

 クールタイムの減少については属性とレベル魔法の両方が10になって1秒減る事以上は解ってないそうだ。


 魔法レベルだのレベル魔法だの解りにくいな。なんとかならなかったのか?



「〔生活魔法〕まで覚えたんですか。…召喚以外全部って言ってましたもんね。あれは攻撃手段が一切ないし、使いどころが無い魔法が多いので、覚えてる人殆ど居ないんですよ。どうも属性魔法とは別扱いらしいってことしか…」


 〔生活魔法〕の〔照明〕でクールタイムの存在に気付かなかった事をいうと、そう言われた。…便利ですけどね。「生活」しないなら、あまり必要無いのかな。消費魔力も違うし、別扱いなのは確かかもね。





「山熊が一頭先にいるわ。ウロウロしてるから遭う可能性もあるけど、どうする?」


 戻って来たビバリーさんがそう言った。



「オレがやりたい!さっきはそいつに持ってかれたからな」


「俺も熊革欲しいな。でも何がドロップするか解らないんだよな~」


 楽な戦闘はお気に召しませんでしたか。ドミニクさんがこっちを見るので首を振る。


「なら、もし遭ったらあなた達に任せるわ。ジリ貧になったら手を出すけど」



「私達もやる!」


 チュールさんが言い、シフォンさんも頷いてる。




 山熊はさっきの早乙女熊でした。四人が戦ってるのをドミニクさんと見学。ビバリーさんは周辺警戒に出てたようだ。

 チュールとシフォンさんが後衛、シザーさんが牽制、テイラーさんがタンク兼メインと言った役割のパーティーみたいだ。


 特に問題もなさそうだし、ドミニクさんに聞く。

「ビバリーさんは良かったんですか?」


「ん?何が?」


「ビバリーさんの報酬です。往復の魔物はビバリーさんの物なのでは?」


「あぁ、山熊程度ではね。めぼしい魔物と遭わなかったら、服が報酬になるから大丈夫よ。…それでさっき状態異常を多用したの?そんなに気を使わなくて良かったのに」


「違いますよ。使えるもの使っただけです」

 買い被られても困る。


「そう?…もう終わるわね。あんなにズタズタじゃ毛皮使えないんじゃない?…あの子達したい回収せずにナイフ突き立てて消してたわよね?どうなってるの?」


「解体出来ない異邦人は、ナイフ突き立てる事によってドロップアイテムと言うのを入手するんですよ。何が残るかは不明みたいですけどね」


「欲しい物だったらいいけど、要らないものだと大変ね」


「ズタズタにしても、手に入る皮は傷無いらしいですよ。かなり小さくなるらしいですけど」


「便利なのか不便なのか微妙ね、それ」


 それが嫌で解体覚える人もいるみたいですけどね。


 無事終わったようだ。今回は危なげ無い勝利と言ってもいいだろうけど、複数相手だとしんどそうなパーティーだとは思った。チュールさんが複数攻撃出来ればまだましなんどろうけど。




「ドロップアイテムは〔熊の掌〕でした…」


 食材かな?ここの熊も蜂蜜食べるのかな?



「訂正するわ。不便ね」


 ボソッとドミニクさんが言った…。






 グォォォォ!!! ギャォォォ!!!


 何事ですか?答えは戻ってきたビバリーさんがくれた。



「この先で岩熊と山蜥蜴が喧嘩してるわ。何で岩熊がこんな所に居るのか解らないけど」


「なんでそんなものが居るのよ…。すぐに決着着くんじゃないの?岩熊と山蜥蜴なら」


「山蜥蜴が大きいのと、岩熊が手負いみたいで互角なのよね。あっちからまわれば避けられるけどどうする?」


「一時間余計にかかるわね…」



「二匹とも倒せばいいんじゃないのか?片方は手負いなんだろ?さっきみたいに片付けてやるよ」


 そう言ったテイラーさんを白い目でみるドミニクさん。


「山熊相手に四人がかりで10分もかけてる人が大きな口聞かないでちょうだい。どっちもかなり硬いのよ。安い刃物じゃ刃物が負けるわ。…ビバリーちゃんはどうしたい?」


「蜥蜴はともかく熊は欲しいわね。…庚ちゃん、手伝ってくれる?」


 え?ご指名ですか?


「どっちにも〔防御力低下〕と岩熊には土魔法効かないから、無魔法の状態異常かけて欲しいのよ。効いたら楽になるわ」


 その言い方だと効かない可能性もあるような…。



「隠れてかければ良いのよ。お互いしか目に入って無いから。さ、傷が増える前に行くわよ」


 さっと走り出すビバリーさん。速いですって!私〔走る〕0なんです!


 走って行くと灌木の陰から手招きされた。


「あそこよ、見える?」


 あ~、あの猛獣大戦争みたいな光景ですか。あ、熊が蜥蜴をはたいた。結構遠いから手負いとの事だけど、どこに怪我してるのかよく見えない。


「ここからいける?」


「まともにかけるの、さっきが初めてで、有効射程が解らないんですよ」

 〔防御力低〕〔麻痺〕…そもそも発動してない。遠すぎるみたいだ。


「じゃあ、静かにかけられる所まで近付いて。どっちにかかったら手をあげて。私は仕掛けやすい場所に行くから。いざとなったら逃げてね。迷子になってもちゃんと探すから安心して」


 それはどうもありがとうございます。

 静かに…さっきぐらいまでは近付かないとダメかな。どうしても引っ掛けてガサガサ言わせてしまい、ドキドキする。〔隠れる〕は戦闘中しか使えない。けっ、使えない魔法だな!ビバリーさんは音立てないんだよね。獣人だから?


 この辺でどうだ?〔防御力低下〕〔睡眠〕。〔睡眠〕をかけた瞬間、パチン!と音がした。蜥蜴に〔防御力低下〕はかかってる。熊に魔法を弾かれたのか。〔麻痺〕パチン!〔防御力低下〕は効いた。熊は魔法抵抗力高い?では先に蜥蜴に〔睡眠〕パチン!なら〔麻痺〕…よし、効いた。

 手をあげてから熊に集中。〔睡眠〕パチン!〔麻痺〕パチン!…腹立つな。動かなくなった蜥蜴の頭を熊が吹っ飛ばした。ビバリーさんが飛び出した。〔睡眠〕パチン!〔麻痺〕パチン!あぁっ!もう!クールタイムにイライラするわ!

 熊の片目が潰れてるのが見えた。ならば潰れている右目の足元に〔穴掘り〕!熊の態勢が崩れた。〔睡眠〕パチン!〔麻痺〕…よし、効いた!

 次の瞬間にはビバリーさんが首を鉈で刈ってました。…魔法かけなくてもいけたんじゃね?



 〔隠密〕覚えました。ラッキー?

 





所持金6,004圓+(220,000圓+11,800圓)

財布0圓


【技能】技能ポイント6(285)+3

報酬経験値:3

メイン

調合レベル36/観察レベル24→25/歩くレベル16/採集レベル12/会話レベル13/柔軟レベル12/走るレベル0/杖術(短)レベル10/捌きレベル4/関節技レベル1/当身レベル0/受けレベル0/体術レベル0/投擲術ボーラレベル4/投擲術(投槍)レベル2/投擲術(微塵)レベル2/生活魔法レベル23/魔法(無)レベル16→17/魔法(土)レベル8/魔法(風)レベル7/魔法(水)レベル4/魔法(付与)レベル4/魔法(火)レベル2/魔法(治癒)レベル1/知識(道具)レベル15/知識(植物)レベル6/知識(武具)レベル4/知識(魔物)レベル3→4/知識(材木)レベル1/知識(動物)レベル1/知識(鉱物)レベル0


サブ

筆写レベル6/読書レベル6/投擲術ブーメラン3/投擲術(投石)レベル3/投擲術(投網)レベル0/掴むレベル6/水汲みレベル5/鍬レベル4/耕耘レベル4/料理レベル2/結索レベル2/洗濯レベル2/裁縫レベル2/シャベルレベル1/栽培レベル1/知識(服飾)レベル2/魔法(光)レベル1/魔法(闇)レベル1/細工レベル3/木工レベル2/鑿レベル0/玄翁レベル0/隠密レベル0☆


取得技能



特技

加熱レベル4/冷却レベル1/焙煎レベル1/保温レベル1/脱水レベル1/乾燥レベル1/沸騰レベル1/破砕レベル2/圧搾レベル1


就職可能職業

学徒レベル10/魔術師(無)レベル6→7/魔術師(土)レベル6/魔術師(風)レベル6/毒師レベル1/薬師レベル1/学士レベル0


魔法

生活魔法(86)

着火レベル1/照明レベル17/畜水レベル19/発熱レベル17/はたきレベル1/箒レベル1/保冷レベル1/保温レベル17/拭き取りレベル1/灰掻きレベル1/集塵レベル1/防滴レベル1/洗浄レベル3/脱水レベル1/ワックス掛けレベル1/磨くレベル1

無魔法(54)+5

空間把握レベル12→14/睡眠レベル11→13/簡易修復レベル3/麻痺レベル13→14/隠れるレベル1/野営レベル9/混乱レベル3/開錠レベル1/鑑定レベル1

土魔法(32)

穴掘りレベル10/隆起レベル7/鉱物探知レベル3/埋めるレベル1/拘束レベル10/砂かけレベル1

火魔法(11)

着火レベル1/火球レベル1/耐熱レベル9

風魔法(29)

送風レベル1/鎌鼬レベル13/追い風レベル10/消風レベル1/反射レベル1/風球レベル3

水魔法(22)

水球レベル11/散水レベル4/水中行動レベル7

光魔法(3)

照明レベル1/光球レベル1/消灯レベル1

闇魔法(3)

消灯レベル1/闇球レベル1/暗視レベル1

治癒魔法(10)

回復(微)レベル4/解睡眠レベル6

付与魔法(19)

耐睡眠レベル6/防御力強化レベル7/防御力低下レベル6


☆新たに増えた


レベル26

職業

メイン:調合士レベル11/サブ:戦士(杖術)レベル4


体力317/289(+28)

魔力328/299(+29)

          

力:  22(+2)

知恵: 23(+2)

精神力:20(+2)

生命力:22(+2)

器用さ:23(+2)

素早さ:23(+2)

幸運 :23(+2)

ステータスポイント:0


★任意振り分け


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