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門を出て暫くはウサギぐらいしか見ませんでした。薬草は所々に見えるけど、誰も採集を言い出さず、一番近い人がウサギを倒す形で進んでいく。異邦人の四人は〔解体〕持ってないですね。…シザーさん、ビバリーさんの弟子になるには〔解体〕必要なんじゃないの?
「今日で良かったですよね」
ん?シフォンさん、私に話しかけてるの?
「今日で良かったとは?」
「今日ならなんの問題なくイン出来る時間だから良かったですよねって事です。昼間や早朝じゃなくて助かったと思いませんか?」
あぁ、現実との時差か。今21時台。人が多いはずですね。
「そうですね。学生さんや平日の勤め人には丁度いい時間帯ですね。平日昼間だったら無理な人多いですもんね」
「そうなんですよ。一日でもずれてたら危ない所でした。もし平日昼間だったら、学校さぼっちゃおうか、なんてチュールと話してたんです」
「学校はちゃんと行くべきですよ?」
卒業してから切実に思います。
「勿論、行きたくて選んだ学校です。普段はさぼったりなんかしませんよ。ただ今回は…」
「ドミニクさんの弟子になれるかどうかの瀬戸際ですからね。気持ちは解ります」
「そうなんですよ!ここは本当に不親切で。弟子入り出来るようなクエストが全然無いんですよね。生産職は色々手詰まりになってて。最近は職人さんを探して弟子入りをお願いするひとが増えてるんです」
魔力水の造り方とか聞くまで知らなかったもんな。全部手探りで見つけだすには途方もない時間がかかりそうだ。検証班暇しなくていいね。
「何したらいいか解らなくて、結局外に出て戦闘能力ばっかりあがってたんですよ。素材が手にはいるんでそれはそれで良いんですがね」
苦笑しながらそう言う。私の正反対ですね。私も苦笑を返すしか出来ない。
「皆大丈夫よね?そろそろ森に入るわよ。その前に一旦休憩ね。歩く速さは大丈夫?」
私は問題ないです。他の人は外にも慣れてるし、問題ないかな?それよりも森か。山登りしたのっていつだっけ?そっち方向で心配だわ。山登りの基本はペースを乱さないこと、休憩を取りすぎない事だっけ?座り込んじゃ駄目なんだよね?あれ?森と山は違う?
森は割と歩きやすいです。〔歩く〕のレベルのせいか、持久力があるおかげなのか、はたまた別の何かが働いてるのか。
ビバリーさんは斥候役をしてくれているようです。度々先行しては戻ってくる、を繰り返している。
生き物の声や、ガサガサ言う葉擦れの音は聞こえるけど、魔物が出てくる事もない。魔物は人に向かってくるのばかりじゃないのかな?一部を除いて、普通の動物と同じような行動をとるのかもしれない。そうだとしたらいいんだけど。脅威的な魔物はビバリーさんが排除してる可能性もある。
「まずいわ。上から来る。多分ヒトと魔物が最低三種。犬科と猿系ね。ヒトは一体、魔物は足音多いけど30はいないわ。鳥がいるかも」
何度目かにビバリーさんが戻って来たときは、今までと違って渋い顔をしていた。
「…トレイン」
ボソッとチュールさんが呟いた。こんな山道でやめてよね。逃げ場無いじゃん。
「さっき広場あったわね。戻る時間はある?」
「急げばいけるわ」
「各自戦闘準備して戻るわよ!下手に分け入ると迷子になるから、緊急事態以外は道から外れないで。迷子になっても探さないからね!」
全員で一斉にに走り出す。三人ギリギリ並ぶこの道の上では確かにしんどい。広場はすぐそこだ。とは言え20畳ぐらいの広さしかなかったけど。
「ヒトは追われてるだけかも知れない。攻撃してこない限りは放置よ。攻撃してきたら好きにして。見えたわ!シフォンちゃんは発射の後、チュールちゃんはクールタイム中は注意よ!」
あれ?魔法にクールタイムあるの?何てこと考えてる間に私にも見えました。魔法使ったことないから距離が解らないな。あ、〔防御力強化〕!〔防御力強化〕!二回目は働かない。ステータスを見ると5・4・3とカウントダウンしている。これがクールタイムか。レベル1は5秒か、魔法によって違うのかは解らない。多分ドミニクさんとビバリーさんは大丈夫。前衛二人から、余裕あったら後ろの二人だな。五分で切れるけど、無いよりましでしょ。〔空間把握〕しか使ってないから魔力はほぼ全快状態。レベル5までなら30回はいけます。
ヒュッっと音がして弓が飛んでいきました。当たったかどうかは解りません。
ギャン!チュールさんの魔法が当たったみたいですね。この距離なら届くのか。〔鎌鼬〕〔水球〕〔風球〕〔睡眠〕〔麻痺〕〔拘束〕〔混乱〕、〔鎌鼬〕〔水球〕〔風球〕〔睡眠〕〔麻痺〕〔拘束〕〔混乱〕…三巡目の途中でヒトが辿り着いた。魔物は半分ぐらいに減ってます。なんかでかいのが一匹倒れたぞ?誰の何が当たったのやら。
「脱落した半分は5分で復帰すると思ってください!」
「どんだけ魔法使えるんだよ!」
全部覚えてますけど何か?何て言ってる場合じゃない。既に魔物はすぐそこに来てる。突進してくるのは犬?まじ?普通の犬でも人間勝てないのに!
踏み込む先に〔穴掘り〕、よろけたところを頭を打つ。飛びかかってくるのに〔拘束〕、叩き落とす。卑怯?そんな言葉知りません!三匹目の喉元を〔鎌鼬〕で切り裂いた所で犬は居なくなったようです。
向こうで争ってるのは〔混乱〕してるやつか?そして、猿と熊が遠巻きに睨んでます。犬ほど単純では無いようですね。でも、様子見てくれるのなら好都合。攻撃に気付かれて激高されても嫌なので〔睡眠〕〔麻痺〕〔拘束〕〔睡眠〕〔麻痺〕〔拘束〕…効いてないのも有りますね。まぁ、いいや。〔睡眠〕〔麻痺〕〔拘…〕あっぶな。テイラーさんが突っ込んでいった。ならば〔防御力強化〕。シザーさんにも〔防御力強化〕。〔鎌鼬〕〔水球〕…もう要らなさそうですね。脱落したのはビバリーさんが仕留めに行ってたみたいだし。動けないのは的と一緒ですもんね。
「全部倒しきったみたいね。…さっきのヒトはいつの間にか居なくなってたみたいね。逃げてたのか、連れてきたのか聞きたい所だったんどけど」
「さっさと回収して、先急ぎましょう」
「お前、棒使いじゃ無かったのかよ。殆ど魔法使いじゃ無いか」
「すみません。まともな戦闘初めてだったので、やりすぎましたか?」
途中でハイになってたのは認めます。近接もあったじゃないですか。安全に戦闘出来るのの何が悪いんだか。
「安全でいいじゃない?魔力保つのか心配になったけど大丈夫みたいね。怪我人もいないし、楽でよかったわよ。庚ちゃん、私とドミニクの分まで回収お願いしていい?」
ビバリーさんは慰めてくれてるのでしょうか?そして、荷物持ちですね。了解です。死体をどれだけ拾うんだか。
「あっちのは後で良いですかね?」
「どうせ行く道だし、その時で良いわよ」
「私5回ぐらいしか魔法唱えて無い…」
「私なんて、三回引いただけだよ。しかも一回外してるし…」
乱戦になったら、弓は狙いを付けにくいですよね。
「おい、多分これ、お前の倒した奴だ」
なんでそんな位置に?最後の〔鎌鼬〕でも当たってた?
「「「え?」」」
「なんで死体ごと回収出来るの?」
「…〔解体〕持ちは死体ごと回収出来るんですよ。その代わりドロップは有りません」
〔解体〕持って無いけどね。しまった、忘れてたよ。でも、ビバリーさんとドミニクさんの分も回収頼まれたしな。どうせ見られるんだ。構わないよね。
「それって、どうやって覚えるんだ?」
シザーさんが喰い付いて来ました。まぁ、そうなるわな。
「残酷描写コードを解除して、解体を教わって、自分で解体すればいいんじゃないですかね?かなりグロだと思いますよ?」
詳しくは知りません。でも覚えないとビバリーさんの弟子にはなれませんよ。
うわ~。ドミニクさんの倒した奴、真っ二つのあるよ。よくもまぁ、あんな刃物に向かってくもんだわ。普通逃げるでしょ。
「あら、回収してくれるの?ありがとう。それにしても大盤振る舞いだったわね。魔力と持久力大丈夫?」
「魔力はだいぶ減りましたが、持久力は大丈夫です。やり過ぎでしたか?」
「庚ちゃんに問題無いなら、こつちにも問題無いわよ」
それは良かった。
大きいのは熊でした。額に三日月付いてます。天下御免の向こう傷?旗本退屈男?早乙女熊とか言ったり?傷じゃなくて毛の模様みたいだけど。
レベルアップも忘れずに。速さに入れておくか。
【技能】技能ポイント3(278)+7
報酬経験値:2
メイン
調合レベル35/観察レベル22→24/歩くレベル15→16/採集レベル12/会話レベル11/柔軟レベル12/走るレベル0/杖術(短)レベル9→10/捌きレベル4/関節技レベル1/当身レベル0/受けレベル0/体術レベル0/投擲術レベル4/投擲術(投槍)レベル2/投擲術(微塵)レベル2/生活魔法レベル23/魔法(無)レベル14→16/魔法(土)レベル7→8/魔法(風)レベル7/魔法(水)レベル4/魔法(付与)レベル4/魔法(火)レベル2/魔法(治癒)レベル1/知識(道具)レベル13/知識(植物)レベル6/知識(武具)レベル4/知識(魔物)レベル3/知識(材木)レベル1/知識(動物)レベル1/知識(鉱物)レベル0
サブ
筆写レベル6/読書レベル6/投擲術3/投擲術(投石)レベル3/投擲術(投網)レベル0/掴むレベル6/水汲みレベル5/鍬レベル3/耕耘レベル3/料理レベル2/結索レベル2/洗濯レベル2/裁縫レベル2/シャベルレベル1/栽培レベル1/知識(服飾)レベル2/魔法(光)レベル1/魔法(闇)レベル1/細工レベル3/木工レベル2/鑿レベル0/玄翁レベル0
取得技能
特技
加熱レベル4/冷却レベル1/焙煎レベル1/保温レベル1/脱水レベル1/乾燥レベル1/沸騰レベル1/破砕レベル2/圧搾レベル1
就職可能職業
学徒レベル9→10/魔術師(無)レベル6/魔術師(土)レベル6/魔術師(風)レベル6/毒師レベル0→1/薬師レベル0→1/学士レベル0☆
魔法
生活魔法(86)
着火レベル1/照明レベル17/畜水レベル19/発熱レベル17/はたきレベル1/箒レベル1/保冷レベル1/保温レベル17/拭き取りレベル1/灰掻きレベル1/集塵レベル1/防滴レベル1/洗浄レベル3/脱水レベル1/ワックス掛けレベル1/磨くレベル1
無魔法(49)+5
空間把握レベル10→12/睡眠レベル10→11/簡易修復レベル3/麻痺レベル12→13/隠れるレベル1/野営レベル9/混乱レベル2→3/開錠レベル1/鑑定レベル1
土魔法(31)+1
穴掘りレベル10/隆起レベル7/鉱物探知レベル3/埋めるレベル1/拘束レベル9→10/砂かけレベル1
火魔法(11)
着火レベル1/火球レベル1/耐熱レベル9
風魔法(28)+1
送風レベル1/鎌鼬レベル12→13/追い風レベル10/消風レベル1/反射レベル1/風球レベル3
水魔法(22)
水球レベル11/散水レベル4/水中行動レベル7
光魔法(3)
照明レベル1/光球レベル1/消灯レベル1
闇魔法(3)
消灯レベル1/闇球レベル1/暗視レベル1
治癒魔法(10)
回復(微)レベル4/解睡眠レベル6
付与魔法(18)+1
耐睡眠レベル6/防御力強化レベル6→7/防御力低下レベル6
☆新たに増えた
レベル25→26
職業
メイン:調合士レベル11/サブ:戦士(杖術)レベル4
体力306/279(27)+10→317/289(+28)
魔力316/288(28)+11→328/299(+29)
力: 22(+2)
知恵: 22(+2)+1→23(+2)
精神力:20(+2)
生命力:21(+2)+1→22(+1)
器用さ:22(+2)+1→23(+1)
素早さ:23(+2)
幸運 :23(+2)
ステータスポイント:0
★任意振り分け




